fumidesuga313
PAST天上天下三井独尊6にて公開。2023年8月20日のインテックス大阪の天上天下三井独尊5で頒布した『ふたりのハナシ2』に収録されている書き下ろし🔞部分
18↑以上限定(y/n) 11
のめろう
PAST282「仁王くん、私何度も言いましたよね。制服を着崩すのは校則違反です」
もうあと幾分かで四時間目始まりのチャイムが鳴るというときに想像もしていなかった声が頭上から降ってきて仁王は少し驚く。
「なんでお前さんここにおんの。もう授業始まるじゃろ」
登校日数ギリギリを常に攻めている仁王とは違い柳生はウチの学校きっての優等生だ。そんな柳生が授業をサボるなんて到底考えられない。
「なんでって……次は体育でしょう?」
「お、おん体育やね?」
確かに次の授業は体育である。しかし仁王には次の時間が体育なことと、柳生がこんな時間にここにいることがうまく結びつかず首をかしげる。
目の前で首をかしげている仁王をみて柳生はわざとらしくため息をついた。
2328もうあと幾分かで四時間目始まりのチャイムが鳴るというときに想像もしていなかった声が頭上から降ってきて仁王は少し驚く。
「なんでお前さんここにおんの。もう授業始まるじゃろ」
登校日数ギリギリを常に攻めている仁王とは違い柳生はウチの学校きっての優等生だ。そんな柳生が授業をサボるなんて到底考えられない。
「なんでって……次は体育でしょう?」
「お、おん体育やね?」
確かに次の授業は体育である。しかし仁王には次の時間が体育なことと、柳生がこんな時間にここにいることがうまく結びつかず首をかしげる。
目の前で首をかしげている仁王をみて柳生はわざとらしくため息をついた。
さつき13悪魔
PAST最近描いたカラーの自信作(?)👀いつも書いてるモノクロ絵より時間かかっってて笑う。一枚五時間。しもべ達はルキさんとサルガナさん以外、ソロモン72柱の子達をカラーかつ簡素にしたやつら。 黒髪のやつ 最上くん 金髪のやつ アスタロトくん 4
さつき13悪魔
PAST過去作のソロモン72柱 第五弾。 画像サイズはデカく、相変わらずモチーフがマイナーな部分が伝わらないイラストで悪魔は地底の底からもっちゃりした顔で悲しんでる。(202412月〜2025) 5
さつき13悪魔
PAST過去作のソロモン72柱 第四弾。このまま画像がデカすぎると投稿を何回もしないといけない事実に気づいた。何度もたくさん新着に出てきてすみませんの気持ちが溢れる悪魔であった。 (202412月〜12月23日) 7さつき13悪魔
PAST過去作ソロモン72柱 第二個目。相変わらずモチーフがわかりにくい細かさ。一個一個描いてたらいつの間にかこうなる始末。見る人に説明が難解な悪魔の所業😈
(202411月〜11月22日) 8
さつき13悪魔
PAST過去のイラスト達であるソロモン72柱を自分の性癖や趣味マシマシにしてあげたやつ。ちなみに、書いた順番はバラバラな上、おおよそ私しかわからないような悪魔様の歴史やイメージモチーフなどがたくさんなため、ソロモン王の小さな鍵や悪魔学知らぬ人でも全然ながら見できる、、、はず (20248月〜11月まで) 13
rokuro_yusa
PASTsky実録Xのイラストを全消ししたので載せる場所に迷いましたが、せっかくskyメインの置き場を作ってあったのでここに過去絵をぽいします。
ラストの一枚は当時、師匠との別れがあってすぐお姿を描きとめようとしたときの絵。
この漫画を描くときにはちゃんとアイテム一覧を調べておそらくこれだったなというのを選んでお姿を再現してますが、まあ人間の記憶力ってこんなもんだなという良い例ですね笑 17
Rhea_season
PAST紅花√のリンレトさんのお話。何も致してません。ほのぼのしてるようなしてないような。5年分一気に駆け抜けるダイジェストもの。
*相変わらずねちょねちょしてます。
*なんでも許せる方向け 21200
棺(ひつぎ)
PAST不定期に公開方法を変えています。原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。
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星空観測をする家庭教師ラファ先生とアル君
ほのぼの系
ラファウ先生に抱きかかえられる子アル君が可愛い
リバではございません! 964
棺(ひつぎ)
PASTラファラファ同一カプ
ラファ先生と同じ風貌が現れる。
ドッペルゲンガーのような。
ラファ先生の発言は「 」。
男の発言は『 』。
と区別しております。
ラファウ先生:男(攻)→先生の愛している"星"でありヴァンパイアの遺伝子を受け継いでいる
ラファウ先生:彼(受)→人間
ラファラファ『こんばんは』
「どちら様?」
一人で夜空を見上げていると背後から声が聞こえた。ここは外だから写鏡はない筈。月と星の悪戯で僕の姿を投影するにも不可解が多い。睡魔が限界を迎えているのだろうか?深夜だし、まぁ、幻覚を見るにはかっこうの時間帯とも言える。
『僕は貴方だ』
そう告げた人物に鳥肌が立ってしまう。目を凝らしてみると僕と瓜二つという風貌はタチが悪い。嗚呼、これはやはり寝惚けているのだ。夢ならば仕方無し。目を醒ませばこの幻は消え去る。美醜の獣でもあるまいに文献で読んだ伝説が現れる訳がない。ジキルとハイド?まさか。あれは一人の人間の魂が二分してしまったが為の現象だ。悲劇的だと言う人もいるが僕は己の精神を操れなくなった末路だと考えている。
3331「どちら様?」
一人で夜空を見上げていると背後から声が聞こえた。ここは外だから写鏡はない筈。月と星の悪戯で僕の姿を投影するにも不可解が多い。睡魔が限界を迎えているのだろうか?深夜だし、まぁ、幻覚を見るにはかっこうの時間帯とも言える。
『僕は貴方だ』
そう告げた人物に鳥肌が立ってしまう。目を凝らしてみると僕と瓜二つという風貌はタチが悪い。嗚呼、これはやはり寝惚けているのだ。夢ならば仕方無し。目を醒ませばこの幻は消え去る。美醜の獣でもあるまいに文献で読んだ伝説が現れる訳がない。ジキルとハイド?まさか。あれは一人の人間の魂が二分してしまったが為の現象だ。悲劇的だと言う人もいるが僕は己の精神を操れなくなった末路だと考えている。
黄月ナイチ
PAST因果の渦・とらみみエディション(真田と毛利/身内向けパロ)海に向かう道のりの最後に待ち構えていたのは翠緑の具足を身につけた小柄な男だった。
「何者か」
砂浜に生えた手頃な岩に腰を下ろしたままこちらには背を向けていた彼の鋭い誰何に、虎は反射的に身をすくめた。誰を問われてもあいにく今は答える正体すら持たないのだ。
虎の無言は慌てた気配だけを伝えたのか、男は小さく息を飲むようにして重ねた。
「…長曽我部、か」
低く、怒りを滲ませたようにも見えるそれはいかにも小さく、そうであることを期待する、ことを否定するような、複雑なかたちをしていた。
「いっ……否ッ、某、名乗る名はござらぬが、そのう、お尋ねの御仁とは違いますればっ!」
なので虎は慌てて、こちらを振り返った小柄な男の眼前に身を投げ出し、今ある己をありのままに明かすことにした。勢い良く現れた虎の姿をつま先から頭上まで確認して、男は嘲笑うように鼻を鳴らす。で、あろうな、と呟き脚を組み直すと、膝から下には何も身に着けていないのが見えた。
1284「何者か」
砂浜に生えた手頃な岩に腰を下ろしたままこちらには背を向けていた彼の鋭い誰何に、虎は反射的に身をすくめた。誰を問われてもあいにく今は答える正体すら持たないのだ。
虎の無言は慌てた気配だけを伝えたのか、男は小さく息を飲むようにして重ねた。
「…長曽我部、か」
低く、怒りを滲ませたようにも見えるそれはいかにも小さく、そうであることを期待する、ことを否定するような、複雑なかたちをしていた。
「いっ……否ッ、某、名乗る名はござらぬが、そのう、お尋ねの御仁とは違いますればっ!」
なので虎は慌てて、こちらを振り返った小柄な男の眼前に身を投げ出し、今ある己をありのままに明かすことにした。勢い良く現れた虎の姿をつま先から頭上まで確認して、男は嘲笑うように鼻を鳴らす。で、あろうな、と呟き脚を組み直すと、膝から下には何も身に着けていないのが見えた。
棺(ひつぎ)
PAST原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。#+チ動説認定記念日
に参加させて頂きました
ラファウ編
チ動説認定記念日/ラファウ編#チ動説認定記念日/ラファウ編
これから死というものが訪れようとしているのに僕の心は恐怖を感じていないのが不思議だ。脳は正常に働いている。
思考停止はまだ。
まだ思考停止してはいない。まだまだ。
芥子の実を使うのは我ながら上出来と言えよう。アレを伝えたら自分が毒を盛られたと思い込むのは自衛思考が働いている証拠だ。それにしても大の大人でも死が目の前にチラつくと狼狽えるんだな。炎に焼かれた人は苦しむ様子も見せず、ただただ眼球を僕の方に向けていただけだと言うのに。いや、もう動かせる筋肉や骨は神経を焼かれて動かせなかっただけかもしれない。もしかしたら僕が見かける前には呻き声を発していた可能性だってある。死というものを本気で考えた事はなかったかもしれない。天国へ行けるように日々の行いを良いものとする。罪を犯してはならない。ましてや禁忌と言われる類など以ての外。数日前までは心の底からそう思っていた。恵まれた環境下でいかに己の才を発揮し社会(世界)に貢献するか。許された範囲内での天文学ならば咎められないで暮らせる。そんなフリをしながら異端者並の罪を秘密裏に行えたならさぞ良かっただろう。そう、僕はまだ子どもで広い世界など知れた事でしかない。成長して思慮深く大人しく過ごしていれば、こうして死と向き合うなど起こらなかったかもしれない。そもそも神学に進む道はどうした?彼(か)の人に出会わなければ迷わずに神学だった筈だ。天文の知識もそこそこに培っていれば、例え天文を学べなくても知識は死ぬ事はないのだ。
1696これから死というものが訪れようとしているのに僕の心は恐怖を感じていないのが不思議だ。脳は正常に働いている。
思考停止はまだ。
まだ思考停止してはいない。まだまだ。
芥子の実を使うのは我ながら上出来と言えよう。アレを伝えたら自分が毒を盛られたと思い込むのは自衛思考が働いている証拠だ。それにしても大の大人でも死が目の前にチラつくと狼狽えるんだな。炎に焼かれた人は苦しむ様子も見せず、ただただ眼球を僕の方に向けていただけだと言うのに。いや、もう動かせる筋肉や骨は神経を焼かれて動かせなかっただけかもしれない。もしかしたら僕が見かける前には呻き声を発していた可能性だってある。死というものを本気で考えた事はなかったかもしれない。天国へ行けるように日々の行いを良いものとする。罪を犯してはならない。ましてや禁忌と言われる類など以ての外。数日前までは心の底からそう思っていた。恵まれた環境下でいかに己の才を発揮し社会(世界)に貢献するか。許された範囲内での天文学ならば咎められないで暮らせる。そんなフリをしながら異端者並の罪を秘密裏に行えたならさぞ良かっただろう。そう、僕はまだ子どもで広い世界など知れた事でしかない。成長して思慮深く大人しく過ごしていれば、こうして死と向き合うなど起こらなかったかもしれない。そもそも神学に進む道はどうした?彼(か)の人に出会わなければ迷わずに神学だった筈だ。天文の知識もそこそこに培っていれば、例え天文を学べなくても知識は死ぬ事はないのだ。
棺(ひつぎ)
PAST原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。#+チ動説認定記念日
に参加させて頂きました
オクジー編2
チ動説認定記念日/オクジー編2#チ動説認定記念日/オクジー編
あの日、あの時、あの夜空に俺の世界は変わった。
以前ならば頑なに空を見上げるという選択肢はなかったのに。何故。ふと見てみたくなったのかもしれない。一人、二人と夜空を見上げた方が良いと教えてくれたから。まぁ一方はかなり圧力を感じたけど。
あの一瞬により感動は一生分の喜びを得たと例えても過言ではないかもしれない。
そして月日は流れ、ついにやってきたのだ。
決して避けられぬ刻が…
願わくば
もっと長い時間を共に過ごしてみたかった。俺の知らない知を教えてほしい。俺に文字を教えてほしい。そうすれば、今よりもバデー二さんとヨレンタさんの会話に混じる事が出来るかもしれないから。
そんな夢も消えゆくのかと思うと悔しい寂しい悲しいという感情は何故か湧いてこないのだ。きっと今、この瞬間が恐ろしくないのかもしれない。目の前に貴方(バデー二さん)がいる。
594あの日、あの時、あの夜空に俺の世界は変わった。
以前ならば頑なに空を見上げるという選択肢はなかったのに。何故。ふと見てみたくなったのかもしれない。一人、二人と夜空を見上げた方が良いと教えてくれたから。まぁ一方はかなり圧力を感じたけど。
あの一瞬により感動は一生分の喜びを得たと例えても過言ではないかもしれない。
そして月日は流れ、ついにやってきたのだ。
決して避けられぬ刻が…
願わくば
もっと長い時間を共に過ごしてみたかった。俺の知らない知を教えてほしい。俺に文字を教えてほしい。そうすれば、今よりもバデー二さんとヨレンタさんの会話に混じる事が出来るかもしれないから。
そんな夢も消えゆくのかと思うと悔しい寂しい悲しいという感情は何故か湧いてこないのだ。きっと今、この瞬間が恐ろしくないのかもしれない。目の前に貴方(バデー二さん)がいる。
棺(ひつぎ)
PAST不定期に公開方法を変えています原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。
チ動説認定記念日/オクジー編一欠片の希望
その一欠片のパンが誰かの命を繋ぐ
その名も知らぬ者の紡いだ記憶と記録が誰かの希望を繋ぐ
例え生きながらに炎に焚かれたとしても私の意思、思想、想いは顔も名も知らぬ者へと血の様に世界の身体という中で巡り続けるだろう
知らず知らずに宿った血は一滴二滴と量を増して大河となり大地を潤す
鳥の囀りは知の目覚め
人の叫びは知の喪失か
両の眼が見上げるは知
天高く聳える神の愛は
創造せし万物の地血知
摘んでも詰んでもなお
生まれてくる希望の光
数多の星々よ私に給え
神が与えし御加護には
誰もが救われる世界を
そこは善悪は存在せず
互いを認めあう愛と知
英智なるは寛大であり
誰を傷付けること無く
皆、地球の中の子ども
母なる大地は目覚める
686その一欠片のパンが誰かの命を繋ぐ
その名も知らぬ者の紡いだ記憶と記録が誰かの希望を繋ぐ
例え生きながらに炎に焚かれたとしても私の意思、思想、想いは顔も名も知らぬ者へと血の様に世界の身体という中で巡り続けるだろう
知らず知らずに宿った血は一滴二滴と量を増して大河となり大地を潤す
鳥の囀りは知の目覚め
人の叫びは知の喪失か
両の眼が見上げるは知
天高く聳える神の愛は
創造せし万物の地血知
摘んでも詰んでもなお
生まれてくる希望の光
数多の星々よ私に給え
神が与えし御加護には
誰もが救われる世界を
そこは善悪は存在せず
互いを認めあう愛と知
英智なるは寛大であり
誰を傷付けること無く
皆、地球の中の子ども
母なる大地は目覚める
棺(ひつぎ)
PAST不定期に公開方法を変えています原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。
#+チ1ドロライに参加させて頂いたものとなります
お題「フライ」
1ドロライお題「フライ」馬車に揺られながら先程のやりとりを思い出す。シュミット隊長は不思議な人だ。我々が命懸けで救った人質に誘いを断られても特段、異を唱えずに彼らの言葉を尊重した。これまで何度も見てきたが未だに理解が及ばない。
「まぁ、そんな事よりも爆薬があそこまで強大とはな」
爆薬を調べるにあたり、参考本に記載されている通りに調合して試験的に屋外で爆発させてはいたが室内となると結果も変わってくる事が分かった。
「火薬の調合を間違えたら巻き添えになりかねない。次からは屋外と室内の効果の差を考えないと」
空気中の酸素も影響してくるが、専門知識に長けている訳ではないから何とも言えない。まだまだ調べる事が多そうだ。
「月明かりの景色。今日は満月だったか…」
1366「まぁ、そんな事よりも爆薬があそこまで強大とはな」
爆薬を調べるにあたり、参考本に記載されている通りに調合して試験的に屋外で爆発させてはいたが室内となると結果も変わってくる事が分かった。
「火薬の調合を間違えたら巻き添えになりかねない。次からは屋外と室内の効果の差を考えないと」
空気中の酸素も影響してくるが、専門知識に長けている訳ではないから何とも言えない。まだまだ調べる事が多そうだ。
「月明かりの景色。今日は満月だったか…」
棺(ひつぎ)
PAST不定期に公開方法を変えています原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。
#+チ1ドロライに参加させて頂いたものとなります
お題「組織長」
独白
1ドロライお題「組織長」ねぇ、知ってる?人は十字架になれるんだって。
ほら、見てごらん。この人影が何に見えるのか。
さぁ、ここから見える太陽は輝きに満ちている。
両腕を広げたら見えた景色が両目に広がったの。
存在していた人影がまるで別物に思えた瞬間で。
涙さえ隠してくれる黒に私は憧れを抱いたのだ。
十字架が一体何を意味するのかを問う世の中で。
そうだ、この小屋にいる間に太陽の光で遊ぼう。
太陽は私をどう見つめているのだろうと思った。
今日も十字架の完成と一人呟いて目を閉じて。
太陽光の熱にそよぐ風の爽やかさが私を包んだ。
羽ばたいた鳥の翼に何を願おうかと思考が巡る。
羽根が舞い散るのを見届けると地に吸い込まれ、
それを拾い太陽に翳してみるとキラキラと輝く。
1620ほら、見てごらん。この人影が何に見えるのか。
さぁ、ここから見える太陽は輝きに満ちている。
両腕を広げたら見えた景色が両目に広がったの。
存在していた人影がまるで別物に思えた瞬間で。
涙さえ隠してくれる黒に私は憧れを抱いたのだ。
十字架が一体何を意味するのかを問う世の中で。
そうだ、この小屋にいる間に太陽の光で遊ぼう。
太陽は私をどう見つめているのだろうと思った。
今日も十字架の完成と一人呟いて目を閉じて。
太陽光の熱にそよぐ風の爽やかさが私を包んだ。
羽ばたいた鳥の翼に何を願おうかと思考が巡る。
羽根が舞い散るのを見届けると地に吸い込まれ、
それを拾い太陽に翳してみるとキラキラと輝く。
棺(ひつぎ)
PAST不定期に公開方法を変えています。原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。
原作軸
生存if
解放戦線所属シモン君(40-42)
組織長ヨレンタさん(39)
シモヨレ/土星に願うは氷の中私は貴方が窮地を救ってくれたから今がある。そうでなければ、こうして友が残した本を求めて死に物狂いで生きてはいないだろう。あの日から二十五年経過しても何故か共に時間を共有している私達の絆は何と呼べるのか。友情、共犯者、異端者のいずれかに値するか?多分、友情以上のものは存在していないかもしれないが男性が抱く感情の中には、もしかしたら異性に対する何とかってものが含まれているかもしれない。しかしこの年齢になっても彼から嫌悪するアクションや発言をされた事がない。簡潔に言えば私をその様な対象として見ていないのか、見てはならないのかの二択だろう。こちらとしても同じだと断言出来る。どの様な関係であろうとも共有時間は尊く儚い。現実は残酷で時に耽美で人生は有限で。
2166棺(ひつぎ)
PAST不定期に公開方法を変えています原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。
# チ1ドロライにて参加させて頂きました
お題【異端審問官】
=アッシュ君
アッシュ(1ドロライお題)/異端審問官ノヴァクという男性は一体どの様な人物なのだろうか。ダミアン司教が言うには元上司で宇宙論に精通しているという。異端者を取り締まるには適任だと言うけれど、その論理に詳しい聖職者は何人もいる。それにノヴァクの名前は私がこの世界に入ってきてから一度も聞いた事がなかった。誰だ?まぁ、ダミアン司教が言うのだからそれなりの人物なのだろうと期待する。先日の襲撃事件では聞きなれない兵器を用いたというではないか。非道極まれりでしかない。何て恐ろしい連中なんだ。ノヴァクが居るという酒場の住所を訪ねると机に突っ伏しながら飲み物を煽っている姿が目に映る。まさかこの人物が?この飲んだくれが?真昼間からたった一人で、仕事をせずに酒を嗜んでいるとは良い身分ではないかとアッシュが受けた初対面の感想は低評価だった。
2331棺(ひつぎ)
PAST原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。ポトツキとラファウ/アストロラーベの窓アストロラーベの窓
孤児だった頃は空を見上げても単なる星と月の認識しかなかった。何も言わない光が妬ましかった。僕がこんなにも寂しくしているのに、この星々はただ輝くだけで手を差し伸べてくれない。何故、両親をこの世から奪ったのだろう?神様は何故、僕から両親を奪ったのだろう?神様は優しい存在ではないのだろうか?疫病だなんて嘘だ。神様がいるならばそんな怖い病も消し去ってくれるのではないのだろうか?幼い僕の感情は悲しみに溢れていた。けれど、あの人に拾われてから世界が天と地の差で変わった。
「ようこそ。今日からこの部屋が君の世界の一つだ。ラファウ」
「ここが?」
その日の夜に突然、僕の周囲が一変した。知らない人、知らない場所。孤児は里親に育てられる事があるらしいと言うのは施設長から聞いていたが、僕がその候補にあがるとは思っていなかった。正直、喜びと不安が天秤にかけられていてその重力は左か右か。出来れば前者が良い。里親の場所に移っても虐げられてしまったなら良好な生活とは言えない。しかし里親となるには厳しい審査の元、経済もしっかりしていないと子どもを育てられない。まぁ、引き取って稼ぎ頭にする家庭もあるのだとか。肉体労働は嫌だな。体力は人並み以下だし。
2494孤児だった頃は空を見上げても単なる星と月の認識しかなかった。何も言わない光が妬ましかった。僕がこんなにも寂しくしているのに、この星々はただ輝くだけで手を差し伸べてくれない。何故、両親をこの世から奪ったのだろう?神様は何故、僕から両親を奪ったのだろう?神様は優しい存在ではないのだろうか?疫病だなんて嘘だ。神様がいるならばそんな怖い病も消し去ってくれるのではないのだろうか?幼い僕の感情は悲しみに溢れていた。けれど、あの人に拾われてから世界が天と地の差で変わった。
「ようこそ。今日からこの部屋が君の世界の一つだ。ラファウ」
「ここが?」
その日の夜に突然、僕の周囲が一変した。知らない人、知らない場所。孤児は里親に育てられる事があるらしいと言うのは施設長から聞いていたが、僕がその候補にあがるとは思っていなかった。正直、喜びと不安が天秤にかけられていてその重力は左か右か。出来れば前者が良い。里親の場所に移っても虐げられてしまったなら良好な生活とは言えない。しかし里親となるには厳しい審査の元、経済もしっかりしていないと子どもを育てられない。まぁ、引き取って稼ぎ頭にする家庭もあるのだとか。肉体労働は嫌だな。体力は人並み以下だし。
棺(ひつぎ)
PAST原作者及び公式関係者、様々な媒体での自作を宣伝の為の書き込みやURLを貼り付ける行為は行っておりません。新年二発目
禁断のアンノヴァが続いてしまいました
「蕾」の続編ではありませんので単体で読めます
ノヴァクさんが身体を貫かれる行為はありませんが、雰囲気的にセンシティブなので、一応R-18にしております
アントニさんが酷い男です
BGM
Castrato
アンノヴァ/CastratoCastrato
さぁ
最後の警告だ
私の声を聞け
二度も言わぬ
選択肢は肯定
ただそれだけ
「一体、貴方はC教をどこまで穢すおつもりで?」
「な、何の事でしょうか…?」
シモンとレフはアントニに指示された通りにヨレンタを拷問室から出して牢獄室へと移動させた。愛する愛娘をアントニの手にかかる前に安全な場所へ避難させようとした矢先に都合よくシモン達を引き連れての登場とはよく出来た展開だとノヴァクは思った。
「とぼけても無駄ですよ?異端者二人と行動を共にしていたという事実は否定出来ない真実だ。現に六日前も食事をしていたというではないか。しかも…」
アントニはノヴァクの耳元で「とても親しげに」と囁かれて背筋が凍った。愛娘が天文に興味を示した事は幼少の頃から知っていた。敢えてそれを遠ざけずに支えながら、分からない程度で遠ざける様に助言をしていたつもりだ。ある場所で働きたいという申し出にも否定しなかった。妻が死んだ後の身内は俺だけだからだ。俺の全ての言動を信じなくても良い、最低限の女性としても振る舞いを守ってくれれば。勤勉なのは妻とそっくりだから、冷たい手を僅かでも温かくなるように手袋を買ってやった。子どもの成長は著しく早い。洋服と同じで手袋もすぐに新しいものに変えなくてはならなくなって、大きくなるのが嬉しくて堪らなかった。このまま安全な場所で仕事をこなして、いつか結婚するのだろう、子どもを産んで夫となる人物と恙無(つつがな)く暮らしてほしい。それだけが愛娘に対する希望。なのに、どうした?これは。
4544さぁ
最後の警告だ
私の声を聞け
二度も言わぬ
選択肢は肯定
ただそれだけ
「一体、貴方はC教をどこまで穢すおつもりで?」
「な、何の事でしょうか…?」
シモンとレフはアントニに指示された通りにヨレンタを拷問室から出して牢獄室へと移動させた。愛する愛娘をアントニの手にかかる前に安全な場所へ避難させようとした矢先に都合よくシモン達を引き連れての登場とはよく出来た展開だとノヴァクは思った。
「とぼけても無駄ですよ?異端者二人と行動を共にしていたという事実は否定出来ない真実だ。現に六日前も食事をしていたというではないか。しかも…」
アントニはノヴァクの耳元で「とても親しげに」と囁かれて背筋が凍った。愛娘が天文に興味を示した事は幼少の頃から知っていた。敢えてそれを遠ざけずに支えながら、分からない程度で遠ざける様に助言をしていたつもりだ。ある場所で働きたいという申し出にも否定しなかった。妻が死んだ後の身内は俺だけだからだ。俺の全ての言動を信じなくても良い、最低限の女性としても振る舞いを守ってくれれば。勤勉なのは妻とそっくりだから、冷たい手を僅かでも温かくなるように手袋を買ってやった。子どもの成長は著しく早い。洋服と同じで手袋もすぐに新しいものに変えなくてはならなくなって、大きくなるのが嬉しくて堪らなかった。このまま安全な場所で仕事をこなして、いつか結婚するのだろう、子どもを産んで夫となる人物と恙無(つつがな)く暮らしてほしい。それだけが愛娘に対する希望。なのに、どうした?これは。