七夕の夜七月七日、夜遅く。
年中行事である七夕を思う存分堪能し、すっかり疲れきった六人は、一人用の物を無理やり縫い合わせた、巨大なツギハギの掛け布団を引っ張り合いつつ思い思いに眠りについていた。
しかし、天狗カラ松は静かではあるが確かにした物音によりふっと目を覚ました。
そこで薄く目を開けると隣で眠って居るはずの猫又一松の姿が無い。
(一松…?
きっと厠だろうな…)
その時は特に気にもせず、そのうち戻ってくるだろうと考えて、再び眠りにつくことにしたのだが。
(まいったな…寝付けない…)
今日は晴天で、障子も星を見るために開け放たれており、月やら星やらの明かりが一度意識すると眩しく感じてしまって、もうすっかり目が覚めてしまったらしい。
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