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    キース

    kirikirid

    DONE【フェイキス】
    お題:チャイナ
    チャイニーズマフィアパロ
    マフィアの若ボスフェイスくん×拷問が上手な側近キースさん
    ※軽度の血がついてます
    #FKワンドロワンライコラボ_おかわり
    チャイナ「お前に、その価値があると思うの」
    白檀の香が焚かれた部屋にメノウ石が施された彫像、金額に換算すれば恐ろしい桁になるであろう飾り物の数々。その部屋の真ん中で決死のような表情で膝をつく男性と、キセルを吹かし嘲笑う青年。問われた言葉に男性は言葉を詰まらせる。ここで何かを言わなければ自分は数刻後には東シナ海に沈むと理解しているのだ。
    「ボス、俺の忠義はっ」
    「その忠義に泥をぬったのは、お前だよ」
    ボスと呼ばれた青年、フェイスの髪と同じ濡羽色の羽織が翻される。組みなおした足を動かせば、跪つく男を別の男が腕を掴み部屋の外へと引きずっていった。ボスへ酌量を求める悲鳴が消えたということは、男は地下室へと連れていかれたのだろう。生きたまま海に沈めば上々、けれどもその隙を見せてしまえば同じ男がネズミのように湧き出るだけだ。ならば、地下室の声が廊下に響くくらいが丁度良い。フェイスの意図を汲み取るのが上手な側近はきっと良い方法を提案してくれるのだから。
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    KoMaNo_kbkb

    DONE研究者キース×悪魔ブラッドの異世界パロです。
    魔族系の研究をしているキースに召喚されたブラッドのお話。

    *誤字脱字大目に見てくださいまし。
    藍に塗れた偶像 神なんていないと思ってる。祈り乞えば助けてくれる存在だなんて馬鹿げているだろう。キースは神の存在を知った時からずっとそう思っていた。
     そんなキースにとって、村全体で神を信仰しているこの場所では居場所なんて最初からあってないようなものだった。研究者として解剖学や医学も少し齧っているため、有事の際に必要な医者として置いてもらっているだけ。それさえなければすぐにでも追放されそうなほどだ。
     キースが、魔族や悪魔などそういった類のものを研究していたから。
     神の存在を知ったとき、同時に悪魔のことを教えてもらった。村の人々は皆「悪魔は穢らわしい」「堕落したその様はいつか人間を滅ぼす」などと口を揃えて言う。しかし、キースの瞳にはそれが魅力的に映ってしまった。救いも助けもいらない、自分勝手に自由に飛び回る黒い翼に見惚れてしまったのだ。親から虐待ともとれる扱いを受け毎日怯えていたキースは、助けを求めようと救われないことを知っている。それなら何にも囚われずに自由に過ごしてみたかったのだ。
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