【篭手切】[r]
「わー！こんぷりーとおめでとうございます」[np]

【松井】[r]
「このすぺしゃる、は、僕達全員を一通り攻略すると
出現します」[np]

【篭手切】[r]
「この後は、たいとる画面からいつでも読むことができるので
楽しんでくださいね」[np]

【松井】[r]
「はー……長い任務だったね」[np]

【篭手切】[r]
「そうですね、きっと主も選択肢の度にせーぷして
謎の死を遂げては戻るを繰り返したんでしょう」[np]

【松井】[r]
「そもそも、一つの選択肢で死ぬってすごいよね」[np]

【篭手切】[r]
「まぁ、私たち刀剣男士は常に死と隣り合わせなわけですから。
同じような運命を体験できたと思えば」[np]

【松井】[r]

……今でも、時折思い出す。
失われていく感覚。
目の前で。手が届いたはずの距離で。
それから衝撃があって。
とても、あつくて。
その直後から、急速に温度が失われて。
カラダが重くなって。
意識が、途絶えていく感覚。
最後に目にしたのは、薬品やクラフトで荒れた、ゴツゴツした指先。
いつも温度を分け与えてくれた、あたたかい手。
……いやだ。
( 大丈夫。カレは嘘をつかない)
いやだ。
( いつだって、約束は守ってくれた)
いやだ。
( だから今度も、きっと目覚めて一番に目にするのは、カレの皮肉げな笑顔)
いやだ。
……千空ちゃんを、ひとりにするのはいやだ。どうして、いつも君ばかり。

ああ、でも。
ごめん、もうさむくて、カラダが動かない。