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    まいど

    B0NNoU

    DONEBy 左馬刻が長いこと贔屓にしているキャバ嬢

    一左馬/イチサマ推しのキャバ嬢にブロマイドを押し付けらる左馬刻を眺める銃兎の話。

    嬢はてでで時代から話しやすくて、ずっと贔屓にしてる子。互いに恋愛感情は無く、合歓ちゃんの扱いに困った時女心の解説をよく求めに左が通ってた。


    フォロワーさんお誕生日おめでとうイチサマの続き。前の話読まなくても大丈夫です。
    お節介「ハッ、馬鹿かよ」
    「ふふ、左馬刻くんに分かってもらえるとは思ってなかったけどはっきりそう言われちゃうと凹んじゃうわね」
    「微塵も凹んでねぇ癖によく言うぜ」

    タイトな紺のドレスを身にまとった女が口元に手を当てて笑うと、左馬刻は気分良さそうにシャンパンの入ったグラスを空にする。さすがキャバ嬢というところか。左馬刻の話を聞きながら程よく自身の話を織り交ぜて盛り上げていく手腕に銃兎はぼんやりと感心した。

    無理やり連れてこられたこの場は酷く退屈だ。二人に付いている嬢は二人とも左馬刻に夢中である。自分が構われないから暇という訳でなく、銃兎自身が構うなと隣に来た女から距離を取り逃げたからなのだが。左馬刻はそんな銃兎を愉快そうに笑ってやれやれと言わんばかりに突っぱねた女を自身の隣に座らせた。こんな事なら仕事がしたかった、と左馬刻へ冷ややかな視線を送る。そんな銃兎を無視して繰り広げられる楽しげな会話に耳を傾けながら左馬刻の反応を観察していたのだ。目の前の不機嫌な人間を空気のように扱えるのはある種の才能を感じてしまう。本人にそれを伝えるとしたら嫌味になるが。
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    fukuske5050

    REHABILIエマちゃんとマがいちごを煮てるだけ
    途中からなにを書いているのか…🤔自分でできない料理ネタはもう二度と手を出さないと決めました…

    ちょこっとドラマイドラ
    いちご リズミカルな鼻歌が台所から聞こえてくる。最近エマがよく聞いている曲だ。歌詞のここが好きだとか声がいいだとか。それは何度も何度も聞かされた。気にいった同じ部分を繰り返し耳にしているうちにいつの間にか覚えてしまっていたけれど、万次郎が知っているのはエマによって切り取られたその部分だけ。そういえばそれが誰のなんという曲なのかさえ知らないことに気がついた。
     鼻をくすぐる甘い匂いに誘われて万次郎は台所を覗き込む。流し台に立つエマの後ろ姿は変わらず同じフレーズを繰り返す。リズムに合わせて手慣れた手つきで調理するエマは様子を伺う万次郎に気づかない。
     食卓には大ぶりなボウルを真ん中に幾つか皿が置かれている。1番大きいものには砂糖をまぶした大量の苺。万次郎も昨晩ヘタを取るのを手伝わされた。潰さないで、傷つけないで、とうるさく言われながら手伝って、ぽいと口にほおりこんだたったひとつにこっぴどく叱られた。水にさらしただけの苺をサクリと噛めば口の中は初夏の味がする。
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    fukuske5050

    MOURNINGワンライに参加したくて書いていたものです…
    243話の感想みたいなつもりで書きました 
    本誌更新前にUPが目標だったのでいろいろ荒目です
    ドラマイ/マイドラ
    お題「早朝」
    あさ  見上げた夜はもう自分の知るそれとは異なって見えた。見知ったはずの風景も、ほんの少し足が遠のいた間にここはもうお前の街ではないのだと様変わりする。確かにもうこの街には用はない。アイツがこの街から消えたと同時にこの場所の意味は、もう消え去った。

     深夜であればこの街の空には上へ上へと向かう細長いビルが蛍光色のネオンを競う。赤、ピンク、橙、青、緑、紫、白。並ぶネオンの中でひとつだけ、なんどもなんども足を運び、過ごした日々が頭の隅でもやりと霞む。追いやるように目を細めれば、最後の抵抗なのだと瞼のなかまで残像が追いかけてくる。

     空が暗夜から薄あかりへと変わり始めるころにはあれほどに競いあったネオンもひとつふたつと灯りを消して、あたりは飾り気のない姿を現していく。ひとの気配が薄れるこの時間になると男の店も賑やかさが一掃されて静かなものだ。そのタイミングに合わせて男は決まってビルの裏階段から外に出る。目覚まし代わりの一服と朝食代わりの缶コーヒーを買うためだ。咥えタバコで非常階段にもたれるその姿に、その習慣は相変わらずなのだと、男が今も変わらず暮らしているのだと、思う。男が変わらずにいることに、消えることのないアイツのくぐもりが和らげばいい。
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