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    shinokoko

    PROGRESSかの有名な元フリーホラーゲーム ibパロ二初の続き です
    かけたところから追加しております!
    想定より時間かかって終わってないです💦 すみません

     ⚠️注意⚠️
     “個性”無し世界(キャラの独自設定あり)
     年齢操作あり
     諸事情により、後々作中に既存キャラの名前(勝手に命名)が出てきます
     パロに合わせるための原作ゲームの内容・キャラ設定改変

     諸々、なんでも許せる方向けです!
    Aの肖像 新たに合流した少年、アキラはなんとも不思議な雰囲気を持っていた。短く刈られた白い髪や十歳と言う年齢にしては上背もあり体格も良い。スポーツを嗜んでいるか外を元気に走り回るヤンチャのようにも見える。しかし血のように深い赤色の瞳はキラキラと輝いているようにも、老成しているようにも見える。しかし全体的には子どもらしく、会話も行動も思いつくままなところがあった。
    「与一の薔薇は、赤いんだな」
     与一に懐いたようで、手を繋いで歩きながらアキラが言った。
    「そうだね。アキラくんの薔薇は……」
    「黄色!」
     少しだけ嬉しそうに語尾が上がるのが自慢げで可愛らしい。
    「駆藤のは青い薔薇なんだな」
     前を歩く駆藤の手元を見ながらアキラが言った。
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    Doggy_t_ff14

    PROGRESS尻叩きの進捗あげ。
    子持ち夫婦ヒエ光♀(トリヒエ)がホワイトシチューを食べる話。トリニテさん(弊光)は料理がだいすき!という一言をここまで膨らませる。
    ホワイトシチューについて(途中)ホワイトシチューについて

    リジン家の、そして帰燕館の台所を取り仕切っているのは厨番の家臣……ではなく、国主ヒエンの妻であり暁の英雄トリニテである。西方リムサ・ロミンサの高級店、レストラン・ビスマルクの筆頭調理師としても名高いトリニテは、ドマ正妃という貴い立場に立った今でも手ずから愛する夫に食べさせることを望んでいたし、それにとどまらず帰燕館で働く家臣の分までもそうするのが当然という顔で日々台所に立っている。トリニテいわく、人の身体とは食べたもので出来ており、相手に食べさせることは愛を注ぐうえで最上の行為のひとつである(そこに苛烈さすら感じさせる独占欲の発露を意識しているかは定かではないが)から夫のため台所に立つのはどんな立場になったとしても当たり前のことなのだとか。もちろん国主ヒエンがそうであるように自身も正妃として民から敬愛を捧げられる立場であることはよく理解しており、数日に一度は夫婦揃ってそれを受け取るべく家事炊事を休むのだが、そんな日は外に出て万市場の台所でミツバと料理を楽しみ民に手料理を振る舞っているのである。最初こそ休みを休みとして過ごすよう叱られ帰燕館に連れ戻されることもあったそうだが、それでおとなしく引きこもっていられるわけがない。ビスマルクにふらりと出勤したり、オールドシャーレアンまで赴いてグリーナーズリーヴの調理品を黙々と作り続けたり、月に行ってキャロットケーキを山ほど焼いたりするものだから、せめてドマにいてくれる方がヒエンの気も楽だろうということで近頃は好きにさせてもらえているらしい。ヒエンは常々、トリニテが羽衣を己に預けた天女なのではないかと思っている節があったが、羽衣を畳んでなお自由に飛び回りあちこちに愛を注ぐ様を苦々しく思ったり、咎めたりといったことは決して無い。心の赴くまま様々を愛し、留守がちにしていたとしても、食事の時間になれば帰ってきて己と食卓を囲むのだから。必ずドマに、そして己の元へ帰ってくるという確信を与えられている、それはヒエンの青い心を穏やかに満たしていた。
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