Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    なるお

    さばみこ

    DONE敵の不思議な力で一番が10代の頃の姿に戻ってしまうイチナンのお話です。
    途中にシリアスを挟みますがめちゃくちゃハッピーエンドです。
    以下の要素を含むのでご注意ください。
    ・攻めの外見の一時的な年齢操作
    ・別れを切り出す場面

    両思い、7と8の間の同棲時代の設定です。
    二人で夏を満喫したり、気持ちを再確認して甘々になるお話です。
    別れを切り出す場面がありますが作中ずっとお互いが相手のことを大好きです
    夏の幻 それは夏の夜の出来事だった。
     その日も一週間の仕事を終え、二人で暮らす部屋に戻る。帰路から二階の灯りがついているのが見えてナンバは足を速めた。今日は向こうの方が早かったようだ。家に帰ると一番が待っている。もうすっかり慣れた生活だったが、それはいつまでもくすぐったいことに感じられた。

     高めに設定したクーラーをつけ、ゴミ捨て場で拾った扇風機でぬるい空気をかき混ぜながら、二人で夕飯を食べる。一週間分の労働をねぎらいながら酒も空ける。ささやかだけど幸せな時間だ。いつもと同じ夏の夜の光景だった。
    「あれ、冷やしてなかったっけか」
     一階で冷蔵庫を開けた一番の声が聞こえてきた。ここのところの忙しさのせいで、酒の買い置きをうっかり切らしていた。どうする、今日はもうお開きにするか?と訊ねると、一番は少し考えるそぶりを見せたあと首を振った。
    15628

    ゆめの

    DOODLE女王となり、そしてユエとも結婚し、アンジュはすべてがうまくいっているかのように思えた。
    そして妊娠のことも意識し始めた矢先、アンジュのもとにひとつの報告が入ってくる。
    そう、ユエのサクリアが急激に減っているという。

    ☆この話は「光の行く末」共通ルートの続きです。
    また、他に結末の異なるお話もございます
    光の行く末 ED②女王退官ルートED②~女王退官ルート

    「せっかく女王初の婚姻をしたのに、初めて産休を取る女王にはなれなかったな」

    ドレスに身を包みながらアンジュはそうぼやく。
    ユエと話し合い、そしてレイナが頷いた結論。それはアンジュは女王の座を退官し、ユエとともに普通の人間として生きるということであった。
    ユエのサクリアは急激に減ったとはいえ、完全に減るまでには多少の時間はあり、新任の光の守護聖に引き継ぎをしたり、ユエ自身が別れを告げる時間は残されていた。
    そのためアンジュとユエ、それぞれの送別会とこれまでの功績を称えるため、今日は舞会が開かれることになった。

    「いきなり慣習を全部変えるなんて無理とまではいかなくても、大変なことよ。恋愛を成就しておきながら女王になり、さらに結婚しただけでも立派な功績よ」。
    4778