Recent Search

    えんどう

    @usleeepy

    『要パス』タグのものは冒頭の箇条書きをよく読んでから本文へ進んでください
    パスはこちら→ X3uZsa

    褒めたい時はこちらへ↓↓↓
    https://wavebox.me/wave/d7cii6kot3y2pz1e/

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💴 💵 🍓 🍟
    POIPOI 104

    えんどう

    DONE▽🍛🍛🍛
    ぐだおが作ったカレーを王様が食べる話▽ぐだおが作ったカレーを王様が食べる話です
    ▽はじめてのカレー礼装で興奮してできた話ですが礼装は全く何も関係ありません
    ▽ぐだキャスギル





     月に二度。少なければ一度、食堂に緊張が走る日がある。その日は早朝からサーヴァントを中心に大勢が列を成し、整理券の配布を待って一喜一憂する。清姫や静謐のハサンなどは夜も明けきらぬうちから食堂の外に並ぶという。
     月に二度の特別な日。そう、厨房に我らがマスター、藤丸立香が立つ日だ。
     元々は、自分がやれることがあるなら手伝いたいと、そんな健気な思いつきから始まったこの『マスターの日』。ただの手伝いが包丁の使い方を覚え、火加減について学び、不格好ながらひとつのメニューを完成させた日から始まったこの日は、マスターの作った一品がメニューに加わる。これをマスター贔屓のサーヴァント達が見逃すはずもなく、限定三十、多くても五十ほどの料理はあっという間に食べ尽くされる。もっと量を、品数をという声もあるが、マスターの腕が物理的に限界を迎えてもいいのかと厨房を取り仕切る者達にばっさり切り捨てられている。そうでもしなければあのお人好しのマスターは、自分の腕の限界も省みずに作ってしまうだろう。英断だ。
    5410

    えんどう

    DONE▷VD2022
    ぜんぶあげる▽バレンタインっぽい話
    ▽転生記憶あり現パロです
    ▽ぐだキャスギル





     材料は三つだけ。チョコレートと生クリーム、それから仕上げ用のココアパウダー。チョコレートは、もう甘いものは食べ飽きているであろう彼にあわせて、ビターとミルクを半分ずつ。そのチョコレートは耐熱ボウルに割り入れておく。
     まずは生クリーム。弱火でゆっくりじっくり、沸騰直前まで温める。沸騰直前、などと言われてもどうなったら沸騰したと呼ぶのかすら知らないので、勿論事前に検索してある。インターネットというものはどこでも便利である。
     さて鍋の中の生クリームは、鍋の縁に沿って小さな泡をぷつぷつ浮かべている。ここで加熱を止め、先程割っておいたチョコレートにとろりと流し入れる。混ぜる時は耐熱性のヘラで。割ったチョコレートが完全に生クリームに溶けるまで、ヘラで上から下からかき混ぜる。あまりやり過ぎると温度が下がりそうだが、そう心配している間にクリームとチョコレートは混ざり合っていた。生クリームだけの時よりも更にとろりとしたクリーム状の液体。これにラップをかけ、冷蔵庫で三十分冷やす。タイマーをセットし、冷やす間に鍋などを片付け、タイマーを持って一旦キッチンから離れる。流石に三十分何もせずに待つというのは苦痛だ。読みかけの本など読んでいればあっという間だろう。
    9840