John
SPUR MEサチマル続きました。サッチは見聞色の覇気がありますが、意識して他人のそういう自分に向ける感情の機微とか遮断してる気がします。
Perplex Paraiba Tourmalineパライバトルマリンの困惑
通信部に最近入ったばかりの若者は壁にピンボールの様に何度か衝突しながらも、若さから来る体力と根性が備わっていた。
天候は[[rb:時化 > シケ]]。横殴りに吹き付ける暴雨にどうにか抗おうと甲板に括り付ける荷やら、マスト登りの達人達が指示役の号令に合わせ一斉に引かれるロープ。揺れに揺れる船の通路は、クルー達が駆り出されているせいで走りやすくはあったが、それが逆に肌を粟立たせる様な、静かな不気味さを併せ持っている。
「船長!!電伝虫からの連絡が…!!」
半ば体当たりに近い形で開いた扉の向こう、船長室に転がり込んだ若者は部屋の主の圧倒的な品位に顔を挙げた瞬間に蹲って頭を垂れるのだ。そのズボンの丈が膝下から足りていなかろうと全くの問題はない。自分が憧れ仰ぐ船長の、僅かな憩いの時間を潰してしまったのだ。申し訳なさで自然と身体が赤い絨毯の上で丸まり床を這う。
11604通信部に最近入ったばかりの若者は壁にピンボールの様に何度か衝突しながらも、若さから来る体力と根性が備わっていた。
天候は[[rb:時化 > シケ]]。横殴りに吹き付ける暴雨にどうにか抗おうと甲板に括り付ける荷やら、マスト登りの達人達が指示役の号令に合わせ一斉に引かれるロープ。揺れに揺れる船の通路は、クルー達が駆り出されているせいで走りやすくはあったが、それが逆に肌を粟立たせる様な、静かな不気味さを併せ持っている。
「船長!!電伝虫からの連絡が…!!」
半ば体当たりに近い形で開いた扉の向こう、船長室に転がり込んだ若者は部屋の主の圧倒的な品位に顔を挙げた瞬間に蹲って頭を垂れるのだ。そのズボンの丈が膝下から足りていなかろうと全くの問題はない。自分が憧れ仰ぐ船長の、僅かな憩いの時間を潰してしまったのだ。申し訳なさで自然と身体が赤い絨毯の上で丸まり床を這う。
あもり
SPUR ME1月インテの新刊、モブから見たスタオケメンバーを巡る音楽と日常の短編集に収録予定のひとつ、先行尻叩き公開です!!!今回は三上くんと日向南のクラスメイトの音楽準備室でのひとコマです。ほぼモブが喋って三上くんちらっと出てくる感じの塩梅です。
途中修正入れるかもですが、骨組みは概ねこんな感じです。お楽しみください😊
クラシックは金食い虫 クラシック音楽はとにかく金がかかる。
それを知らないでピアノを喜んで弾いていた幼い俺は、のんきであった。
ピアノを始めたのも単純だ。幼稚園の友達に誘われて、そのピアノの先生に褒められて、そして自分が指を落とすだけで音が鳴るピアノ、というものが面白かった。そんなもんだろ、ガキの頃なんて。
追いかけっこで走るのも友達とボールで遊ぶのもそりゃ楽しかったけど、椅子に座ってるのにちょっと体を、指を、動かすだけで次々と新しい音が出てくる。力加減やスピードを変えれば同じ音のはずなのに違って聞こえる。この面白さはまた別だったんだよ。のめり込むように音を探して、鍵盤に指を滑らせ、メロディを追いかけ、伴奏と並走した。
3508それを知らないでピアノを喜んで弾いていた幼い俺は、のんきであった。
ピアノを始めたのも単純だ。幼稚園の友達に誘われて、そのピアノの先生に褒められて、そして自分が指を落とすだけで音が鳴るピアノ、というものが面白かった。そんなもんだろ、ガキの頃なんて。
追いかけっこで走るのも友達とボールで遊ぶのもそりゃ楽しかったけど、椅子に座ってるのにちょっと体を、指を、動かすだけで次々と新しい音が出てくる。力加減やスピードを変えれば同じ音のはずなのに違って聞こえる。この面白さはまた別だったんだよ。のめり込むように音を探して、鍵盤に指を滑らせ、メロディを追いかけ、伴奏と並走した。
Tansan_sui
SPUR MEナチュラルに同棲設定。後編書く尻たたき用。※公式様とは一切関係ありません。
※御本人様に迷惑のかからないようルールを守ってください。
※好き勝手書いている為見ている方と解釈が違うかもしれませんが
そう感じた際はそっと閉じてくだされ。 10380
John
SPUR MEサチマル続きました。さらっとラク←←←ベイ匂わせがあります。
ラクヨウ最古参説、推してます。
Blood orange of Tea cup ティーカップにはブラッドオレンジ
収穫月が、昇って降りての頃だった。
「サッチ、回収した"こいつ"はお前のだろう。柄に名前が入ってたぜ」
「あぁ…ありがとうございます、そっか…海に沈んだまんまだと思ってたんで、嬉しいです」
サッチの敬語は今更なので、白ひげは好きにさせている。使うも使わないも、息子達の自由だ。それだけで距離を感じるような繊細さは持ち合わせていない。
[[rb:A・O > アー・オー]]海賊団は、解散することなく白ひげに心酔して配下へと下ることを誓った一団である。その中の、泳ぎが達者なクルー達がわざわざ引き揚げてくれたというのだから感謝しかない。サッチは大きな掌の上、柔らかな布地に置かれた包丁の柄に指先で触れる。
11023収穫月が、昇って降りての頃だった。
「サッチ、回収した"こいつ"はお前のだろう。柄に名前が入ってたぜ」
「あぁ…ありがとうございます、そっか…海に沈んだまんまだと思ってたんで、嬉しいです」
サッチの敬語は今更なので、白ひげは好きにさせている。使うも使わないも、息子達の自由だ。それだけで距離を感じるような繊細さは持ち合わせていない。
[[rb:A・O > アー・オー]]海賊団は、解散することなく白ひげに心酔して配下へと下ることを誓った一団である。その中の、泳ぎが達者なクルー達がわざわざ引き揚げてくれたというのだから感謝しかない。サッチは大きな掌の上、柔らかな布地に置かれた包丁の柄に指先で触れる。
rai
SPUR ME連れ子同士の義兄弟。家庭環境捏造しまくり。モブがまあまあ出ます。ライアーライアーパロ流花♀ 楓と私は同い年の兄妹だ。別に、年子で同い年とかそういう話じゃない。答えは単純。親の連れ子同士だ。
楓と家族になったのは12歳の時。初めて会ったのはたしか7歳くらい。私の本当の母は物心つく前には亡くなっていて、優しく接してくれる年上の女性と会えることは嬉しかった。楓の母によく懐いたし、その子供の楓とも、仲良くなりたいと思っていた。
再婚前から子供を連れて4人で会うことが多くて、親からしたらその段階ではもう再婚を視野に入れていたんだろう。何度か会って、言葉少なながらも優しい楓と遊ぶのは楽しかった。
「はじめまして! さくらぎはなみちです」
「るかわ、かえで」
「かえで? おそろいだね!」
「え?」
「さくらとかえでって、どっちも木の名前じゃん」
5682楓と家族になったのは12歳の時。初めて会ったのはたしか7歳くらい。私の本当の母は物心つく前には亡くなっていて、優しく接してくれる年上の女性と会えることは嬉しかった。楓の母によく懐いたし、その子供の楓とも、仲良くなりたいと思っていた。
再婚前から子供を連れて4人で会うことが多くて、親からしたらその段階ではもう再婚を視野に入れていたんだろう。何度か会って、言葉少なながらも優しい楓と遊ぶのは楽しかった。
「はじめまして! さくらぎはなみちです」
「るかわ、かえで」
「かえで? おそろいだね!」
「え?」
「さくらとかえでって、どっちも木の名前じゃん」
John
SPUR MEサチマル続きました。マルコの飾りが金属製でないのは重々承知なのですが、夢を見ています。アンクレット渡すのって、外国では求婚だったりするそうですね。素敵。
Golden Eye金の瞳
「許可しねぇって言ってんだろォ──、海楼石の銃弾は、普通の人間ならともかく能力者の自己再生を著しく低下させる…おめぇでも変わらねぇよ──、動き回らず医務室内で大人しくしてやがれ──」
「けど!……んぎっ!」
寝台に括り付けられているのは、不死鳥マルコの胴体である。サッチに一言詫びたいと包帯に巻かれた羽をしっちゃかめっちゃかに、ばたつかせてまで医務室を飛び出そうとする弟を、どうにか寝台にシーツで括り付けたのは力自慢の兄達の仕事だった。
「落ち着け、マルコ。おまえだってまだ万全じゃねぇんだ!自分の身体をまず治せ、サッチもそれくらい分かってる!」
「そうだ、それにおめぇ…その状態でサッチにどうするつもりだ?再生の炎分け与えようってのか?」
10755「許可しねぇって言ってんだろォ──、海楼石の銃弾は、普通の人間ならともかく能力者の自己再生を著しく低下させる…おめぇでも変わらねぇよ──、動き回らず医務室内で大人しくしてやがれ──」
「けど!……んぎっ!」
寝台に括り付けられているのは、不死鳥マルコの胴体である。サッチに一言詫びたいと包帯に巻かれた羽をしっちゃかめっちゃかに、ばたつかせてまで医務室を飛び出そうとする弟を、どうにか寝台にシーツで括り付けたのは力自慢の兄達の仕事だった。
「落ち着け、マルコ。おまえだってまだ万全じゃねぇんだ!自分の身体をまず治せ、サッチもそれくらい分かってる!」
「そうだ、それにおめぇ…その状態でサッチにどうするつもりだ?再生の炎分け与えようってのか?」
kikkawa
SPUR MEヒカワヤ前提ヒカ→ワヤ片想い?
ヒカ目線
多分プロ後くらい
2024.9.20ヒカぴお誕生日おめでとう🎊
記念になんか無いか探したら前書いたこれが出てきました。めちゃ短いし初めて書いたヒカワヤかも…
続編も完成してから公開しようとしたのですが…書けなさすぎて…とりあえずこれだけでも公開します。
↓タップしたら続きが出ます。
雨の日(仮題)外壁を打ち付ける雨の音に、もう我慢できなくなって、スニーカーを履くのもそこそこに道路に飛び出した。
途端に雨粒が肌に落ちて、その度に まばたきのような音をたてる。
足が道に弧を描く。緩やかなカーブがもどかしくて、脱げそうになる靴を まず踵まで履いた。脇目も振らずに行く。
あの家まで、部屋まで。入り口まで。道が真っ直ぐに続いていたらいいのに。そうだ、大きい虹のような橋をかけて欲しい。そしたら最短ルートで あの人のもとへ行けるから。
階段を駆け上がって、ようやく部屋の扉を叩いた。叩いてから、もし誰もいなかったら…とか、先客…他の誰かが居たら…だとか考えて、こぶしを握りしめたまま少しうつむいた。
ドアが開いた。瞬間、懐かしい匂いが鼻を掠めた。相手は想像通り、驚いた顔をしていた。
1005途端に雨粒が肌に落ちて、その度に まばたきのような音をたてる。
足が道に弧を描く。緩やかなカーブがもどかしくて、脱げそうになる靴を まず踵まで履いた。脇目も振らずに行く。
あの家まで、部屋まで。入り口まで。道が真っ直ぐに続いていたらいいのに。そうだ、大きい虹のような橋をかけて欲しい。そしたら最短ルートで あの人のもとへ行けるから。
階段を駆け上がって、ようやく部屋の扉を叩いた。叩いてから、もし誰もいなかったら…とか、先客…他の誰かが居たら…だとか考えて、こぶしを握りしめたまま少しうつむいた。
ドアが開いた。瞬間、懐かしい匂いが鼻を掠めた。相手は想像通り、驚いた顔をしていた。
nd(野田)
SPUR ME色を塗る!白朮先生書く!あと1週間以内には申請をする!進捗としてはしょーり先生+ヌ、あやと、アルハイゼン、白朮描いた!えらい!すごい!ディルックくん線だけ描いたけど気に食わねぇ!またピクシブかどっかでボツにしたやつ全部上げるぜ!新しいのいちから描くぜ!描いてる間に絵柄が変わってきて過去の絵の物足りなさを感じるのいいことなんだと思うけど…っ全部書き直してぇ〜〜東京行ったら美味しいご飯屋さん行きたい♡nd(野田)
SPUR MEおら!!!サークルカットだ!!!!!途中だ!!!!ディルックくんかいたら終わる!!白朮先生書き直したい!!!!!!ホテルと飛行機予約とったからもう後戻りは出来ねぇ…走るぜミカ!止まるんじゃねぇぞ!!!!ON6s2
SPUR MEこれが問題児。最終日なのに…終わらない。あえて載せる。
本当はこの後のことが書きたくて書き始めたのに、書きたい場面に辿り着かなさすぎて諦めかけている……
ここに晒すことで続きを書くよう尻をたたく!
DAY3Day.3
アラーム音が鳴り響く室内。もそもそと最初に布団から動き出したのは、昨日と同じく櫛山だった。眠い目を擦りながら上体を起こし眠気と闘っていると徐々に頭が冴えてくる。そして、意識が覚醒すると、眠っている二翼へと勢いよく視線を向けた。昨日と違い、別々の布団で眠る2人を目撃し、安堵に胸を撫で下ろした。ひと安心して、いつものヘアセットへと洗面台に姿を消した。
次にのそりと目を覚まし、起き上がったのは千歳だった。洗面台から水の流れる音や、何かがぶつかり合う物音が小さく聞こえてくる。
隣を見れば、橘は姿勢よく静かに眠っている。昨日もそうだったが、寝付くとなかなか起きないらしい。決まった時間には起きるが、それ以外では起きたくないのだと昨日ぼやいていた。
4533アラーム音が鳴り響く室内。もそもそと最初に布団から動き出したのは、昨日と同じく櫛山だった。眠い目を擦りながら上体を起こし眠気と闘っていると徐々に頭が冴えてくる。そして、意識が覚醒すると、眠っている二翼へと勢いよく視線を向けた。昨日と違い、別々の布団で眠る2人を目撃し、安堵に胸を撫で下ろした。ひと安心して、いつものヘアセットへと洗面台に姿を消した。
次にのそりと目を覚まし、起き上がったのは千歳だった。洗面台から水の流れる音や、何かがぶつかり合う物音が小さく聞こえてくる。
隣を見れば、橘は姿勢よく静かに眠っている。昨日もそうだったが、寝付くとなかなか起きないらしい。決まった時間には起きるが、それ以外では起きたくないのだと昨日ぼやいていた。
ON6s2
SPUR MEDAY1の続き〜DAY2Day.2
窓の外では、夜明けが静かに訪れていた。空はまだ闇に包まれていたが、東の空際から、美しい橙色が徐々に広がり始めるが、太陽も顔を覗かせるにはまだ眠いようだ。
部屋の中も静寂に包まれ、みんなまだ夢の中を漂っている。深い眠りに沈んだ寝息が、夜の静けさをさらに強調していた。
千歳は、眠りからゆっくりと目覚めかけていた。瞼は重たく、夢の中の風景と現実の世界が交錯しているように溶け合う。気まぐれに重い瞼をこじ開けて窓に目を向ければ、まるで絵が飾られているようにそこだけが夜明け前の薄闇が込める美しい空を映し出していた。流れるように隣へと向けられる視線。まだ夜の空気に包まれた金青の部屋の中でもわかる蒲公英が、意外にも寝相よく布団に収まり、静かな寝息を立てている。
12149窓の外では、夜明けが静かに訪れていた。空はまだ闇に包まれていたが、東の空際から、美しい橙色が徐々に広がり始めるが、太陽も顔を覗かせるにはまだ眠いようだ。
部屋の中も静寂に包まれ、みんなまだ夢の中を漂っている。深い眠りに沈んだ寝息が、夜の静けさをさらに強調していた。
千歳は、眠りからゆっくりと目覚めかけていた。瞼は重たく、夢の中の風景と現実の世界が交錯しているように溶け合う。気まぐれに重い瞼をこじ開けて窓に目を向ければ、まるで絵が飾られているようにそこだけが夜明け前の薄闇が込める美しい空を映し出していた。流れるように隣へと向けられる視線。まだ夜の空気に包まれた金青の部屋の中でもわかる蒲公英が、意外にも寝相よく布団に収まり、静かな寝息を立てている。
ON6s2
SPUR ME獅子楽時代を捏造したちとたち未満の話。1年の夏合宿的な感じで。
わちゃわちゃしてるのっていいよね。
DAY3までの予定何だけど、
書き終わらせる気がしない……
ので、とりあえずここにぽいしとく。
DAY1Day.1
獅子楽時代捏造
獅子楽中テニス部の面々は呆然と立ち尽くしていた。目の前にある宿が、お化け屋敷か?と思えるような雰囲気を醸し出していたからだ。このお化け屋敷が、今日から始まる強化合宿で泊まる宿という事実を受け入れるのにたっぷり時間を要していた。
「絶対出るばい……」
「郷本は俺らが嫌いやっとよ……」
「怖い話したら盛り上がりそうたい」
「蜘蛛ば出たらどぎゃんしよ〜」
「空気ば読めん二馬鹿は黙っときなっせ」
遠足気分で楽しみにしていた合宿。寝食をするために提供された目の前の宿は何度見ても、全員の顔を引き攣らせた。宿は鬱蒼とした草木に囲まれ、晴れているのになんだか仄暗い。白かっただろう壁は茶色に変色し、所々苔が生えて年季を感じる。筆文字で書かれた木の看板が雰囲気を助長していた。
11553獅子楽時代捏造
獅子楽中テニス部の面々は呆然と立ち尽くしていた。目の前にある宿が、お化け屋敷か?と思えるような雰囲気を醸し出していたからだ。このお化け屋敷が、今日から始まる強化合宿で泊まる宿という事実を受け入れるのにたっぷり時間を要していた。
「絶対出るばい……」
「郷本は俺らが嫌いやっとよ……」
「怖い話したら盛り上がりそうたい」
「蜘蛛ば出たらどぎゃんしよ〜」
「空気ば読めん二馬鹿は黙っときなっせ」
遠足気分で楽しみにしていた合宿。寝食をするために提供された目の前の宿は何度見ても、全員の顔を引き攣らせた。宿は鬱蒼とした草木に囲まれ、晴れているのになんだか仄暗い。白かっただろう壁は茶色に変色し、所々苔が生えて年季を感じる。筆文字で書かれた木の看板が雰囲気を助長していた。
猫夜馬 寂
SPUR ME # いいねした人を自分の世界観でキャラ化する2023年4月にしたタグ
ハヘ…
https://x.com/savi_neko_2227/status/1644432319506427917?s=46&t=1E06ohiKhan9xfTsYEZZjw 9
John
SPUR MEサチマル続きました。マルコの過去捏造してます、今更です。
トラウマ表現あります。
クラウンベッチ…鳥が口にすると毒になる植物
Silver Knife銀のナイフ
ずっと、広い屋敷の狭い鳥籠に飼われていた。
餌は、豆。
床板から柵に至るまで、全て海楼石の練り込まれた特注の籠は金で作られていて。鎖にこそ繋がれてはいなかったが、ずっと自分でも生きているのか死んでいるのか分からなくなる境界をゆらゆらと漂っていて。
時折、余興という下らない名目の為に血を流す度、与えられる痛みにそういえば生きているのだとぼんやり思い返したりしてもいた。
人間の心は、身体よりも先に死んでいく。後になってから理解した。
─── おまえ、生きていてぇか?
その言葉も、ただぼんやりと聞いていた。
漠然と、屋敷の中で繰り広げられる一方的な暴力を多分床板に伏せったまま眺めていたので、視界は正しくは真横になっていたかと思われる。差し出される掌が、自分に差し出されているのも不思議で、大きな男が口にした言葉も不思議で。次にその刃物が向けられるのは自分だと思っていただけに、言葉も出て来なかった。
11426ずっと、広い屋敷の狭い鳥籠に飼われていた。
餌は、豆。
床板から柵に至るまで、全て海楼石の練り込まれた特注の籠は金で作られていて。鎖にこそ繋がれてはいなかったが、ずっと自分でも生きているのか死んでいるのか分からなくなる境界をゆらゆらと漂っていて。
時折、余興という下らない名目の為に血を流す度、与えられる痛みにそういえば生きているのだとぼんやり思い返したりしてもいた。
人間の心は、身体よりも先に死んでいく。後になってから理解した。
─── おまえ、生きていてぇか?
その言葉も、ただぼんやりと聞いていた。
漠然と、屋敷の中で繰り広げられる一方的な暴力を多分床板に伏せったまま眺めていたので、視界は正しくは真横になっていたかと思われる。差し出される掌が、自分に差し出されているのも不思議で、大きな男が口にした言葉も不思議で。次にその刃物が向けられるのは自分だと思っていただけに、言葉も出て来なかった。
suzuooo
SPUR ME10月いっぱいまでに仕上げれば、わたしでもでも作れそうな本があると教わったのでとぅいったー絵まとめ本作ることにしました❗️
ページ数が足りないので、今までのまとめ+新規で何枚か。鈴尾は一体どこまでやれるのか……
数冊まとめて作る予定ではございますが
今の所、タイミングもないので頒布予定も通販予定もありません❗️
ただただ己の教訓の為に尻叩き❗️🖐️
おかか🍙
SPUR MEずっと放置してたストーカーさんの漫画ペン入れ樹&涼太とは別の漫画で、名前も付いてないキャラで顔とかちょっと違うけど、二人の髪型ほぼ一緒w
別世界線のifの二人だとすると、中学時代に友達として出会わずに、ほんの一瞬の接点から樹が拗らせまくった結果な感じがする(樹は本編でもちょっとだけ?執着気味)
John
SPUR MEサチマル19歳になってました。サッチは基本的にロマンチストでいたいリアリストですし、マルコはリアリストに徹したいロマンチストです。今更ですが各章の英語はいいかげんです。多分複数形だと思います。※マルサチのような表現がありますが、サチマルです。
拍手ありがとうございます、励みになります。
Crimson Memory紅の記憶
偉大なる航路に、こんな人魚姫の伝説がある。
実際にいる種族とは違う、伝説の中での人魚は海の上で暮らすことが出来ない存在だ。これをかつての世界で人魚というものは決して水中以外では生息することが出来ず、陸に焦がれて今の様に進化したのだという説を信じる学者も少なくない。
信憑性は兎も角として、人魚姫の伝説の話自体は陸の人間に叶わぬ恋をした人魚が魔女と契約をして人間の脚を手に入れる。
代償は美しい声で、歩く度に焦がれて手に入れた足は割れたガラスの上を素足で踏むような鋭い痛みが襲うという凄まじいものなのに、無謀なその恋は結局王子の心を手に入れられず、結局は人魚が海の泡から空の大気となって終わるらしい。
14554偉大なる航路に、こんな人魚姫の伝説がある。
実際にいる種族とは違う、伝説の中での人魚は海の上で暮らすことが出来ない存在だ。これをかつての世界で人魚というものは決して水中以外では生息することが出来ず、陸に焦がれて今の様に進化したのだという説を信じる学者も少なくない。
信憑性は兎も角として、人魚姫の伝説の話自体は陸の人間に叶わぬ恋をした人魚が魔女と契約をして人間の脚を手に入れる。
代償は美しい声で、歩く度に焦がれて手に入れた足は割れたガラスの上を素足で踏むような鋭い痛みが襲うという凄まじいものなのに、無謀なその恋は結局王子の心を手に入れられず、結局は人魚が海の泡から空の大気となって終わるらしい。