ちゅり
iorishijimi
MEMOこんな感じのプランツドールパロが書きたいなっていうだけです。主人レイシオとドールのアベンチュリンの出会いのおはなし。
レイチュリ 観.用.少.女.パロ その日は雨の日で、ほんの少し軒下で雨宿りをしただけだった。
それだけの、はずだった。
店は人形屋らしく、ショーケースには見目麗しい人形が飾られている。
精巧に作られているそれらは、まるで本物の子供が眠っているかのように見た。
「あら、お客様かしら?」
「……?」
「しばらく雨は続くそうだから、一度中へどうぞ」
促されるまま店に足を踏み入れる。
今思えば断れば良かったのものを、僕はなぜ受けてしまったのだろうか。
これが、僕が観用少年と呼ばれる人形と出会った瞬間だった。
「雨が上がるまでお茶でもどうぞ」
目の前に置かれた紅茶は暖かな湯気を立てていた。
この店に入店してからろくに時間も経っていないのにいつ淹れたのか。
2777それだけの、はずだった。
店は人形屋らしく、ショーケースには見目麗しい人形が飾られている。
精巧に作られているそれらは、まるで本物の子供が眠っているかのように見た。
「あら、お客様かしら?」
「……?」
「しばらく雨は続くそうだから、一度中へどうぞ」
促されるまま店に足を踏み入れる。
今思えば断れば良かったのものを、僕はなぜ受けてしまったのだろうか。
これが、僕が観用少年と呼ばれる人形と出会った瞬間だった。
「雨が上がるまでお茶でもどうぞ」
目の前に置かれた紅茶は暖かな湯気を立てていた。
この店に入店してからろくに時間も経っていないのにいつ淹れたのか。
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DONEレイチュリ🧂🦚ワンウィーク
お揃い
雑音の飽和 最初はペンだった。デジタル書類ばかりを相手にしていたアベンチュリンにとって、紙への署名というのはあまりなじみがないもので。だからそれを求められたときに、百信用ポイントもあれば買えるようなものが手元にないことに気が付いたのだ。
失敗したな。素直にそう思った。今は主流ではないとはいえ、ここは過ぎる時間の速さも、それゆえに発展した文化も何もかもが違う。すべてが終わって招待されたパーティーではあるけれど、絢爛豪華なものの裏にどす黒いものが渦巻いているのは常である。それに普段であれば、あまり使わないペンといえど予備としてひとつはどこかに忍ばせているのだ。なくなったのは着替えのときか、それとも会場に入った後か。
5281失敗したな。素直にそう思った。今は主流ではないとはいえ、ここは過ぎる時間の速さも、それゆえに発展した文化も何もかもが違う。すべてが終わって招待されたパーティーではあるけれど、絢爛豪華なものの裏にどす黒いものが渦巻いているのは常である。それに普段であれば、あまり使わないペンといえど予備としてひとつはどこかに忍ばせているのだ。なくなったのは着替えのときか、それとも会場に入った後か。
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DONEレイチュリワンウィーク4回目
豪雨・快晴
晴れ間までの連想ゲーム豪雨 快晴
扉を閉じれば、滞留していたらしい湿気を纏った空気が身体にまとわりついてくる。しかしそれが外よりもましだと思えるのは、それほどまでに空を覆う雨雲が分厚いせいだろう。大学と自宅というそこまで長くもない距離を歩いただけで、つま先からひざ下までがしとどに濡れてしまうくらいには。
今この身が欲しているのは、食事でも休息でもなく風呂だ。雨水という決してきれいではないものにまみれてしまった身体を洗い流し、さらには冷えた身体を温めることが必要なのだ。そんなのは帰宅中に出ていた結論でもあるため、真っ先にバスルームへと足を進める。進めようとした。
些細な、しかし確かな違和感。ベリタス・レイシオは天才ではないが、決して愚鈍でもない。その功績から人に命を狙われるようなことは多々あったし、愚鈍の治療のために致し方なく武力行使をすることもあった。つまりは、一般人よりはそういった厄介ごとの対処に長けているのだ。この家に、一人暮らしであるはずのこの場所に、自分以外の誰かがいることに気付けるくらいには。
6511扉を閉じれば、滞留していたらしい湿気を纏った空気が身体にまとわりついてくる。しかしそれが外よりもましだと思えるのは、それほどまでに空を覆う雨雲が分厚いせいだろう。大学と自宅というそこまで長くもない距離を歩いただけで、つま先からひざ下までがしとどに濡れてしまうくらいには。
今この身が欲しているのは、食事でも休息でもなく風呂だ。雨水という決してきれいではないものにまみれてしまった身体を洗い流し、さらには冷えた身体を温めることが必要なのだ。そんなのは帰宅中に出ていた結論でもあるため、真っ先にバスルームへと足を進める。進めようとした。
些細な、しかし確かな違和感。ベリタス・レイシオは天才ではないが、決して愚鈍でもない。その功績から人に命を狙われるようなことは多々あったし、愚鈍の治療のために致し方なく武力行使をすることもあった。つまりは、一般人よりはそういった厄介ごとの対処に長けているのだ。この家に、一人暮らしであるはずのこの場所に、自分以外の誰かがいることに気付けるくらいには。
pen_yura
DONEラブレターの日なのでレイチュリ🦚視点
ほとんど喋らないし小説ほとんど書いたことないので温かい目で見て欲しい
ハピエン
ラブレター恋をした。あの名高い自称凡人のDr.レイシオに、このスターピースカンパニー戦略投資部の幹部である僕アベンチュリンが、だけどこの気持ちを伝える気はさらさらない僕たちはビジネスパートナーみたいなものだし相手は僕のことを友人とも思ってないだろうからね
その日は博識学会に用事があったから挨拶がてら彼の研究室に顔を出したんだけど、残念ながらそこには整理整頓の行き届いたデスクがあるだけで目当ての人間は座ってはいなかった。まぁこちらもアポを取ったわけでも急ぎの用事というわけでもないからしょうがない、と帰ろうとしたが扉の前でピタリと足が止まる
(最近会ってないんだよなぁ…)
ここ最近彼と一緒に仕事をしていない、ということは顔すら長いこと見てないということでここに来たのも一目でもいいから顔を見たかったからでもある。彼のデスクを見るとメモ帳とペンがあるので初めは悪戯な気持ちでここに来たことを書いてやろうと思っていたけど
3376その日は博識学会に用事があったから挨拶がてら彼の研究室に顔を出したんだけど、残念ながらそこには整理整頓の行き届いたデスクがあるだけで目当ての人間は座ってはいなかった。まぁこちらもアポを取ったわけでも急ぎの用事というわけでもないからしょうがない、と帰ろうとしたが扉の前でピタリと足が止まる
(最近会ってないんだよなぁ…)
ここ最近彼と一緒に仕事をしていない、ということは顔すら長いこと見てないということでここに来たのも一目でもいいから顔を見たかったからでもある。彼のデスクを見るとメモ帳とペンがあるので初めは悪戯な気持ちでここに来たことを書いてやろうと思っていたけど