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    ローグ

    猫の助

    INFO冬コミ103で出したブラッドボーンの小説のショートストーリー。小さい女の子のプロローグです。

    ※※夏コミ C104(初日)に受かりましたので、
    ◯プロローグ アリアンナを、少女から女性そして…に変更
    ◯ヘンリックという男
    ◯妄執たる血の聖女
    上記の3点を加筆し1冊の本に纏めて新刊として発行致します。
    もう1冊連盟員のギャグ小説は篝火4で新刊として出します。

    上記の理由によりポイピクでこの作品の更新はストップ致しますが、プロローグ アリアンナだけはこの話単品のみでも読んで頂けますが、ヘンリックという男、妄執たる血の聖女は単品では読みきれませんのでご注意下さい。
    サンプルとしてお読み頂けましたらして幸いです。
    小さい女の子プロローグ アリアンナ



    パチ…パチパチッ…

    暖炉の薪が音をたてている。

    ずっと雪に覆われたお城
    綺麗だけどよく消えちゃうお姉さん達
    おじいちゃまのお顔をした鳥の様な人達
    何時も床磨きをしているお掃除のおじいちゃん達
    変な兜を被ったお兄ちゃん達


    物心が付いた時から周りに居る皆は優しかった。
    (お外に居る大きいお腹の虫は苦手だけど)


    暖かいお部屋
    ふかふかのベット
    優しいお母さま
    ちょっと怖いお父さま

    だけど幸せだった。

    お父さまは怒るとちょっぴり怖いけれど、大きな手で頭を撫でてくれるのが大好きだった。
    お母さまは好き嫌いをするとお父さまより怖いときが有ったけど、寝る前に抱っこをして色々なお話をしてくれるとふわふわ温かくて気持ちよくて…幸せだった。
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    多々野

    DOODLE1.5部を元にしたヴィタのモノローグです。全てがネタバレです。

    子ヴィタたちの星を襲った地震や津波について言及します。詳細な描写はありませんがお気をつけください。

    小説というより解釈書き下し文になってしまった
    解釈が変わったら随時修正します
    善人には向かない意識のない七つの器を、方舟の寝室に敷いた毛布の上に横たえる。床で悪いけど、ベッドは一つしかない。こういうときに誰か一人を特別扱いはできないから、僕が座るのに使わせてもらう。

    壊滅した町の瓦礫の下から七人を探して運ぶ作業は毎回骨が折れる。有事の際、彼女たちは一つの場所に固まっていない。一人は入り口のバリケードに、一人は避難所の前に、一人は町外れの家の前に。それぞれ町の人々を助けるために働いていたのだろう。しかし神の審判は絶対である。彼女たちに町を救うことはできない。

    僕は清潔な布で体に付着した泥を拭いてやった。細い足から靴を脱がせる。いかにも脆そうな、幼く、小さな体だ。しかし、住民は流され家屋は倒壊し、町が完全に壊滅したというのに、この子たちに残った痕跡はせいぜいかすり傷程度で、大きな怪我は一つもなかった。今は気を失っているだけ。嘆かわしいことに、神様はこの星の命に対して不平等だ。
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