グレゴ
namae_ha_niwa
MOURNING煙戦争後、G社から放逐された代理グレゴールが、身ひとつでN社大槌ムルソーを尋ねて三千里をし、そのままN社所属になるシリーズ(3作目)です。時系列としては「正解は怠惰の色」の少し後くらいです。
大鎚ムルソーの信仰感をこんな感じで解釈しています、という話。
3章を除けば、ネタバレになるのは大鎚の人格ストーリーかな……?
ムルソーの口調エミュが難しい。
光は傲慢の色 隣で眠っていたグレゴールが飛び起きたので、当人も目が覚めた。
本日は浄化のための行軍もなく、七日と十五時間ぶりに夜間に睡眠を取っていたのだ。目覚めたのは夜明け前で、窓から入るごく僅かな光が、寝室を深い青と黒に塗り分けていた。
「グレゴール、どうした」
いまだ弾む呼吸を落ち着かせんと試みているらしい彼に、意識して穏やかな声で話し掛けながら、上体を起こす。グレゴールは体に触れられることを嫌がる場合と喜ぶ場合とがあるが、今回のような場合は経験上、触れた方がより短時間で落ち着くと思われる。当人は腕を伸ばし、彼を抱き寄せた。予想通り、グレゴールは当人の腕を拒むこともなく、大人しく体を預けてきた。
「グレゴール」
2532本日は浄化のための行軍もなく、七日と十五時間ぶりに夜間に睡眠を取っていたのだ。目覚めたのは夜明け前で、窓から入るごく僅かな光が、寝室を深い青と黒に塗り分けていた。
「グレゴール、どうした」
いまだ弾む呼吸を落ち着かせんと試みているらしい彼に、意識して穏やかな声で話し掛けながら、上体を起こす。グレゴールは体に触れられることを嫌がる場合と喜ぶ場合とがあるが、今回のような場合は経験上、触れた方がより短時間で落ち着くと思われる。当人は腕を伸ばし、彼を抱き寄せた。予想通り、グレゴールは当人の腕を拒むこともなく、大人しく体を預けてきた。
「グレゴール」
azoth_shark
MAIKING(wip)📚トマグレ?/バトラーのトーマとエドガー家グレゴール
⚠️グ→■■■■■前提/概念消去後/魔王ヒースが存在する世界線
※6.5章より前に書き始めていた為、時間の流れについての設定は含まれていません
■■■■■の概念を失っていないトーマがエドガー家に雇われた話
エドガー家vs魔王ヒスの構図で思ったより書きたいことが増えたので一旦切りました…… 14240
namae_ha_niwa
MOURNING煙戦争後、G社から放逐された代理グレゴールが、身ひとつでN社大槌ムルソーを尋ねて三千里をし、そのままN社所属になるシリーズ(2作目)です。書いちゃったから存在シリーズになっちゃったよ。
前の「信仰の最後尾」より時系列は早いです。
NGムルグレなんですけど、ムルソーほぼ出てきません。グレゴールと握シンが喋っているだけ。
世界からグレゴールに対する好感度が高めです。
正解は怠惰の色 それは、偶然に偶然が重なった結果起きた出会いだった。彼らはどちらも、そんなところに一人でいるような人物ではなかったからだ。片方は、握らんとする者・シンクレア。“釘と金槌”の名目上のナンバーツーであり、実質的にはこの組織のトップであるファウストに握られている幼い釘だ。そしてもう一方は、旧G社からこちらに移ってきたグレゴール。彼は、“釘と金槌”の幹部の一人である大槌・ムルソーの恋人であり、所有物だ。
大槌の所有物とはいえ、加入したばかりの木端構成員であるグレゴールが、握る者の期待と執着を一身に受けるシンクレアと個人的に会話するなど、通常では考えられないことである。ただ、その日はたまたま、夜間の浄化行軍に備えて休んでいるはずの昼間に目が覚めてしまったシンクレアが、“釘と金槌”宿舎の敷地内で一人になれる場所を探していたところ、暖かな陽だまりを求めて同様に敷地内を徘徊し、屋外の植え込みのところでうとうととしていたグレゴールを発見したのであった。
4696大槌の所有物とはいえ、加入したばかりの木端構成員であるグレゴールが、握る者の期待と執着を一身に受けるシンクレアと個人的に会話するなど、通常では考えられないことである。ただ、その日はたまたま、夜間の浄化行軍に備えて休んでいるはずの昼間に目が覚めてしまったシンクレアが、“釘と金槌”宿舎の敷地内で一人になれる場所を探していたところ、暖かな陽だまりを求めて同様に敷地内を徘徊し、屋外の植え込みのところでうとうととしていたグレゴールを発見したのであった。
namae_ha_niwa
MOURNING煙戦争後、G社から放逐された代理グレゴールが、身ひとつでN社大槌ムルソーを尋ねて三千里をし、そのままN社所属になるシリーズ(非存在)の最終話です。書いちゃったもんはしょうがない。
ムルグレ、キスがあります。
信仰の最後尾 ある明け方のことだった。
「グレゴール」
「なんでありましょう?」
夜間の浄化作業を終え、宿舎まで帰ってきたムルソーとグレゴールは、身を清め、食事を摂り、眠りに就かんとしていた。グレゴールの両腕には、寝具を傷付けないよう厚手の布が何周も巻かれているし、ムルソーの口からは装置が外され、遺された孔には蓋がされている。ムルソーの手によって洗われ、柔らかさを取り戻したグレゴールの髪が、ベッドの上に散らばるのを見下ろしながら、ムルソーは電灯のスイッチに手を伸ばしつつ、グレゴールに問うた。
「……貴殿は、あの装置のことをどう思っている」
あの装置。ムルソーの口に繋がれる、K社の再生アンプルの供給機。“信仰のために立ち続ける大槌”という、小槌中槌の希望となる概念を成立させる鍵であり、身体の純粋さを追い求める彼らの信仰に唾を吐くものである。
3192「グレゴール」
「なんでありましょう?」
夜間の浄化作業を終え、宿舎まで帰ってきたムルソーとグレゴールは、身を清め、食事を摂り、眠りに就かんとしていた。グレゴールの両腕には、寝具を傷付けないよう厚手の布が何周も巻かれているし、ムルソーの口からは装置が外され、遺された孔には蓋がされている。ムルソーの手によって洗われ、柔らかさを取り戻したグレゴールの髪が、ベッドの上に散らばるのを見下ろしながら、ムルソーは電灯のスイッチに手を伸ばしつつ、グレゴールに問うた。
「……貴殿は、あの装置のことをどう思っている」
あの装置。ムルソーの口に繋がれる、K社の再生アンプルの供給機。“信仰のために立ち続ける大槌”という、小槌中槌の希望となる概念を成立させる鍵であり、身体の純粋さを追い求める彼らの信仰に唾を吐くものである。
ka__ra_n
DOODLEグレゴールのなんてことも無い普通の一日です。(すぐに書いたので何も修正していないです。)
グレゴールのなんて事も無い“普通の”一日今日はなんて事ない1日だった。
学校へ行き、学友達と共に少し退屈な授業を聞いて昼ごはんを食べて、そして学友にさよならの挨拶をする。
別に何か面白い事や興味深い事が起こった訳ではない。
しかし、俺は鼻歌を歌いそうなほど嬉しそうな顔で帰路に着く。
今日はなんてことない1日であり、俺の誕生日だ。
いつもは仕事でいない父が帰ってきて、俺の為に何か誕生日のプレゼントをくれるのかもしれない。
この歳になってもまだプレゼントを貰ったり、自身の誕生日を祝ってもらうのはとても嬉しいのだ。
家の扉の横に付いている呼び鈴を鳴らす。
電子的な音が扉越しに聞こえ、小さな足音がこちら側へ向かってくる。
「お帰りなさいませ。」
迎えてくれたのは両親ではなく家で雇っているバトラーだった。
3890学校へ行き、学友達と共に少し退屈な授業を聞いて昼ごはんを食べて、そして学友にさよならの挨拶をする。
別に何か面白い事や興味深い事が起こった訳ではない。
しかし、俺は鼻歌を歌いそうなほど嬉しそうな顔で帰路に着く。
今日はなんてことない1日であり、俺の誕生日だ。
いつもは仕事でいない父が帰ってきて、俺の為に何か誕生日のプレゼントをくれるのかもしれない。
この歳になってもまだプレゼントを貰ったり、自身の誕生日を祝ってもらうのはとても嬉しいのだ。
家の扉の横に付いている呼び鈴を鳴らす。
電子的な音が扉越しに聞こえ、小さな足音がこちら側へ向かってくる。
「お帰りなさいませ。」
迎えてくれたのは両親ではなく家で雇っているバトラーだった。
drainage_ankyo
DOODLE鰯と柊、現行未通過×今日見た絵画の感想。
撮影OK美術館にて。
エル・グレゴの三位一体という絵でキリストの足元にいる羽の生えた子どもたち、天使なのは分かってるんですけどどうしてもいわひらシナリオ中のアレを思い出してしまう件
(pass、シナリオ通過済み?→yes)
roc_artlog66
DONE『拾った天使』ある日、悪魔は迷子の天使を拾った。それが二人の出会いだった。
悪魔なグリと天使なグレゴリーのお話です。多分続きます。
オリジナル要素てんこ盛りでなんでも許せる方のみどうぞ。 8
つわぶき
PAST絵は去年か一昨年に描いたものですが、自創作のメインキャラクターの軽い紹介です。自分が分かりやすいのでキリスト紀元とグレゴリオ暦を使っています。2018年11月30日が弟のほう、アイゼアの命日です…。 2medekuru
DOODLEまどめ2時小説、バルシャス出産ネタ。シャスティルをアスラの一族と同じと仮定しております。
グリゴリなのかグレゴリなのかは不明ですが、今回はグリゴリ表記で書きました。
文庫メーカー使用させていただきました。 3
rindou_sousaku
DOODLECoC「悪魔のレガリア」たぶんシナリオネタバレはないけどNPCがいる
新幹線HO3HO4が電撃恋人になった回(???)
ジノぴにハグされて途方に暮れてるけど拒否しなくなったグレゴリオくん、あまりにおもろくてかいたありがとうございました
roc_artlog66
DONEペットを飼い始めたグリ君。初描きグレゴリー君がこれとは…相当へきが歪んでるな…。
普段こういう表情ってあまり描かないので描いてて楽しかったです(ド畜生)
ゲス顔と絶望顔の対比は良き。
Hagihara_T
DOODLE【グレイシュ】グレゴールとイシュメールがセックスをしながら話すだけ。「シーツの海で黄金色の波を抱く」 イシュメールの髪が黄金に輝く海のように綺麗だった。わりかし常識人の二人が、体を重ねながら話しているところが描きたかった。お互い好意はあるけれど一定のラインから先には進まない。体と心を慰めあって少し気持ちよくなるだけ。どうせいつか全て地獄の業火に焼かれて終わるので。 2
GamE9joY
DOODLEAEDDコンビの落書きの続き、唐突に終わる設定や背景は一つ前のポイピク「脱走」参照
前回までのざっくりとしたあらすじ
とある研究所の一般公開エリアにある技術館に展示されていた展示用電気百足のヒースクリフは脱走した。そしてバックヤードの実験用電気百足のグレゴールと出会い、彼の水槽をかち割って出してやったのだ。グレゴールも満更じゃなさそうにバックヤードの一室から出たのだが……
続・脱走「……あ。」
「うおっ、なんだよ急に止まるんじゃねぇ!」
小柄で眼鏡をかけた壮年男性の姿だが右腕だけは本来の姿を模っている電気百足は、自身の閉じ込められていた部屋から数歩出て立ち止まる。続いて出た、釘バットを手にした傷だらけの青年の姿の電気百足は、すんでのところでぶつからずに済んだが代わりに苛立ちを口にした。
「いやぁ、な?」
彼の右腕は鎌首をもたげると、ウロウロと揺れる。
「行くあてがないんだ。どうすりゃいいかな。」
「そんなん知るか! ……あー……」
青年は思うと同時に口に出していた。しかし同属のよしみか、解放した責任を感じたのか、少し考えるように声を漏らす。
「何をしたいかでもいいんじゃねぇの。」
「ふぅん。」
2561「うおっ、なんだよ急に止まるんじゃねぇ!」
小柄で眼鏡をかけた壮年男性の姿だが右腕だけは本来の姿を模っている電気百足は、自身の閉じ込められていた部屋から数歩出て立ち止まる。続いて出た、釘バットを手にした傷だらけの青年の姿の電気百足は、すんでのところでぶつからずに済んだが代わりに苛立ちを口にした。
「いやぁ、な?」
彼の右腕は鎌首をもたげると、ウロウロと揺れる。
「行くあてがないんだ。どうすりゃいいかな。」
「そんなん知るか! ……あー……」
青年は思うと同時に口に出していた。しかし同属のよしみか、解放した責任を感じたのか、少し考えるように声を漏らす。
「何をしたいかでもいいんじゃねぇの。」
「ふぅん。」
GamE9joY
DOODLEAEDDコンビで書いてみたもの。研究所一般公開エリアの技術館に展示されていたヒースクリフと、研究所非公開エリアで研究・実験に使われていたグレゴールが、一緒に研究所を脱走する話。
AEDDコンビの設定
おおもとの電気百足から抽出された子ムカデ。
通常形態(百足の姿)、擬態形態(いわゆる通常ego)、暴走形態(いわゆる侵食ego)の3形態がある。普段は通常形態だが、人間とコミュニケーションを取ろう
脱走憂鬱な1日が始まる。
透明な壁を隔てた向こう側にやってくる老若男女は、何かを読んでは何かをいじるような動作をする。すると今いる空間が、途端に地獄へと変わるのだ。ある時は水に、ある時は自分の発するものではない電気に襲われる。痛みや不快感にのたうち回っていると、向こう側の人間たちの感嘆の声が聞こえ、頭を向ければ驚きや喜びといった表情をしているのが目に入った。気に食わなくて頭を壁にぶつけて脅してやればビビったような素振りは見せるものの、壊せないのを知っているのかどこか余裕が見て取れ、余計に不快感が増すのみで。人がいなくなる頃には疲れて何かをしようという元気もなく、ただ残りの時間を回復のために大人しく過ごすしかなかった。
1930透明な壁を隔てた向こう側にやってくる老若男女は、何かを読んでは何かをいじるような動作をする。すると今いる空間が、途端に地獄へと変わるのだ。ある時は水に、ある時は自分の発するものではない電気に襲われる。痛みや不快感にのたうち回っていると、向こう側の人間たちの感嘆の声が聞こえ、頭を向ければ驚きや喜びといった表情をしているのが目に入った。気に食わなくて頭を壁にぶつけて脅してやればビビったような素振りは見せるものの、壊せないのを知っているのかどこか余裕が見て取れ、余計に不快感が増すのみで。人がいなくなる頃には疲れて何かをしようという元気もなく、ただ残りの時間を回復のために大人しく過ごすしかなかった。