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    るん

    raixxx_3am

    DOODLEひよちゃんは幼少期のコミュニケーションが足りていないことと「察する」能力の高さから本音を押し殺すのが常になってしまったんだろうし、郁弥くんとは真逆のタイプな貴澄くんに心地よさを感じる反面、甘えすぎていないか不安になるんじゃないかな、ふたりには沢山お話をしてお互いの気持ちを確かめ合って欲しいな、と思うあまりに話ばっかしてんな僕の小説。
    (2024/05/12)
    君のこと なんて曇りのひとつもない、おだやかな優しい顔で笑う人なんだろう。たぶんそれが、はじめて彼の存在を胸に焼き付けられたその瞬間からいままで、変わらずにあり続ける想いだった。


    「あのね、鴫野くん。聞きたいことがあるんだけど……すこしだけ」
    「ん、なあに?」
     二人掛けのごくこじんまりとしたソファのもう片側――いつしか定位置となった場所に腰を下ろした相手からは、ぱちぱち、とゆっくりのまばたきをこぼしながら、まばゆい光を放つような、あたたかなまなざしがまっすぐにこちらへと注がれる。
     些か慎重すぎたろうか――いや、大切なことを話すのには、最低限の礼儀作法は欠かせないことなはずだし。そっと胸に手を当て、ささやかな決意を込めるかのように僕は話を切り出す。
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    atomicboy7m

    MOURNINGタイトルどおりのお話です。メイポ視点。長いよ。
    暴力シーンあり、エロは無し、ちょいホラーっぽいかも。
    一応ウルリーケが村長にならなかったハーヴ村が舞台です。
    ※竜憑きで覚者だけ生き残るのは、覚者の意志の力か、メイポが芽生えた意志の力で辛うじて覚者だけは守っているんじゃないかな〜と思ったのでこの小説上ではそんな感じでやってます。
    竜憑きメイポとヤンデレ覚者ギイアアッ!!

    魔物の醜い断末魔が黄昏時の静かな街道に響き渡った。私が魔物に刺した大剣を引き抜くと、傷口から噴き上げた血飛沫が夕焼けで赤く染った地面を更に赤く染めあげてゆく。

    もう何体こうして殺しただろうか。辺りは無数の魔物の死骸に塗れ、血と肉の臭いが充満していた。

    しかし駄目だ、まだ足りない。もっともっと壊したい。壊さなければ。早く。今すぐに。

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    事の発端は何日前だったか。覚者様が突然妙な事を仰った。私の様子がおかしい、と。やたらと暑がったり、時折苦しそうにしているらしい。言われてみれば確かに、時折頭の中に痛みとは違う、血が上る様な苦しい感覚に襲われていた。不思議な事に覚者様から指摘を受けるまで自らの異常に自覚がなかった。
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