お花見
kizunya7
DONEもくりでフォロワーさんのリクエストを聞いて書いた文章第二弾です。「お花見」のリクエストでした。「明日のお花見、楽しみだね」 「えっ!?」
おおよそ明智から出るとは思えない言葉に蓮は咄嗟に彼の額に手を当てたり。その結果読書を邪魔された明智は眉を少し釣り上げるとその手を振り払う。因みに平熱だった。
「僕が楽しみって言うのがそんなに変?」
「えぇっと、珍しいなって······」
「君といい、元怪盗団のお仲間といあ僕のことを人の心がないとか思ってるんじゃないかって時々思うよ」
「流石にそこまでは思わないけど」
「僕だって楽しみにしたりくらいはするさ───大体、それを教えてくれたのは君だろ」
「明智?」
後半が聞き取れずもう一度と言っても明智は「何でもないよ」とだけしか変えしてくれず、聞けなかった。明智の頑固さは知っているので諦めるしかない。
874おおよそ明智から出るとは思えない言葉に蓮は咄嗟に彼の額に手を当てたり。その結果読書を邪魔された明智は眉を少し釣り上げるとその手を振り払う。因みに平熱だった。
「僕が楽しみって言うのがそんなに変?」
「えぇっと、珍しいなって······」
「君といい、元怪盗団のお仲間といあ僕のことを人の心がないとか思ってるんじゃないかって時々思うよ」
「流石にそこまでは思わないけど」
「僕だって楽しみにしたりくらいはするさ───大体、それを教えてくれたのは君だろ」
「明智?」
後半が聞き取れずもう一度と言っても明智は「何でもないよ」とだけしか変えしてくれず、聞けなかった。明智の頑固さは知っているので諦めるしかない。
shindoi_6v6_
DONE2. 展示イラスト / 20230312 先輩、日曜あいてる?- #2023イノリオンリーCD 参加絵
展示漫画とこっそりリンクしてます
- お花見デート
サクカに使用
ちなみに展示漫画の後日譚のイメージです
- #イノリまみれ 参加絵
「どうしたじゃない。……一緒に帰ろう。」
修学旅行の時期に描いた一連の一紀くんの一枚目をセルフリメイクしました 4
流浪 @阿七おいしい
DOODLE遙か7 阿七暖かくなってきたからお花見阿七ちゃん。
どこでもどんな格好でもイチャイチャするのけしからんね( ^ω^ )ムシャア
桜で隠れてしもうた阿国さんの御髪勿体無いから二枚目も。
2023.3.6 2
貴城🌿
MEMOそじゅさんアマツさんと茶会ハウジング巡り!やっとお会いできて嬉しい〜オスッテ可愛い🐱
可愛い女子の護衛メンズの図……👀✨
グリダニアから徒歩でウルダハ行ったり、ハリポタハウスや、襖だらけのお家で迷子になったり、脱出ハウス(違います)から出れなかったり、お花見したり盛りだくさんでした🌸 気がついたら4時間強経ってて驚き…楽しい時間はあっという間だー🥰✨
またぜひ!次も楽しみにしてます! 9
peko_fj
DONE #愛ムダお花見の約束をした付き合って初めての春の乱寂ちゃん(https://www.pixiv.net/artworks/105499808)の続きですが、これ単体でも読めます。
加筆して仕上げました!いっぱいリアクションありがとうございます🙏✨ 4
FP2ndhayusyo
MOURNING帝幻がクロ乱を埋める話https://privatter.net/p/7796777の続きです。
12月のありゆめで無配にしようと思っていたのですが、間に合わなかったのでここで掲載します。
クロ乱を沢山埋めた土の上でお花見をする二人。死体を埋めた上で命を創る生殖行為をするのが滑稽で大好きだな、と思って書きたかった話です。
※クロ乱の死の表現
※死体埋め
※青空の下でセックス
18↑? 9
waguri1154
DONE8 letters, 3 words, 1 meaning. (新作)約6000字
現パロ。キ学同僚でまだ付き合ってない二人のバレンタインです。余生でお花見をする二人も出ます。ハピエンです
🌸お正月のお話「大人に偶然はやってこない」(約二千字🗝なし別展示)と緩くつながってます。読まなくても読めます 11
karanoito
PAST仁+新 夜のお花見。静かな時間
桜の下、仁は無言で缶ビールに口をつけるだけでいつものようにからかっては来なかった。時折、頭上の桜に視線を上げては穏やかに口元を引くだけ。こんなに無口な彼と過ごすのは初めてだ。
すっかり日も落ちた薄暗い公園のベンチの周りには空き缶がゴロゴロと転がって、漂うアルコール臭に顔をしかめたのが数分前。未成年がアルコールなんか飲むんじゃないと取り上げようとしたが失敗して、逆に隣に座らされて一緒に飲もうと赤い顔をにへらと綻ばせる。いらないと首を振って立ち上がる新の袖を掴んで、
「じゃあ飲まなくていいから一緒に花見しよう。な?」
花見じゃなくて飲み会の間違いじゃないのか。いくら新が半目になって呆れても仁の腕は離れようとしない。仕方なく彼の隣に座り直すと七分咲きの白い花弁を仰ぎ見た。
744桜の下、仁は無言で缶ビールに口をつけるだけでいつものようにからかっては来なかった。時折、頭上の桜に視線を上げては穏やかに口元を引くだけ。こんなに無口な彼と過ごすのは初めてだ。
すっかり日も落ちた薄暗い公園のベンチの周りには空き缶がゴロゴロと転がって、漂うアルコール臭に顔をしかめたのが数分前。未成年がアルコールなんか飲むんじゃないと取り上げようとしたが失敗して、逆に隣に座らされて一緒に飲もうと赤い顔をにへらと綻ばせる。いらないと首を振って立ち上がる新の袖を掴んで、
「じゃあ飲まなくていいから一緒に花見しよう。な?」
花見じゃなくて飲み会の間違いじゃないのか。いくら新が半目になって呆れても仁の腕は離れようとしない。仕方なく彼の隣に座り直すと七分咲きの白い花弁を仰ぎ見た。
41rau0
PASTブレイストのみんなとお花見に来た大和くんの話大和と桜の話 昨年の桜は外で見ることができなかった。
真っ白な病室で、真っ白なベッドに固定されて、窓の内側から見た薄桃色の景色を思い出す。いいなあ、俺も外で見たいなぁ。はやく骨、くっつかないかなぁ。見舞いに訪れた母や、幼なじみの優奈に何回か言ってみた。しかし、いくら願望を述べても治るものも治らないのは理解していたので、はやる気持ちを抑えてじっと待った。何日も、何日も首を長くして待った。やわらかな陽光の下に自分の足で立って、見るも鮮やかな桜の花びらをこの身に浴びる日を。
しかし結局、自力で生活できるほどまでに体調が快復したのは、桜が完全に散った後だった。考えてみれば、間に合わないのは当然だった。大和は大型の乗用車に轢かれて二度と野球ができないほどの大怪我を負っていたのだから。
2456真っ白な病室で、真っ白なベッドに固定されて、窓の内側から見た薄桃色の景色を思い出す。いいなあ、俺も外で見たいなぁ。はやく骨、くっつかないかなぁ。見舞いに訪れた母や、幼なじみの優奈に何回か言ってみた。しかし、いくら願望を述べても治るものも治らないのは理解していたので、はやる気持ちを抑えてじっと待った。何日も、何日も首を長くして待った。やわらかな陽光の下に自分の足で立って、見るも鮮やかな桜の花びらをこの身に浴びる日を。
しかし結局、自力で生活できるほどまでに体調が快復したのは、桜が完全に散った後だった。考えてみれば、間に合わないのは当然だった。大和は大型の乗用車に轢かれて二度と野球ができないほどの大怪我を負っていたのだから。
ふっくらおにぎり
PAST今夜は大好きなZだ〜〜〜〜!!🥳すごい前に描いたZルフィさんがでてきた
お花見のときのみんなの衣装もシーンもだいすき☺️
桜前線(フランキー)描きたいなあ〜🌸
わ〜〜〜楽しみだなあ〜〜〜〜!!
jan114rm
DONE?年後ドラヒナ、お花見に行く話 雪みたいに散る桜を見ている
散る桜の中に君を見ている
『きれいだな』
そう言って振り返る君を思い出す
「きれいだね」
華やかだが終焉のそれを君みたいだとは言いたくなくて、美しさだけを誰にともなく呟いて、降り続く桜を見ている
この時期の寒さは花冷えと言うらしい。いくら風情のある言葉にしたところで、時期外れの寒さは堪える。片付けかけた冬用のコートを引っ張り出して、訪れたシンヨコ某所の桜並木の川辺は満開の桜をたたえていた。
いつか見た桜も、今日と同じで美しかった。
その時も彼女が桜を愛でたのは最初の数分で、あとはお手製花見弁当をひたすらおいしい!とがっついていた。
懐かしい。
今も昔も花より団子のお手本みたいな人だ。
2070散る桜の中に君を見ている
『きれいだな』
そう言って振り返る君を思い出す
「きれいだね」
華やかだが終焉のそれを君みたいだとは言いたくなくて、美しさだけを誰にともなく呟いて、降り続く桜を見ている
この時期の寒さは花冷えと言うらしい。いくら風情のある言葉にしたところで、時期外れの寒さは堪える。片付けかけた冬用のコートを引っ張り出して、訪れたシンヨコ某所の桜並木の川辺は満開の桜をたたえていた。
いつか見た桜も、今日と同じで美しかった。
その時も彼女が桜を愛でたのは最初の数分で、あとはお手製花見弁当をひたすらおいしい!とがっついていた。
懐かしい。
今も昔も花より団子のお手本みたいな人だ。
羊ツノのタン
DOODLE・「雨の日」 白人外タン & 黒紫 3/14・「土砂降りの夜」 黒紫 + 白 3/18
・「優しくする」 紫白 & クルーたち 3/14
・「みんなで温泉」 黒紫×××人外タン + 白天使たち 3/26 〜 3/27
・「お花見」 黒白、×××ホワイト、タングレー 4/4
Twitter小話集 2022年3/10〜4月まで●「雨の日」 白人外タン & 黒紫 3/14
※楽屋スケルド号の船たち
買い出しは大抵ドロップシップなのでいつもはふよふよ宇宙を漂ってるけど、時々どこかの星に停泊する
なので停泊中は天気の概念はある
船内に時計はあるので、時間的には朝夕の概念もある
土砂降りだと白と人外タンは
「雨だー!」
「雨なんだねー!」
ってずぶ濡れになろうとお外遊びに行っちゃう
対して、紫はどこか切なそうな表情する
室内で雨音のする外を眺めて何かに想いを馳せる
そんな相棒と一緒に、 黒も静かな思考に浸る
互いに踏み入りはしない、でも強い繋がり
そこに白は入れない
●「土砂降りの夜」 黒紫 + 白 3/18
土砂降りの夜
そんな日は時々、紫はどこか切なそうな顔で物思いにふけがちになる
3217※楽屋スケルド号の船たち
買い出しは大抵ドロップシップなのでいつもはふよふよ宇宙を漂ってるけど、時々どこかの星に停泊する
なので停泊中は天気の概念はある
船内に時計はあるので、時間的には朝夕の概念もある
土砂降りだと白と人外タンは
「雨だー!」
「雨なんだねー!」
ってずぶ濡れになろうとお外遊びに行っちゃう
対して、紫はどこか切なそうな表情する
室内で雨音のする外を眺めて何かに想いを馳せる
そんな相棒と一緒に、 黒も静かな思考に浸る
互いに踏み入りはしない、でも強い繋がり
そこに白は入れない
●「土砂降りの夜」 黒紫 + 白 3/18
土砂降りの夜
そんな日は時々、紫はどこか切なそうな顔で物思いにふけがちになる
mcgm__sk
DONEお花見に行く話しんしぐ 予定されていた朝一番に執り行われたオペは何事もなく完遂した。
いつもどおりの手順で超集中から抜け、うっかりシャツのボタンを掛け違えながらも真也は身支度を整える。忘れ物がないことを一度二度、そして三度と入念に確認し、お疲れさまでしたと先輩医師や看護師と挨拶をかわしながら真也は病院をあとにした。
正面玄関の自動ドアが開くと同時にやってきた風は、最近とみに春めいているせいかあたたかい。柔らかで新緑のにおいがする優しいそれが、嗅ぎなれた院内の空気を掻き消すように駆け抜けていった。
「うん、今日もいい天気だな」
すっかりてっぺんにいる太陽の光を遮るように手を翳しながらよく晴れた広い空見上げ、肺いっぱいに酸素を吸い込んで数分前に手配したタクシーが待っているのであろう正門を目指す。頬を撫でる風と躍るように淡い薄桃色の花弁があっちから、こっちからもやってきては真也の足元で戯れた。
12935いつもどおりの手順で超集中から抜け、うっかりシャツのボタンを掛け違えながらも真也は身支度を整える。忘れ物がないことを一度二度、そして三度と入念に確認し、お疲れさまでしたと先輩医師や看護師と挨拶をかわしながら真也は病院をあとにした。
正面玄関の自動ドアが開くと同時にやってきた風は、最近とみに春めいているせいかあたたかい。柔らかで新緑のにおいがする優しいそれが、嗅ぎなれた院内の空気を掻き消すように駆け抜けていった。
「うん、今日もいい天気だな」
すっかりてっぺんにいる太陽の光を遮るように手を翳しながらよく晴れた広い空見上げ、肺いっぱいに酸素を吸い込んで数分前に手配したタクシーが待っているのであろう正門を目指す。頬を撫でる風と躍るように淡い薄桃色の花弁があっちから、こっちからもやってきては真也の足元で戯れた。
pluto__iv
MENU無惨受愛展示小説リンク集🌟は無惨様の解釈の割合が多めの話です。オススメ
『落椿』: 潔い死についての会話から無惨様の過去に触れる話。ちょっと暴力描写あります。うっかり無惨様の激情に触れたい人向け
https://poipiku.com/1791508/4059890.html
『花見』: お花見と太陽を克服する気概の話。陽光を恐れる無惨様を励ましたい人向け
https://poipiku.com/1791508/4124840.html
🌟『沈思』: 琥鴞くんが無惨様を撫でながら色々考える話。こきょむざを知るのにオススメ!
https://poipiku.com/1791508/4266440.html
『病苦』: 無惨様の生前の苦しみの回想と、これからの話。人間無惨様の苦悩に思いを馳せたい人向け
https://poipiku.com/1791508/4473502.html
🌟『憧月』: 琥鴞くん視点の独白。無惨様の強さを讃えて危うさを心配する人向け
https://poipiku.com/1791508/5346322.html
『彼岸』: 原作最終巻読了後に書いた三途の川とこきょむざの話。本編終了後無惨様を労いたい人向け
https://poipiku.com/1791508/5386174.html
『羽化』: 人間琥鴞くんに出奔を唆す無惨様の話。背徳的で甘美な未来への想像を喚起させて道を踏み外させる無惨様を見たい人向け
https://poipiku.com/1791508/6625326.html
🌟『覗淵』: 死へのトラウマが再発した無惨様を宥める琥鴞くんの話。ちょっと暴力表現あります。浅草路地裏無惨様の恐怖心に感じるところがあった人向け
https://poipiku.com/1791508/6792989.html
『啼梟』: 琥鴞くんの利用価値を喜ぶ無惨様の話。実用主義の無惨様がときめいてるところを見たい人向け
https://poipiku.com/1791508/6868556.html
sugardrop_sub
PROGRESSお花見 進捗進捗でーす!
めちゃくちゃ途中だし差がすごいけどやる気が続かないのでオラに気力を分けてくれ〜!!
今後もこんな感じで進捗上げるかもです
気が済んだら消すかもしれない 6
shiraseee
REHABILI不機嫌な凪砂と張り切った茨と、甘い玉子焼き同棲している凪茨がお花見をしようとするおはなし
いちゃつかせたかった、茨の「ふーふー」「あーん」が書きたかった
────────
「……私も一緒に作るって言ったよね」
「あ〜……えっと、はい…」
「……どうして一人でやってるの」
「アラームより早く、目が覚めてしまったので…」
「……………」
「ひっ!すみません、謝るので無言で睨まないでください!」
春の早朝。今日は一日雲一つなく晴れるため絶好の花見日和との予報通り、爽やかな朝を迎える──はずの、とあるマンションのキッチンでは。
目覚めから不機嫌な凪砂に睨まれてしまい、怯んだエプロン姿の茨が、持っていた菜箸を床に落とすほどに動揺する。
すぐに拾うことすら出来ないまま、正面から注がれる凪砂の鋭い眼光を浴びて硬直すること以外、茨には叶わなかった。
*
事の発端は日和だった。
日和が所属しているサークル『プリティ5』の面々と花見に行ってきたのだと、ある日の楽屋で嬉々として凪砂に話していた。
4539「……私も一緒に作るって言ったよね」
「あ〜……えっと、はい…」
「……どうして一人でやってるの」
「アラームより早く、目が覚めてしまったので…」
「……………」
「ひっ!すみません、謝るので無言で睨まないでください!」
春の早朝。今日は一日雲一つなく晴れるため絶好の花見日和との予報通り、爽やかな朝を迎える──はずの、とあるマンションのキッチンでは。
目覚めから不機嫌な凪砂に睨まれてしまい、怯んだエプロン姿の茨が、持っていた菜箸を床に落とすほどに動揺する。
すぐに拾うことすら出来ないまま、正面から注がれる凪砂の鋭い眼光を浴びて硬直すること以外、茨には叶わなかった。
*
事の発端は日和だった。
日和が所属しているサークル『プリティ5』の面々と花見に行ってきたのだと、ある日の楽屋で嬉々として凪砂に話していた。
mendakoh
DONE玄米さん【@oekakigenmai】主催のキャラデザゲームに参加させていただきました。テーマは『お花見』×『あやかし』。
桜の木霊お姉さん木霊桜子さんを描かせていただきました。
お花見……それは「俺が花になることだ!!!」ということで桜の木霊お姉さんになりました。小木霊たちは面白い感じになってますが、実は昔の自創作にいた妖術使いの使い魔だった木霊たちをリバイバルした子たちだったりします 2
⛰暮正⛰
DONE春コミで無料配布していたお花見ピクニックする膝髭です。膝丸さんが兄者の見た目になっています。
行楽日和 薄れていく眠気を追いかけるように膝丸は床の中で手足を動かした。近頃はすっかり暖かくなって、温もり恋しさに二度寝をするようなことも減ってきた。床の中で過ごす幸福は変わらないが、頭は勝手に覚醒していく。夜のうちに靴下を脱いでしまったらしく、裸の左足が気になった。
靴下を探して身体を折ると、大きな塊を蹴飛ばした。重くて温かくて、中身が詰まっている。膝丸はぎょっとして布団を持ち上げた。
「いたい……」
寝ぼけた声をして、仕返しとばかりに膝丸の胴に腕を絡めてくるのは、兄だった。膝丸は昨晩のことを思い出して青くなった。
「髭切、起きて」
「なあに」
「き、昨日……」
「うん……」
緩慢な動作で布団から這い出した兄は、見事なあくびを一つした。膝丸に微笑み、片手で髪を撫でてくる。
3516靴下を探して身体を折ると、大きな塊を蹴飛ばした。重くて温かくて、中身が詰まっている。膝丸はぎょっとして布団を持ち上げた。
「いたい……」
寝ぼけた声をして、仕返しとばかりに膝丸の胴に腕を絡めてくるのは、兄だった。膝丸は昨晩のことを思い出して青くなった。
「髭切、起きて」
「なあに」
「き、昨日……」
「うん……」
緩慢な動作で布団から這い出した兄は、見事なあくびを一つした。膝丸に微笑み、片手で髪を撫でてくる。