Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    カグラ

    tobari_2p

    DONEモクチェズ版ワンライお題「怪談」
    もはやワンライじゃねえんですけど…っていう恒例の遅刻魔ぶり…。
    ゲストにリモートなアとル。諸君はミカグラ後も定期的にオンライン会合してるとよいなっていう願望を詰めました。チェが名前しか出てこないけどモチェです、と言い張る。
    それにしてもお題怪談なのにぜんぜん怖くないな!
    憑いているのは……?里を出て二十数年になるが、外界の技術の進歩は目覚ましいものがある。
    出奔した先で便利な道具に触れるたび、モクマは目を瞠ったものだ。
    そして今もその便利な道具に助けられ、大切な仲間と定期的に連絡を取り合えている。
    『……で、ですね、署内の人間の間で噂になっているんですけど、遅くまで残業していると必ずどこかから呻き声が聞こえてくるんです……僕もこないだ残業してたときに聞いてしまって……』
    分割されたPC画面の向こう側でルーク・ウィリアムズが落とし気味の声で囁く。
    モクマは神妙な面持ちのルークにどう返したものか、といつものへらりとした笑みを崩さぬまま考える。
    『……なんだそれ。寝ぼけてんのか』
    と、モクマが返答する前に、分割されたもう一方の画面に表示されたアーロンが呆れた様子を隠しもせず言い放つ。
    2683

    ムー(金魚の人)

    DONE同道後、1年くらい
    実家に帰らせていただきますと書き置きを残して消えたチェズレイを追ってヴィンウェイに来たけど見つからず途方に暮れたモクマさん
    実はミカグラ島の海岸にいたチェズレイ
    のモクチェズ(まだ付き合ってない)
    だいぶ書き散らかしてる。
    初夜の前に結婚させな!
    ヴィンウェイ国 とある酒場 店内――
    身が痺れるような真冬の寒さをアルコールで癒そうと度数の高いお酒が次々と注文される。
    注文を受け取った店員が大きな声で復唱するのをモクマはぼうと眺めた。
    目の前にはウイスキーロックが注がれている。
    手慰めにグラスを揺らした。琥珀色の液体が波打つ。
    ガタリと、隣の席が引かれる。
    あ、そこは相棒の席だから――と言いかけて口をつぐんだ。
    モクマの相棒はこの店には居ない。いや、この国にもいない――
    「おーおー、今日もダメだったのか?おっさん」
    モクマの隣に座った筋肉質の男が項垂れるモクマへ声をかけた。
    既に見知った間柄だ。この店に何度か通ううちに仲良くなった。人生相談もした仲だった。
    だから、モクマは緊張を解いて唇を尖らせた。
    「もう途方にくれちゃう……。俺、あいつのこと何も知らないなあって」
    「ははは」
    快活な笑い声に怒る気力も湧かなかった。
    「その人、知り合いですか?」
    筋肉質の男の脇からぴょこりと眼鏡の若い男が顔を出した。初めて見る青年だ。どうやら筋肉質の男の後輩らしい。
    「飲み仲間だよ。実家に帰るって書き置き残したヤツを探してるんだと」
    先輩のざっく 6507