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    ダンク

    カピ(あね)が掘った墓穴

    DONEちょはん 知り合いの知り合い編①
    一回書いてみたいなって思ったので書きました。とっても短い!!
    とりあえず書いた冒頭だけダンクします。続くか分からないけど数字つけてあります。
    ちょはん 知り合いの知り合い編① 春日一番の怒りと悔しさが乗った拳を簡単に止めた男は、ハンくんの「知り合いの知り合い」らしい。
     グレーのスーツに身を包んだ男と対峙した彼の言葉に、静かな驚きをおぼえた。
    『主のために身も心も同化させ、それを一生貫く覚悟を持って生きること』
     主のため。彼の主はソンヒではないのか、と影武者の危うい哲学が俺の頭蓋の内側で響いている。
    『ハン・ジュンギとは永遠の命を持った存在なのです』
     分かったようで全く分からないし、むしろ分からない方がいいまでもある。他人の哲学を批判する趣味はないのだが、こればかりは聞き流すことはできない。
     人間には永遠なんて無いし、影は生まれるのではない。ハン・ジュンギの言葉をありのままとらえるなら、目の前の彼は『ハン・ジュンギ』というスクリーンに映る実像であり、俺たちが見ている彼はその虚像である。どこからどう見ても姿かたちは『ハン・ジュンギ』。これはまごうことのない事実で、写真で見た若き頭目と全く同じ姿である。だが、俺の水晶体が網膜に映す彼は、コミジュル参謀のハンくんだ。
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