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    ブラジル

    unimisotomochi

    DONE付き合っていない日本とブラジルで遠距離中の侑日が、ひょんなことから写真を送り合う話です。片思いどころか自分の気持ちにも気づいていない二人です。。
    透明な朝 日向がブラジルに戻って二年が経ったある冬の日、めずらしく大阪で雪が降った日のことだった。練習終わりのロッカールームで誰かが言ったのだ。「日向が怪我したらしい」と。
    「……え?」
    「負傷退場したって、ネットニュースに出てる」
     周囲の騒めきが一瞬遠のいた。思考が止まり目の前が灰色に染まる。「おい、侑。大丈夫か?」肩に手を置かれ、侑はハッと我にかえった。
     チームメイトに上の空で返事をすると、慌ててロッカーからスマホを取り出す。いつもなら思うがままに制御できるはずの指先が、画面上をでたらめにすべった。
     記事はすぐに見つかった。第二セットの終盤、スパイクの着地の際に相手コートのブロッカーの足を踏み、右足首を捻ったらしかった。そのまま途中退場し、現在検査中のため負傷の程度は不明。試合後の監督の説明によれば、長期離脱するほどの大きな怪我ではないとある。記事にはさらに、選手やスタッフに両側から抱きかかえられた日向の写真も掲載されていた。眉間に皺を寄せた険しい表情が、壮絶な痛みを物語っているようで。大事ではないことにひとまず安堵したが、侑は小さなその写真からしばらく目が離せなかった。
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    mainichi_ponpok

    DONE侑日webオンリー開催おめでとうございます!

    展示作品。侑日です!大好きな「泣き虫な侑とやさしくてかっこいい翔陽くん」を書きました。全年齢。高校時代から付き合ってる二人。時期としては翔陽くんがブラジル修行に行って一年たったあたりです。よろしくお願いします🙌
    愛では腹はふくれない。 なんで、泣かんなアカンねん。

     いや泣いてへんし!!別にぜんっぜん泣いてへんし!泣くようなこと、ちゃうし。


     翔陽くんが、高校卒業後ブラジル行き決めたと知った時、ホンマにこん人が好きやと思った。ホンマに輝いて見えた。会うたびバレー上手なりよるしよりいっそう好きになっていってた時期やったし。でも俺は同時に死ぬほど寂しかった。身体引き裂かれるくらい。やっとやっと、恋人になれたところやったし。それでも、好きやから。この気持ちは同居するねんな。

     でもなホンッマに久しぶりに、翔陽くんが日本に帰ってくる。今まで会えても数時間が限度なんがほとんどで、泊まりで会えたんは片手で事足りる。そんなかには、めちゃくちゃ無理して時間と金捻出してブラジルに会いにいったときも含まれる。そやから、今回の帰国で2日も一緒におれるってきいて俺は舞い上がった。しゃーないやん!会いたかってんもん。ずっと、ずっと。クリスマスの時期に会えるなんて思ってもなかったしな。
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    mainichi_ponpok

    DOODLEツムとショヨが一緒にご飯食べてるだけの話。
    全年齢ですが嘔吐表現があります。苦手な方は気をつけてください。
    Vリーグの知識、関西弁共にあいまいです。ブラジル料理についてはよく行くブラジル料理屋にあるメニューの知識がすべて。
    ツムの欲望と愛がショヨを絆していくみたいなのがテーマでした。
    近くにいても、離れていても。 長い1日を終えて帰路に着く。「今日は少し冷えるな。」一人だと思わず母国語が口からとびでる。息は白い。雪国生まれだからこのくらいの寒さには慣れているけど、未だにブラジルに冬があることを不思議だなーと新鮮に思う。だって、一年中カーニバルしてそうじゃん?
     やっと家に着いて、うがい手洗いを済ませて、風呂の準備をする。ビーチバレー修行に来てたときは湯船に浸かるなんてなかなか出来なくてシャワーだけで済ませるしかなかった事をふと思い出す。そのままだと身体が硬くなるから母さんに送ってもらった湯たんぽを抱きしめて寝る夜もあった。生活のかかったバレーが俺も出来る様になった。日々感謝だ。
     湯船から上がり風呂掃除を終えて、長袖のパジャマに着替える。寒いのには慣れてるけど、慢心なんて出来ないことももう知っている。
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