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    えんどう

    @usleeepy

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    えんどう

    DONE▽王様がやきもちを焼く
    歓迎会とやきもちの話▽他の鯖の歓迎会が盛大で歓迎会なかった王様がちょっとやきもちを焼きます
    ▽不夜キャスさんとニトちゃんの歓迎会なので二人がちょっと喋ります
    ▽ぐだキャスギル








     シェヘラザードと、ニトクリスが弊カルデアにやって参りました。
    「おめでとうデザートビューティー 待ってました おめでとうシェヘラザードにニトクリス 種火なくてごめん しばらくは二人でお茶会してて」
    「はい……戦場から遠ざかるのは……それは死より遠ざかる事なので……構わないのですが……」
    「幾ら私が未熟とは言えファラオへの貢物がないとは何事ですか! 恥を知りなさい! 恥を!」
     あからさまに嬉しそうなシェヘラザードに、おこと言う言葉が似合う怒り方をしているニトクリス。しかしやはりニトクリスもどこか嬉しそうに見える。頭上のウサ耳のような飾り?がピコピコと揺れているし。夏の駄女神によるトンチキイベントでお互いを相棒と呼ぶまでに信頼を深めた二人であるからこそ、やはり嬉しさは隠し切れないのだろう。二人(主にニトクリス)をまあまあと宥めながら食堂の椅子へ座るよう促す。そこにはこの時のために用意してもらった彼女たちの国の料理が並んでいる。所謂歓迎会というやつだ。話を聞きつけた宴会好きのサーヴァントたちもわらわらと集まってきている。なかなかに賑やかな歓迎会になって立香は満足気にその様子を眺め、一人輪の外にいるギルガメッシュの傍へ歩む。
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    えんどう

    DONE▽モブが目撃する話
    モブが目撃する話▽名無しのモブが出ます
    ▽モブ視点です
    ▽ぐだキャスギル






     人理継続保障機関フィニス・カルデア。地球環境モデル『カルデアス』を観測することにより人類社会の存続を世界に保障する、保険機関。のようなもの。ある事件がきっかけでその役目は人類史の存続に関わる重要な時代の守護、事件の解決を武力――英霊、サーヴァントを使役して行う、人理の希望になった。正確に言えば希望は唯一人で、自分のようなただの職員はただの職員。とまあそんな堅苦しいことは置いておいて、ここカルデアは人類を、世界を守るために今日も変わらず運営されている。
     食堂では赤い鎧の弓兵や裸エプロンの猫娘、幼女の女将、ブリタニアの女王が厨房を切り盛りし、トレーニングルームではスパルタの王やケルトの戦士がもうそれ以上どこを鍛えているのか解らない筋肉を鍛え、レクリエーションルームでは戦国を生きた巴御前やインドの神ガネーシャ神、城化物の刑部姫達がゲームに興じ、シミュレーションルームでは古今東西の英雄達が時代や地域の枠を超えて戦闘シミュレーションに励んでいる、そんなカオスな場所。幼女の姿をしたジャック・ザ・リッパー、ナーサリー・ライム、バニヤン、ジャンヌ・ダルク・サンタ・オルタ・リリィ達は今日もキャッキャと姦しく走り回り、微笑ましい光景を生み出していることも書いておこう。
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    えんどう

    DONE▽VD2018
    ぐだおが記憶喪失になる話▽セミ様のVDイベの頃に書いた話です
    ▽ぐだおが王様のことを忘れます
    ▽思い出します
    ▽ぐだキャスギル





     立香がカカオに頭をぶつけた。諸々の事情は省くが、ぶつけたのである。ぶつかったと言う方が正確だろうか。何がどうしてそうなったのかは解らないし解りたくもないが、どこからともなく高速で飛んできたカカオの実がモロに立香の頭へ直撃し、倒れ込むのを傍にいたギルガメッシュが慌てて受け留めれば気を失っていた。その場にいた全員が驚き慌て、一部始終をモニタ越しに目撃したマシュは泡を食っていた。立香を案じて我も我もと集まってくるサーヴァントたちへ立香を抱えたギルガメッシュは作業の続行が立香のためになると説き指示を飛ばして、自ら医務室へ運んだのが数時間前のことである。なかなか目を覚まさないのは疲労のせいもあるのだろうということではあったが、打撲以外の目立った外傷がないのは幸いだった。マシュは死にそうな顔をしてずっと立香の傍にいたが。その場にいて守れなかったことを悔いているのだろう。たかがカカオだが、真面目な彼女のことだ。気に病んでいることなど想像に難くない。壁に背を預けて二人を見ていたギルガメッシュは嘆息して口を開く。
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    えんどう

    DONE▷ルルハワネタ③
    修羅場▽ルルハワでゲシュペメンバーと王様が原稿修羅場に陥っている話
    ▽ゲシュペメンバー全員いるはず
    ▽ぐだキャスギル





     開け放たれた窓から、乾いた風が吹き込んでくる。クーラーで身体を冷やしすぎるといけないから、と窓を開けたのはマシュだったかロビンだったか。気温は夏のものだが、日本の熱帯夜に比べるとそうも感じない。湿度が低いからだろうか。遠くに寄せて返す波の音が聞こえるのも涼しげでいい。額に貼った冷却シートはぬるくなってしまっているけど。
     遠くで潮騒、近くではカツカツさりさりペンの走る音がしている。ひとつは自分の手元から、いくつかは室内にいる数人の手元から。特異点が消え去るまでのいつもの期間に、せっかくだからサバフェスに参加しようと相変わらず本を作っているのだが、これまでのループと違って人員が一人増えている。立香が仮眠に使う以外使われず資料置き場になっているベッドを占領し、長い脚を投げ出して壁にもたれて座り、文字通り黄金のタブレットにペンを走らせている、ゴージャスPことギルガメッシュP。ピコピコ音のするハンマーの効果が消えたおかげでループを認識するようになったギルガメッシュも、なぜか作業に加わっていた。こういう作業は好きではないだろう、と立香は思っていたから、ギルガメッシュが本作りに混ぜろと言い出した時には驚いた。記憶も戻ったのだし、夏休みには変わりないし、自由に過ごしていてくれてよかったのだが、自由だというなら執筆に混ざるのも自由だろうと言われてしまっては断る理由もない。なのでそれ以降は立香達と共にアシスタント作業をしている。今はセリフ打ちと効果音などの描き文字担当だ。ギルガメッシュはセリフの矛盾を指摘したり、立香よりも日本語に詳しかったりして助かっている。なぜ、という疑問はループも十を超えたあたりで頭に浮かばなくなった。
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