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    マウント

    okjk114mara

    CAN’T MAKE【すきまのすきのまのすきま】

    ・大誠くんとレオくんがバチバチ祝くんマウント取り合う話
    ・ちょっぴり意味がわかると…成分有り
    放課後の教室。
    誰もいなくなったその場所で、1人作業を終えた新堂大誠は己の達成感を噛み締めるように背伸びを一度した。

    「うっし、日直の仕事終わりっと」

    首の辺りを押さえて軽くコキコキを左右に鳴らす。
    そうして、ずっと上を向いていた疲労感を払っていると、教室の扉が開く音がした。

    「あ………よぉ、レオか。」

    気が付いてからの意味ありげな間の置き方に、同じクラスの富樫レオは軽くため息をつく。

    「君って、ホントに分かりやすいよね?
    僕じゃない誰かでも待ってた?」

    レオの言葉に、大誠は隠すことなく驚きを露にする。その馬鹿正直な反応に、レオはまた笑みを浮かべて更に言葉を続けた。

    「当ててあげようか?風間祝…どう?当たった?」
    「…あ」

    もはや驚愕を通り越して絶句する大誠は、まるで目の前に名探偵でも現れたかのような目でレオを見つめている。しかし、一方でレオはというと愉快半分呆れ半分で、大誠のその眼差しを制するように手を左右に振った。

    「図書室から戻るときたまたま職員室前で見掛けたから、祝から事情を聞いただけだよ。前に先生に言われていた宿題を提出出来なかったからその代わりとして雑用さ 3640