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    ドクター

    mssk

    MAIKING『ドクターが結婚するらしいですよ?』
    傀博♂のSS。
    かきかけ。本当に書きたいとこだけ。全力ゆるふわ時空。ファントム出てない。
    もしかしたらこれイントロにして一本書くかも。書かないかも。
    「け、っこん……ですか……ドクター……?」
    ばさり、と軽い紙束が床に落ちていく。目の前の、ロドスのトップにして愛らしい姿のコータスの少女は、その目をまん丸にして私を見つめていた。
    「あー……うん。やっぱり、駄目?」
    「だめということはありませんがけっこんされるということはつまりドクターとどなたかがけっこんされるということでしょうか」
    「同じこと二回言ってるな……。うん──ってアーミヤ!?」
    散らばった紙の上に更にアーミヤは崩れ落ちる。突然のことに、私も慌てて彼女のそばに駆け寄って、その手を取った。
    「ア、アーミヤ、大丈夫か!?すぐケルシーを呼ぶから、」
    「だいじょうぶです。わたしはだいじょうぶです」
    「ほ、本当に?」
    思わず握った手が震えていた。長い耳が力なく垂れ床に擦りそうだったので、もう片方の手でそれを彼女の肩にかける。そんな私を、やがて彼女はゆっくりとした動作で見上げていた。
    「……ロドスのためにならないとか。目的の邪魔になる、という話なら。今言ったこと全部無かったことにして良いよ、アーミヤ」
    「……え?」
    「そういう契約めいた関係性に、そこまで固執していたわけでもないんだ、私達 2810

    yahiro_69

    DONE銀博 というか銀→(←)博
    銀灰がドクターと添い寝する話
    当主様の追い込み漁ともいう
    暖かいベッド、見慣れた天井、柔らかく落とされた照明。
    視線を横にずらせば、見目麗しいフェリーンの青年が頭を撫でながら耳触りの良い声でどこかの民謡などを口ずさんでいる。
    …………一体何がどうしてこうなってしまったんだっけ?
    ドクターは状況の咀嚼に苦しみながら、ただただ脳裏に宇宙を広げるしかなかった。



    時刻は数時間前に遡る。
    いつものように執務室で書類を片付けていたドクターは、ノックの音に顔を上げた。

    「どうぞー……ってシルバーアッシュ? どうかした? 君も交えての作戦会議は明日のはずだけど」

    穏やかな笑みを浮かべて入ってきたのはカランド貿易のCEO、シルバーアッシュ。
    真銀斬をはじめとした戦闘技術もさることながら、戦術立案:卓越は伊達ではなく。
    ドクターほどではないにせよ、その目や思考は実に頼りになると度々作戦における助言を頼んでいた。
    この人軍人じゃなくていち貿易会社の社長なんだよね?とこっそりアーミヤに問い正したところ、至極真面目な顔で頷かれたのをよく覚えている。

    「いや何、今日は私が盟友の秘書を担当することになってな。仕事の手伝いに来たというわけだ」

    ぴたりとドクター 4309