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    エピソード

    mamimume54

    MOURNING誕生日ネタの秀百々。とにかくちゅーして欲しかった。※アイドルエピソード2話実装前に書いてます。※秀百々だけど左右あんまり分かってないです。
     レッスン後に始まったアマミネくんの誕生日パーティーは、僕たち3人と偶然事務所にいた人たち、途中からHigh×Jokerのみんなやぴぃちゃんも合流して大いに盛り上がった。みんな俺のこと好きすぎって笑いながら、アマミネくんは机いっぱいのプレゼントをどんどん開けていく。僕はいたたまれない気持ちを隠しながら、その光景を眺めていた。
     アマミネくんには日付が変わったタイミングでLINKを送ってある。プレゼントもパーティーが始まってすぐ、マユミくんと一緒に先週買ったブランドのスニーカーを手渡した。これまで友達にもたくさんしてきたことの反復。僕とアマミネくんが付き合っていなければ、何も問題ないはずだった。
     欲しがりそうな物の見当はある程度ついていたし、そもそもアマミネくんは優しいから、何を贈っても喜んでくれるのは分かっていた。それでもちゃんと恋人らしく…いちばんになりたくて、秋の初め頃からずっと悩み続けていたけれど、結局正解に辿り着けないまま、当日になってしまったのだった。
    1925

    しうち野

    DOODLEDK薫が、学校の宿題で虎次郎を主人公とした話を書きながら、すったもんだありつつ自分の気持ちを見つめる話。
    を書こうとしたのですが、仕事がアホほど忙しかったため、
    予定エピソードをいくつか削ったらジョーチェリ感が大分薄くなってしまいました……。

    この投稿の一つ下は、サマコレで展示したジョーチェリ小説です。
    良かったらこちらも読んでやってください。
     教室の窓から見える、運動場の堅い土すら抉るような雨が降っていて、止みそうにない。スケートに行くのは無理そうだった。今朝テレビで見かけた天気予報は今週ずっと雨で、この調子で降り続くなら今日はではなく、しばらくかもしれない。最近は、スケートが楽しいから気持ちが萎れる。
    「宿題は小説を書くこと」
     小説、と先生は口にした言葉を黒板に書いた。腹の出たおっさんでユーモアに欠けるこの先生は生徒に人気はないが、文字は丁寧で品があるし、授業の合間に披露される雑談は教養と古典愛に溢れるものなので俺は嫌いではなかった。
    「提出は一ヶ月後。原稿用紙五枚以上、文字数で言うと2000字以上で上限はありません。一つだけテーマを決めて書いてください。テーマは内容に関するものでも、文章に関するものでも構いません。例えば、主人公の心理描写やストーリーの意外性に力を入れたとか、文章のリズムに気を配ったとか」ここで先生はさりげなく教室全体を見回す。おそらくは興味を持っている生徒を見定めているのだが、雨で湿気った空気がそのまま蔓延していてクラスの空気はねっとりと重い。「文章の長短が読者に与える印象を考えて書く等、思いつきをただ連ねるのではなく、小説を自身でコントロールして欲しいのです」
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