クロエ
nayutanl
DONEクロ晶晶くんのことが好きすぎて、服をたくさん作っちゃうクロエ
いまの関係が壊れるのが怖くて好きだと言えないし、変わってしまえばもう戻れないのが怖いけど、それでも気持ちが止められない片想いと告白の話。
刺繍針と針山のジレンマ ある日の魔法舎、談話室でクロエはデッサンノートに鉛筆を走らせていた。季節の変わり目は衣更えを意識して、次の季節の服のデザインを多く描く。そうして、本格的に季節が変わる前に準備をしておくのだ。
「―クロエ、輝いてますね」
「えっ!?」
「えっと……デッサンノートを開いてるときのクロエは輝いてるなあって思って。ごめんなさい、集中してるのに邪魔しちゃいましたね」
不意にかけられた声に反射的に顔を上げれば、晶が身を屈めてこちらを覗きこんでいた。困り笑いのような表情を浮かべて、きっと驚かせてしまったのだと申し訳なく思っているのだろう。
「うっ、ううん。そんなことないよ! 急に誉めてもらってちょっとびっくりしちゃっただけ。そろそろ一旦休もうかなって思ってたところだから、声かけてくれて嬉しかったよ! ありがとう」
7123「―クロエ、輝いてますね」
「えっ!?」
「えっと……デッサンノートを開いてるときのクロエは輝いてるなあって思って。ごめんなさい、集中してるのに邪魔しちゃいましたね」
不意にかけられた声に反射的に顔を上げれば、晶が身を屈めてこちらを覗きこんでいた。困り笑いのような表情を浮かべて、きっと驚かせてしまったのだと申し訳なく思っているのだろう。
「うっ、ううん。そんなことないよ! 急に誉めてもらってちょっとびっくりしちゃっただけ。そろそろ一旦休もうかなって思ってたところだから、声かけてくれて嬉しかったよ! ありがとう」