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    キューピッド

    azumino_no

    MOURNING『恋のキューピッド』の2人の大学1年生くらいのお話です
    一途な美形攻め×鈍感受け
    恋のキューピッド 小話1 俺の恋人、海老名には嫉妬という概念がないようだ。

     付き合って3年経つけど、嫉妬してる所を見たことがない。
     俺が女子に囲まれている所を見ても、「お前ばっかりモテてずるいな、やっぱ顔かよ」って言ってくるぐらいだ。

     一方で、俺は嫉妬することが多い。
     海老名は自分が嫉妬しないから、俺の気持ちを汲み取ってくれず、他の人と平気で抱き合ったりしている。パーソナルスペースが狭いから、仕方ないと思いたいけど、そういうわけにもいかない。俺が嫉妬でどうにかなりそうだから。

     最近は俺が嫌がるから前よりは他の人とベタベタすることは少なくなったけど、付き合ったばかりの時は本当にひどかった。

     付き合って数日経った頃、朝練が終わった後に会いたいって頼み込んで、朝練が終わる時間くらいに海老名には教室の廊下で待ってもらうことになっていた。海老名は「同じクラスだから廊下で待つ必要なくね?」って言ってきたけど、可愛い恋人が俺のことを待っている姿を見たかったし、なにより俺がいつも朝練から帰ると海老名が教室で他の友達と仲良さそうに話してて、こっちを気にする素振りがなかったから、寂しかった。
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    しらい

    MOURNING拗らせカップルの二人の傍には、知らずのうちにキューピッドがいるんじゃね?と滾ったので。似合わないし本人たちは認めようとしないけど。…いや、古森は言うか( ˘ω˘ )
    治角名のキューピッドになる侑と古森 翌日が休みだから練習終わりに角名の家で呑んでた古森。テレビも飽きたしゲームやろうって言い出して、じゃあなんか賭けるか!ってなって、じゃあ負けた方はこのつまみ食べちゃだめとか軽い賭けをしてて、負け続ける古森が「なんで!?」って訊いたら「友だちに教えてもらった」と笑う角名。「うーわっ、ずる!お前そりゃないわ!」って古森はふざけながら笑うけど、それに角名はちょっと間を置いて「…そうだよ、俺ってずるいやつなの」と自嘲気味に笑う。いつもと違う様子の角名にどうした?って訊くと、忘れてくれたら話すというので頷く古森。

     ─── 高校の時、すっごく好きなやつがいたんだよね。付き合えると思ってなかったから告白されて嬉しかったのに、卒業式の後にこっぴどく振ったの。そんなに好きじゃなかったみたい、って嘘までついて。そいつ、将来のためにこれから忙しくなる時でさ。俺はその邪魔にしかならないから、だから別れたの。俺は関西離れるし、ちょうどいいじゃんって思って。今でも忘れられないくらい好きだけど、でもあの時俺はそいつのこと傷つけちゃったから。だから、あれ以来連絡もとってないんだよね。どの面下げて連絡してきてんだってなるじゃん。顔も見たくないと思うでしょ、普通。
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