ユリルクまとめ②2014~16年前後までのユリルク小説まとめです。
[愛情込めたお菓子を]
「誕生日?」
「はい、もうすぐらしいんです」
穏やかな波音を聞きながら、本国からの書類をまとめていたルークの元に、とある一国の姫君、エステリーゼが、パニールが煎れてくれた紅茶と手作りケーキを片手に持ってやって来た。
話し始めた話題はどうやら近々らしいユーリの誕生日について。
「好きなものは重々承知しているのですけど・・・やはりここは甘い物攻めでいこうかと!」
「甘い物攻め・・・」
「ですが・・・ユーリったら分かれば何でも作れてしまうようなので、どうしてもユーリの知らない物で絶対作れないようなもの、究極のスイーツを用意すべきかと!」
何かご存じないですかと問われるが、ルーク自身スイーツなんてあまり食べないために普通に分からないことの方が多い。
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