Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    おんぼろ

    xo_chu_ox

    DOODLEおんぼろアパート同棲時代のユキモモです
    体調不良・嘔吐 間に合ってません。

    続きも書くけど一旦…1推敲しかしてない上、序盤の回収ができてないことに今気づいた!看病のターンはまた追って書くね〜。
    文字書くのだいぶ久しぶりで拙いかも〜…
    なんでも許してね。
    たいふ・おうと水を汲んだボウルに氷を混ぜて、その中にフェイスタオルを潜らせる。
    雨が降ればいくらか熱気も収まるかと期待していたのに、夏の前触れのあつさをはらんだまま、鬱陶しいくらいの湿度がまとわりついて最悪だった。雨の音は嫌いじゃないし、不思議なにおいがするのも五感に作用して、インスピレーションに繋がったりするけれど、湿気でやる気が削がれるから梅雨はきらいだ。

    手首の上くらいまでを水につけて、体内の熱を逃してから、フェイスタオルを絞る。びちゃちゃ、と冷たい水が頬に飛ぶのも構いなしに派手に絞った。

    「ぁ、ふ、」
    豆電球の暗さの中、小さく開かれた口から、吐息と一緒にくるしげな声が漏れ出ている。
    寝汗で濡れて、おでこに張り付いている前髪を退けてから、絞ったタオルを乗せる。冷却シートなんて気の利いたものはないし、買う余裕もなくて。氷嚢とか氷枕くらいはあったら便利だろうなとは思うけれど、あいにく男二人暮らしのこの家とは縁遠いものだった。
    6195

    ru____mir

    DONEマレ監♂(監♂受けワンライ提出)
    突如飛ばされた異世界で、自分が何者でもなく、どこにも所属できないことに時折落ち込んでしまう監督生。ホリデーで故郷に帰っていたはずの🐉が酔っ払ってオンボロ寮を徘徊しているのを発見し、思わず声を掛けるが──
    ブロット このねじれた世界において、自分はインクの染みのような存在だ。汚れのない世界地図に、どこから来たのかも分からないインクがぽとりと落ちて、黒くにじむ。
     パーティーで人の輪に入れずに壁に張り付いているような男は「壁の染み」と呼ばれるが、全くもってその通りだと思う。どこにも誰にも属していなくて、学園の隅っこのオンボロい寮で一人(と一匹と数人のこの世ならざる者たちと)で暮らしている。グリムとゴーストたちがいるから、ひとりぼっちではないけれど、そういうことではなくて。
     自分はこの世界の異物なのだと、漠然と考えることがある。

     だからといって、気にかけてくれる人がいないわけではない。
     学園長はなんやかんや言いつつ生活費と居住地を支給して、僕に居場所を与えてくれている。魔獣であるグリムは僕と同様に、どこから来たのか分からない不思議な子で、僕を子分だとか言って仲間にしてくれる。都合のいいように使われる言葉でもあるけれど、この学園において僕たちは一蓮托生なのでお互い様ともいえる。エースとデュースはいい奴だったりいい奴じゃなかったり、でも小言を言いながらも支えてくれる優しい友達だ。出会いは最悪でも、今思えば彼らと出会えたことは僕にとってきっと幸運だった。
    2273