水の匂い、鈴の音、愛おしいあの人の気配　〜朝〜
　太陽が燦々と輝く今日という日も従者の朝は早い。自分の支度だけではなく、主人の準備もあるからだ。
「じゃみる〜俺一人でもできるぜ！」
「そう言ってこないだもワイシャツのボタンズレてたろうが」
「うっ…それを言われると…」
「なら黙って手伝われろ」
　カリムがうーだのあーだの言っている隙に手早く準備を済ませてしまう。最近のこいつは自分のことは自分でやりたがるようになった。周りの人間から「普通の友人の距離感」なるものを聞込みしているらしい…。まったく、黙って俺だけに面倒を見られていればいいものを、なんて口が裂けても言ってやるつもりはない。
「ほら、行くぞ」
「へへっ、ありがとな、ジャミル」
　ターバンをキュッと絞めてやる。

【让艾】就这样就好自高中毕业以来，我已经五年多没见到过艾伦了。其实我对他没什么感觉，只是从小到大好死不死地一直和他分在一个班，又往往是前后座，还每次都是宿舍的上下铺。高中的时候，他留一头齐耳的短发，穿着很土、冒冒失失，每次和他一块逃课都会倒霉地被老师发现，所以我每次都骂他“找死混蛋”。唯独那双绿的发亮的眼睛让人印象深刻，和在夏天使劲生长的树叶的颜色一样。有时候我还觉得像绿皮鹦鹉的颜色，谁让他那么吵闹呢？
说到高中，我那时候沉迷黑长直的女性，买了很多长成那样的色情片女演员的照片。我当然对着她们手冲过很多次，在课上、或者在宿舍、还有午休的时候——我现在也喜欢，但是没有过去那么迷恋——有好几次都差点被艾伦抓正着，这也是我当时最讨厌他的地方。他那双绿莹莹的眼睛好几次突然出现在我面前，问我在干什么。我急急忙忙地说没有，把那些照片全都收起来。说实话，已经高中了，艾伦还像个情窦未开的小学生那样，搞得我每次都不好意思在他面前把那些色情照片摆出来。