イラスト
さよりこ
HECHO小渕さんのイラストで書かせていただきました、れいみかです!小渕さん素敵なイラストありがとうございました〜!!一幕「待ちさなさい」
「ま、まだ何か……?」
職員室で説教されたあと、ツナギを脱がされスーツに着替えさせられた。ようやく解放されると思った矢先に再び呼び止められ、声が震える。
氷室教頭はスーツに着替えた俺をじっと見つめたかと思うと「少しかがみなさい」と言った。
「? はい」
言われた通りに頭を下げる。
すると次の瞬間、大きな手が俺の顔を覆った。
「!?」
「髪が乱れている。きちんと整えるように」
「あ、いや、これはもともと――」
というか、無理やり着替えさせられたせいでもある。普段からくせっ毛だし、改めて整えようとすら思わなかったが、氷室教頭は気になるらしく、俺の縦横無尽に跳ねる髪をどうにかしようとする。
「ふむ……」
1198「ま、まだ何か……?」
職員室で説教されたあと、ツナギを脱がされスーツに着替えさせられた。ようやく解放されると思った矢先に再び呼び止められ、声が震える。
氷室教頭はスーツに着替えた俺をじっと見つめたかと思うと「少しかがみなさい」と言った。
「? はい」
言われた通りに頭を下げる。
すると次の瞬間、大きな手が俺の顔を覆った。
「!?」
「髪が乱れている。きちんと整えるように」
「あ、いや、これはもともと――」
というか、無理やり着替えさせられたせいでもある。普段からくせっ毛だし、改めて整えようとすら思わなかったが、氷室教頭は気になるらしく、俺の縦横無尽に跳ねる髪をどうにかしようとする。
「ふむ……」
R_mantankyan
HECHOむんさんのイラストに小説をつけさせていただきました!風七です。アイスが溶ける前に大学の夏休みが直前に迫った頃。風真玲太は恋人である七ツ森実の家を訪ねていた。所謂、お家デートというやつだ。手土産にはちょっとお高めなアイスクリーム。付き合って初めての夏休みに風真玲太は浮かれていた。
「よぅ」
「いらっしゃい」
「あっついな」
「もう7月ですから」
家主である七ツ森実に招かれ、家の中に入るとひんやりとしたクーラーの冷気が風真を包みこむ。
「アイスクリーム買ってきた」
「マジか!食べたい」
「あとでな。その前にさ」
風真が七ツ森の大きな体をギュッと包み込む。
「実を補給させて」
「玲太……アイス……も、俺も溶けちゃうよ」
「それは大変だな」
クスクスと二人で抱き合いながら笑い合う。風真玲太はこんな時間が大好きだった。
911「よぅ」
「いらっしゃい」
「あっついな」
「もう7月ですから」
家主である七ツ森実に招かれ、家の中に入るとひんやりとしたクーラーの冷気が風真を包みこむ。
「アイスクリーム買ってきた」
「マジか!食べたい」
「あとでな。その前にさ」
風真が七ツ森の大きな体をギュッと包み込む。
「実を補給させて」
「玲太……アイス……も、俺も溶けちゃうよ」
「それは大変だな」
クスクスと二人で抱き合いながら笑い合う。風真玲太はこんな時間が大好きだった。
R_mantankyan
HECHOてむさんのイラストに小説をつけさせていただきました!!七風です。秘密のデート「シッ……カザマ、静かに」
七ツ森実は恋人の風真玲太を壁に押し付け囁く。雑踏にまみれた、はばたき商店街。入り組んだ道の先の裏路地に2人の人影があった。
「絶対、こっち行ったよねーー」
「Nana、どこに行ったんだろ」
「探そ探そ」
表通りからは複数の女の子の甲高い声と足音が響く。
「七ツ森……」
「カザマ……。ごめん、巻き込んで。せっかくのデートだったのに」
やっぱり無理があったのかもしれない。サングラスとマスク、フードで変装していたとはいえ気づく人は気づく。Nanaのオーラはそう簡単に消せるものではない。
今日は2人で洋服を買おうと思い立ち、ショッピングデートを決行した。カザマに似合う服を見立てるのは七ツ森にとってすごく楽しみな事だった。
926七ツ森実は恋人の風真玲太を壁に押し付け囁く。雑踏にまみれた、はばたき商店街。入り組んだ道の先の裏路地に2人の人影があった。
「絶対、こっち行ったよねーー」
「Nana、どこに行ったんだろ」
「探そ探そ」
表通りからは複数の女の子の甲高い声と足音が響く。
「七ツ森……」
「カザマ……。ごめん、巻き込んで。せっかくのデートだったのに」
やっぱり無理があったのかもしれない。サングラスとマスク、フードで変装していたとはいえ気づく人は気づく。Nanaのオーラはそう簡単に消せるものではない。
今日は2人で洋服を買おうと思い立ち、ショッピングデートを決行した。カザマに似合う服を見立てるのは七ツ森にとってすごく楽しみな事だった。
さよりこ
HECHO小渕さんのイラストで書かせていただきました、やのみかやのです!小渕さん素敵なイラストありがとうございました〜!!雨音「はい、では、そのように」
通話を切ってから、日が傾き始めていることに気がついた。
両手に下げた袋には、劇団で使う小道具や、生活に必要なアイテム、小物まで詰まっている。
生徒会の仕事がない日に溜め込んでいた雑用を片付けてしまおうと街へと向かった。目的の買い物を終え、あとはもう帰宅するだけだ。スマホを仕舞い、ゆっくりと歩き出した、その時だった。
「あれ」
ここ、どこだろう……。
街中で着信が鳴り、人気のない場所に移動してから応答した所までは覚えている。あの時、どう動いたのかよく覚えていない。そう遠くには来ていないと思うが、周りを見ても見覚えのない店や看板が立ち並んでいた。
はばたき市に来てからいろんな場所に足を運んだが、まだまだ知らない場所はたくさんあった。
2413通話を切ってから、日が傾き始めていることに気がついた。
両手に下げた袋には、劇団で使う小道具や、生活に必要なアイテム、小物まで詰まっている。
生徒会の仕事がない日に溜め込んでいた雑用を片付けてしまおうと街へと向かった。目的の買い物を終え、あとはもう帰宅するだけだ。スマホを仕舞い、ゆっくりと歩き出した、その時だった。
「あれ」
ここ、どこだろう……。
街中で着信が鳴り、人気のない場所に移動してから応答した所までは覚えている。あの時、どう動いたのかよく覚えていない。そう遠くには来ていないと思うが、周りを見ても見覚えのない店や看板が立ち並んでいた。
はばたき市に来てからいろんな場所に足を運んだが、まだまだ知らない場所はたくさんあった。
さよりこ
HECHOケイさんのイラストで書かせていただきました、やのみかです!ケイさん素敵なイラストありがとうございました〜!!恋 恋愛感情というものはよく知っていた。
舞台の上で演じることが多かった。
だけどそれは、僕の知っている恋愛感情とは、どこか違うような気がしていた。
舞台の上で演じている時、いつもどんなことを考えてる? そう自問自答しようとしたけれど、不思議と慣れ親しんだその問いにすら、とうとう答えることができなかった。
三年の夏休みが目の前に迫っている。
去年も一昨年も、とても楽しかった。仕事の合間を縫って友人と遊びに行ったり、初めての体験をたくさんさせてもらった。あっという間だった。きっと、今年も。
そんな夏休みも、今年で最後だ。
そう思うと、どうしても感情的になってしまう。
はばたき学園での生活は、入学前に想像していたものとは随分と違っていて、まるで一生分の学校生活を送らせてもらったような気がしていた。充実、していた。〝学校生活〟がこれきりだとしても、きっと後悔はないと思った。
3327舞台の上で演じることが多かった。
だけどそれは、僕の知っている恋愛感情とは、どこか違うような気がしていた。
舞台の上で演じている時、いつもどんなことを考えてる? そう自問自答しようとしたけれど、不思議と慣れ親しんだその問いにすら、とうとう答えることができなかった。
三年の夏休みが目の前に迫っている。
去年も一昨年も、とても楽しかった。仕事の合間を縫って友人と遊びに行ったり、初めての体験をたくさんさせてもらった。あっという間だった。きっと、今年も。
そんな夏休みも、今年で最後だ。
そう思うと、どうしても感情的になってしまう。
はばたき学園での生活は、入学前に想像していたものとは随分と違っていて、まるで一生分の学校生活を送らせてもらったような気がしていた。充実、していた。〝学校生活〟がこれきりだとしても、きっと後悔はないと思った。
さよりこ
HECHOてむさんのイラストで書かせていただきました、七風です!てむさん素敵なイラストありがとうございました〜!!逢瀬『ゴメン! 急に撮影入った。また今度埋め合わせする』
待ち合わせの一時間前に届いたメッセージに、〝了解。仕事がんばれ〟と返す。突然予定のなくなった休日。何をしようかと考える。
家の掃除はこの間済ませてしまった。買い物も、不足しているものはない。高校から一人暮らしをするようになって、身の回りの事はたいてい出来るようになっていた。
「……散歩でもするか」
晴天が多いはばたき市は今日もよく晴れていた。
たまには、ひとりでこの辺を歩くのもいいかもしれない。
森林公園に足を踏み入れる。桜は散ってしまったが、まだまだ日差しは柔らかい。休日ということもあり家族連れやカップルとすれ違う。七ツ森は今頃仕事か、なんて考える。
1550待ち合わせの一時間前に届いたメッセージに、〝了解。仕事がんばれ〟と返す。突然予定のなくなった休日。何をしようかと考える。
家の掃除はこの間済ませてしまった。買い物も、不足しているものはない。高校から一人暮らしをするようになって、身の回りの事はたいてい出来るようになっていた。
「……散歩でもするか」
晴天が多いはばたき市は今日もよく晴れていた。
たまには、ひとりでこの辺を歩くのもいいかもしれない。
森林公園に足を踏み入れる。桜は散ってしまったが、まだまだ日差しは柔らかい。休日ということもあり家族連れやカップルとすれ違う。七ツ森は今頃仕事か、なんて考える。
さよりこ
HECHOむんさんのイラストで書かせていただきました、風七です!むんさん素敵なイラストありがとうございました〜!!卒業旅行「七ツ森、コーヒー飲むか?」
「飲む」
声はすぐに返ってきた。帰宅してからずっと部屋に籠っているようだが、どうやらゲームや配信などではないらしい。ドアの向こうに「オッケー。あとで持ってくる」と伝えてその場を離れる。
「何してんだろうな……」
普段からパソコンの前でなにかしていることが多いが、特に最近はその時間も増えているように思う。高校最後の夏休みも目前に控えているし、夏の予定でも立てているのだろうか。
コーヒーを用意して部屋のドアをノックする。
「ドーゾ」
「邪魔したか?」
「全然。って言うか、カザマにも見せたかったし」
「え?」
そばに来るよう促され、カップを置いてパソコンの画面をのぞき込む。そこには懐かしい風景が映し出されていた。エリザベスタワー、バッキンガム宮殿、大英博物館……。どれも有名な観光スポットだ。この場所は――。
1412「飲む」
声はすぐに返ってきた。帰宅してからずっと部屋に籠っているようだが、どうやらゲームや配信などではないらしい。ドアの向こうに「オッケー。あとで持ってくる」と伝えてその場を離れる。
「何してんだろうな……」
普段からパソコンの前でなにかしていることが多いが、特に最近はその時間も増えているように思う。高校最後の夏休みも目前に控えているし、夏の予定でも立てているのだろうか。
コーヒーを用意して部屋のドアをノックする。
「ドーゾ」
「邪魔したか?」
「全然。って言うか、カザマにも見せたかったし」
「え?」
そばに来るよう促され、カップを置いてパソコンの画面をのぞき込む。そこには懐かしい風景が映し出されていた。エリザベスタワー、バッキンガム宮殿、大英博物館……。どれも有名な観光スポットだ。この場所は――。
mimizuku_suana
HECHO無償依頼をやってみたいと思い立ち、バ美肉VTuberの対戦車スライムさん(@FAUST1107)から資料をいただきイラストを描かせていただきました!昆虫食に止まらないえぐい変食する方! #どろどろーいんぐ 2om85549
PROGRESO新しい同人誌に入る漫画です!こんな感じでネットにほぼ載せていくと思います(エピローグ的な部分や1P漫画除いて
新刊50ページ予定で短編と中編くらいの漫画が入ってます。イラスト描いてくださったゲストさんもいらっしゃいます…!!脱稿したらまた詳しくサンプル載せたいです〜! 2
kyooooon_trpg
GARABATEARマイライ自陣のらくがきです。色が塗れる気しなかったので途中だけど上げちゃう…。自陣さんは塗り絵して遊んでくださって結構ですよ…!
テラさんとシャオさんお借りしました!!!
美人でかっこいい本家様イラストは卓報告を是非見てくれよな!!!!!
むぎとろ
HECHOFEエンゲージ アンナさんキズナエンゲージ!3
物々交換のイラストです
行商人のアンナさんがソラネルで仲間達に声を掛けて商売をしているシーンをイメージして描かせていただきました。
初めてアンナさんを描いたのですが改めてキャラデザ本当にかわいいなぁって思いました。とても楽しく描かせていただきました。ありがとうございます。
kaeden_87
REVELACIÓN【自己満】誕生日には間に合いませんでしたが、やりたかったやつです。
※ドロマイNPCコスプレ注意⚠️
※ネタバレの為、現行未通過は❌
※コラボカフェグッズ、2023年ポッキーの日イラストのネタバレあり
🗝→誕生日4ケタ(ヒントはツリーに載せます) 2
aryblueLock744
HECHOTwitterに上げたり上げなかったりしたやつですイラスト、漫画に比べると引くぐらい反応薄いのでアップするのが実は怖くなっております()
けっこー描いてますなぁ〜 16