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    マネージャー

    bach_otamama

    DONEロキマネ+プロメテウスとカイム。
    タイトルのいろは歌は近代で仮名を覚える際にも使われたらしいので。時系列がおかしかったら申し訳ございません。罪人イベをクリアした後だと、マネージャーとロキはまだやり直せる可能性があるんだろうな、と思うのと最近プロメテウスの「感情が音色として聞こえる」特性が刺さります。
    いろは歌 字を教えてほしい。真顔で頼むロキへカイムは首をゆるやかに振った。
    「私からもお願いします!」
    プロメテウスも手を合わせる。しかしカイムは肩をそびやかした。
    「他に適任者がいるでしょう。フォラスかマルファス、フォカロルにでも頼みなさい」
    「すぐ覚えられた」
    「つまり、渡された教材が合わなかったと」
    「そうなの。さすがカイムさん!」
    感情を聞き取るプロメテウスがいては、何を言っても見抜かれるだろう。カイムは資料の資料を整理していた手を止めた。
    「ヴィータの字も読めずに来るとは。今までは……おっと、失敬。私としたことが」
    杖をくるりと回す。ロキがソロモンと契約に至った経緯はカイムも簡単に聞いている。商習慣どころかヴィータの字も読めず、契約などおぼつかなかったロキへ彼のマネージャーだったという男性が代わりに契約関連は引き受け、歌の歌詞は試奏代わりに歌って覚えさせたという。金のために嘘をついていたと聞いてはいるが、ロキのあまり相手を疑わない性格や人目を惹く美貌を考えるとむしろマネージャーのような相手にすぐ会えたのは僥倖としか言いようがない。
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    bluetiarakureha

    DONE2014年頒布「クレバーな僕ら!青学編」より
    その①
    最初は手塚くんメイン。

    青学マネージャーはデフォルト名:姫野ゆりになってます。
    なんというか、色々THE夢小説という感じです。
    往年の夢小説感がすごいです。
    読んでてすごく恥ずかしいです。
    色々すいません。
    当時、本をお手に取って下さった方、本当にありがとうございました!
    「まずいな。随分遅れてしまった」

     そう呟きながら、手塚は校舎を出た。
     校庭で陸上部が活動しているのを横目に見ながら、小走りでテニスコートへ向かう。
     今日は生徒会執行部の集まりがあったため、手塚は部活に遅れていた。
     生徒会長として、一度きりの文化祭の開催に着手し始めていた。日程は既に決まっており、今はそこに向けてひたすら準備を進めるだけだ。そのためテニス部に合流するのがここ数日遅れ気味になっている。文化祭の開催が近づけば近づくほど、ますますそれは顕著になっていくだろう。
    手塚はそれを理解した上で、二つの役職を兼任しようと決めたのだから、何としてもやり抜きたい思いだった。
    テニス部の方は副部長の大石が仕切ってくれているからあまり心配はしていないが、ほんの少し、後ろめたさがあるのも事実だ。
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