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    トラブル

    s_pa_de_

    DONE付き合いたての真緒とあんずが、交通トラブルで同じホテルの一室に泊まることになる話。ズ!とズ!!の間くらいの話です。
    星灯りの未来を(まおあん)街灯で照らされた道に、スーツケースのタイヤが転がる小さな音だけが聞こえる。駅前だというのにすれ違う人はまばらで、通りを埋める店は軒並みシャッターが閉められていた。時間は夜の九時。そんな、夜中でもないような時間に、全く人気がなくなってしまうような田舎の駅前を、あんずと真緒はお互いスーツケースを引きながら歩いているのであった。
    「あっ、あれホテルだよ」
    「んっ⁉︎あ、そ、そうだな!」
    「真緒くん待ってて。聞いてくる」
    あんずはその場にスーツケースを置いて、少し離れたところで煌々と輝くビジネスホテルへと駆け出していった。その後ろ姿を真緒はぼうっと見つめる。
    ーーこれ結構、やばいんじゃないか?
    事の発端は地方での仕事の依頼が入ったことにある。撮影地近くのホテルに前泊しようということになり、そのつもりで予定を練っていたのだが、真緒は急遽生徒会長の仕事で、身動きが取れなくなってしまったのであった。それをあんずが手伝う形で、夜に宿泊施設に到着できるように遅れて電車に乗り込んだ。それが、野生動物と衝突したとか何とかで止まってしまい、スーツケースひとつで見知らぬ田舎町に放り出されたのが三十分ほど前の話だった。
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    sobako_mc

    DONE機材トラブルでピンマイクが使えなくなった🎈君のフォローをする🌟君の話。公式にない学校イベントを生やしてしまいました。
    🎈🌟のつもりで本人は書いたのですが……それっぽくなってるかは不安。合言葉は「これは二次創作です」です。
    災い転じてなんとやらプツ、プツ、と何かが途切れる音がしているのは分かっていた。でもまだ大丈夫だろうなんて甘いことを考えていた結果がこれかもしれない。
    フェニックスワンダーランドならともかくとしてこの学校の機材は少々古いし点検もそう頻繁にはされていない。使える時に使えることを確かめたら後はそのままだろう。リハーサルの時に問題がなければ大丈夫だと思われても仕方ないというのは分かる。だけど、よりにもよって後一曲残っている時にマイクが落ちるなんて誰が予想できようか。こんなことになるなら機材の点検に参加させて貰えば良かったなんて考えてらしくないと頭をふる。変えれもしない過去のもしもを思っても仕方ないというのに。
    「っ、」
    どうにかMCを繋ごうと舞台で鍛えた声を張り上げようと息を吸い込む。大きな声を出すのは苦手だけど本番でのミスを取り返すぐらいならわけもない。まぁ、これでも僕だってショーキャストだ。それなりに発声の練習はしている。
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    reveyana

    MOURNING読み終わってないのに耐えられなくなってきたのでアニメともなんとも言えない時空でトラブルに巻き込まれる花怜が見たい
    テスト投稿「ぼくらを生贄にしたいんだってさ」
    ね、にいさんどうする。場違いな程弾んだ三郎の声に、思わず釣られて笑い掛けそうになった謝憐は慌てて口を引き結んだ。私たち、結構危険な状況だと思うのだけれど。もちろん、それは人間の場合、ではあった。今はがらくたの神とはいえ、武神であった謝憐には、多少の"荒事"への心得がある。だが三郎はどうだろう。この美しい家出少年は、いろいろな物事に精通していて、出来ないことはないように思われるが、まだほんの子どもなのだ。
    「にいさん、困ったね」
    どんな時でも三郎は愉快そうだ。強がっているのかもしれない━━と謝憐は密かに考えたが、そんなこともなさそうだった。物珍しそうに、粗末に板が打ち付けられただけの荷台に、また乱雑に置かれた獣の用の檻(これもまたひどい荒れようだった! あちこち錆び付いていたし、謝憐が3、4回も蹴りつければきっと悲惨なことになってしまうだろう!)越しに、道を眺めている。少なくとも、他の者が見れば、三郎はガタガタ荒っぽく山道で揺れる檻の中で、気ままで優雅に座っているように見えただろう。しかし、その姿は、殆ど争わなかったとはいえ、結ばれた艶のある黒髪は僅かに解け掛かり、長い脚は些か窮屈そうに折り畳まれ、後ろ手に縛られているのだ。白い肌に食い込む毛羽だった縄を見るだけで、謝憐は妙に耐えがたい心地になった。
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    tobari_2p

    DONEモクチェズワンライお題「ホームセンター」
    同道後、世界征服の過程で世界中回りながら、測らずもこういうトラブルに巻き込まれて解決して、を繰り返してくうち都市伝説とかになってるといいなあっていうモチェです。
    名もなきモブ視点ですので苦手な方はご注意ください。
    ホームセンターの仕様とか具体的なこと一切考えず書いたのでツッコミどころ満載ですが、そのへんは薄目で見てやってください……。
    トラブルメーカーバスターズ閉店間際のホームセンターは客もまばらで、昼間の混雑が嘘のように静かだった。
    レジに並んだ残り少ない客を捌き、閉店アナウンスが流れれば本日の業務は終了──そのはずだった。
    「オラ、早くカバンに金を詰めろ!」
    目出し帽を被った男に銃を突きつけられ、震える手でレジの中身を言われるがまま鞄に詰めながら、ホームセンターの店員は己の不運を呪った。
    まさか客の少ない時間帯を狙って、強盗が押し入ってくるなんて思ってもみなかった。
    強盗は二人組だった。レジに陣取り店員に銃を向けている男と、もう一人。店内に残っていた客数人と同じシフトに入っていた同僚を銃で脅し、レジ前に誘導して一箇所に集め見張っている。
    さほど大きくもない街唯一のホームセンターであるこの店は、大した広さはないが日用品から食料まで取り揃えているため住人のほとんどが利用する。
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