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    ウェールズ

    mizus_g

    REHABILI去年の秋にいただいたリクエストというかシチュエーションで「去年のイベント後、ウェールズに帰るパに、見えない不安を隠して寂しい気持ちを持っているジ、寂しさを嗅ぎ取ってギュンとくるパ」というものだったのですが想定よりジが素直になった気がしないでもない……けど寂しがるジってかわいいなあ。
    だいぶ時間経ってしまいましたがその節はコメントありがとうございました!

    ※イベント後の出来事については捏造です
     アルバノルムの軍勢が国境近くへ侵攻しているという情報が入ってから、数日。フェードラッヘは陣を敷いた軍勢を下手に刺激することのないようにと国境よりやや手前に騎士団の一隊を展開した。迎撃するには規模の足りぬ小隊であったが、背後の駐屯地にはいつでも援軍を出せるようにと騎士達が詰めている。しかし、敵勢と思しき軍は国境の僅か手前でぴたりと進軍を止め、動きの無いまま既に三日が経過していた。こちらの出方を窺っているか、あるいは何らかの事情があるのか――いずれにしろ攻め入ってこない以上はこちらから仕掛けることに大義は無い。動くに動けぬまま、前線や駐屯地では初日の緊張感が薄れ始めているとのことで、明日になって夜が明けても動きが無いようならば騎士団長であるランスロットが国境に赴いて様子を確認するという予定になっている。
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    chicappoino

    DOODLE【トーアグ】
    他小説のベースとなるお話です。
    忠義心と恋心に揺れるトー視点の話(CP未満)。
    理想道後日談な内容です。
    アグ&トーフェイトエピに関する微量のネタバレ有。
    モブ騎士やウェールズ城間取り捏造などの要素があります。
    (他にも想像で補完している部分が過分にあります)
    午前零時のスパイラル「え……な、何と仰いました?」
     思わず取り落としそうになった書類を抱え直しながら、トーは主であるアグロヴァルへと視線を向ける。午前の業務を終えて退出するところに掛けられた言葉は意外すぎるもので、動揺を隠すことができなかった。

    「二度は言わぬ……ふっ。まあ、よい。この階へ居を移せ、と言ったのだ」
    「あの、私などが住まわせていただいてよいのでしょうか……?」
     ウェールズ城四階。玉座の間や執務室、そして王の居室があるこの階は城内だけでなく国にとっても最も重要な場所である。ここに居住するとなれば、生活設備の整った居室内の一室を使う以外に手段はない。
     臣下として仕えるようになって既に一年が過ぎていたが、城内においての決まりやしきたりについて未だ疎い部分があった。しかし、血縁者でもなんでもない自分がそこに住むのは分不相応であるとしか思えずトーは困惑する。
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