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    エンカウント

    豚野郎

    DONE・人違いで夏(記憶ないよないよねあるかもね)とピンチャン組むことになった髙(記憶あり)の話。エンカウント編。
    ・髙のバカサバ後についてのあれこれ捏造過多。
    ・前回から三年~経っているので距離感が近いです。夏髙かもしれないし+な親愛かもしれない、今の段階ではふわっとした何かとして書いています。
    ・羂髙は羂髙です。非+です。
    もう何もこわくない 結局、俺は怖がりなんだと思う。

     一回目の髙羽史彦だった頃、俺はいろいろあって三十路になってからオバケが見えるようになった。された、が正しいのかもしれない。
     シメツカイユーってデスゲームの最中、道を歩けば出るもんだと思ってるときは大したことなかった。笑顔を奪うなら俺が容赦しねぇってヒーローの気分でいられた。でも、終わってから、相方を失ってから、怖くなった。
     危ないオバケと認識して対話してこなかったやつも、本当は対話できたんじゃないか。そう思うと怖くて、それは違うと諭されても怖くて、オバケに絡まれても無視の選択肢だけは選べなかった俺は、……まあ、長生きはできなかった。

     一回目のオチで覚えているのは、手だ。俺に伸びてくる無数の手。目、鼻、口、耳、全部を覆っていく――
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