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    にいな

    あまや

    TRAININGSS/あだむ
    台風の日にいなくなった凪砂と探しにいく茨
    CP要素なし
    ⚠︎津波まではありませんが海が大荒れしてる話なので苦手な方はご注意ください

    夏なので少し不思議な話でも〜と思っていましたが不思議なのか不思議じゃ無いのか…という程度になってしまいました。本編との時系列を気にせずふわっと読んでください

    台風の影響で昨晩から強まる風雨は今が頂点だと言わんばかりに荒れ狂い吹き荒んでいる。ニュースでは今年一番の猛威をふるっているだとか、過去三十年で最も強い台風だとか天気予報士が力強く訴えていて、どの局も最大限の警戒をと口を揃えて報道していた。スーパーからは食料品が消え、ホームセンターからは養生テープが消えた。交通機関は最接近時間に合わせて計画運休し、街の明かりも消えている。
    茨も必要最低限の人員だけ確保し他の職員には在宅ワークか休暇を取るように指示をした。こんなことで労災だ何だといわれるよりも一日休ませてやる方が余程効率的であったし、そのための準備は以前から進めていた。茨自身も雑誌の撮影が延期となりアイドルとしての仕事は無くなった。その分上長として事務所の仕事を請け負い、帰せる職員は家に帰した。
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    いずみのかな

    DONEパトレイバー ごとしの
    成人式の記憶の話です。ほんのりとしたかいごと風味つき。
    もうここにいないあの人、そしていまここにいるあなた。
    雨音 冬の雨は冷たく、溶けかかった氷の針が肌に細かく刺さるような日だった。
     厚く垂れこめた雲は暗く、「成人の日」という言葉の幸先の良さとは裏腹だ。仕事始めのあととはいえ、まだ小正月が終わらない時期だけあって、都内はまだ人が満タンになっておらず、おかげで特科車両二課は年末から今日までめでたく開店休業状態である。
     見映えだけで警備にイングラムを引っ張り出そうという警備部のお偉いさんのバカな提案をしのぶと二人で潰した甲斐もあり、年末年始からこの十日ほどは、両隊ともひろみが出汁から取ったというお雑煮(沖縄は出汁で中身を煮たものをいただくんですよね、と話してくれたが、「中身」がなになのか後藤には見当がつかなかった)を食べたり、榊が箱買いしてきた缶のおしるこで暖を取ったりと、きわめてささやかに正月を味わったりしている。今日まで長く独身で、大学のころは家に寄りつかず、そして警察学校に入ると同時に実家を出てそして警察官になったあたりからは、社会人の礼儀として年賀状を出すことと姪にお年玉を渡す以外の正月行事と縁が無くなって久しい後藤にとっては、お雑煮もおしるこも、久しぶりすぎて舞台装置のように感じられるものであった。
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    pagupagu14

    SPOILER黒雪BAD後転生現パロの黒槐。一応黒雪記憶ありの転生後は記憶が抜け落ちることがなく思い出を保持していて分かたれたこともなくずーーーーーっと一緒にいる絶対で槐は記憶なしやけどたまにふとデジャヴみたいなことを感じたり黒雪がそばにいないと不安に駆られたり黒雪の手を握るのが好きだったり黒雪のそばにいたがる(恋とは分かってない)みたいな過去の自分が多大な影響を与えている設定です。
    掴み取る、君との未来 「槐、甘いもの食べたくない?」
    「甘いもの…ですか?ですが、帰ったら夕飯が待っています。」
    「それくらい大丈夫だって、それにテストも今日で終わりだろ?少しくらいご褒美が欲しいって思ってもよくないか?な、いいだろ槐」
    お願い、と言う黒雪に私はとても弱く仕方なく頷いてしまった。
    「やった!」
    「ま、待ってください。黒雪!」
    「何だよ、まだ何かある?」
    「食べるのは構いません。構いませんから…黒雪は私の共犯なんですからもし月下丸達にバレてしまったとしたら…その時は一緒にしかられてくださいね?」
    「もちろん。オレがお前を放っておくわけないだろ?地の果てだってお前についていくつもりだよ」
    「それは大袈裟ですよ」
    「大袈裟じゃないよ。…特に、オレにとってはさ」
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