Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ローグ

    kokumotu0141

    PROGRESS長編シリアスになる予定のプロローグです。確実に完成させるために進捗載せてきます。

    襲撃された本丸に政府の則宗と長義が調査に入る話。
    沈みゆく船がたび プロローグ 二二●●年、●月●日、●●国に本丸を構える●●●●●城(以下当本丸)が、時間遡行軍の襲撃に遭う。
     当本丸は半壊。死者なし。破壊された男士は●振り。負傷した男士は●●振り。資材や小判の一時的援助、複数の任務の免除等、いくつかの援助を決定。詳しくは後述。
     当本丸の調査に、政府所属●●●●●と●●●●●の派遣を決定。
     当本丸では、●●●が●●●●になっている。備考だが、当本丸では●●●●●●●●●●●●●●●――


    +++

    「うはは。まったく、なんだこの長階段は。じじいが上るには厳しいぞ。」
     長い癖のある金糸の髪を揺らしながら、銀と赤の装束に身を包んだ男は笑いながら言った。扇子を扇ぎながら階段を上る彼は汗一つかいていない。数段先を行く銀髪の青年は、そんな様子の男を横目で一瞥した後、何も言わずにまた前を向いて階段を上った。青年の内の青いストールがそよ風に僅かになびく。二人分の革靴が、石畳の地面に着いては離れる音がする。山の奥深く特有の湿った空気により、服は肌に鬱陶しく張り付いていた。木々が太陽光を遮ってはいるが、それだけではどうにもならないような蒸し暑さがしている。本丸へ続く石畳の階段を上り始めてずいぶん経ったが、まだ先は長い。生身の人間であれば本丸に辿り着くだけで一苦労だろう。涼しい顔で上りきるなど――それこそ、名刀の付喪神たる刀剣男士でもなければ、困難だ。
    1403

    くるしま

    PROGRESS原作雑土13回目!最終回!終わりましたーーー!!!
    長々と2ヶ月も続いた連載もどきを読んで頂き、本当にありがとうございました!!
    途中全部消してなかった事にしようとした時も、スタンプ等で反応下さった方々のおかげで続けられました!

    今回も長めですが、半分くらいはエピローグみたいなものです。
    感想等頂けると喜びます。
    加筆訂正修正構成組み直しをした完全版は…夏辺りには何とかなるといいな…!
    原作雑土で連載してみる13 あまりにも意外な光景だった。
    「は?」
     思わず口から漏れた呟きに、土井が不審そうな顔をする。彼は尊奈門にしっかりと腕を掴まれており、無理に連れて来られたのは明らかだ。頭が痛くなってきた。
     尊奈門は雑渡と土井の反応を気にもせず、
    「それでは、私は任務に戻ります。夕方前には戻りますので!」
     ぱっと土井から腕を離し、入って来たのと同じくらいの勢いで行ってしまう。
     賑やかな気配が消えると、後には状況をよく飲み込めていない男が二人残された。
    「土井殿、何故ここに?」
    「……それを聞きたいのは、私なのですが」
     尊奈門に無理矢理連れて来られた不機嫌を隠しもせず、それでも土井は事情を話し始めた。
     彼は雑渡たちと同じく、この辺りでドクタケの事情を調べに来ていた。単身で。
    13639

    1000kobari

    DONE初めてライジャン書いてみました。
    本編軸。時系列としては、トロスト区攻防戦(マルコ死亡)後〜第57回壁外調査(初・女型の巨人戦)前と4年後とをライナーのモノローグで行ったり来たりという感じのお話です。
    致してる場面がありますが直接的描写はないので全年齢扱いとしています。
    いつかの夜、グレイプニルが解けるまで ――手だ。声をかけたのはそれが理由だった。
     あれは、いつの事だったか。記憶が朧気なのは、すでに余程の昔になっているということなのか。それともこの身を巨きく変えた弊害が今更になって表れたのか、はたまた無意識に〝分裂先に移動していた〟からか。
     いずれにせよ。ちらつく明かりを受け輪郭を際立たせたその手だけは、ひどく印象に残っていた。付随してぱちぱちと小さな破裂音が耳を訪れる。この世に音とはそれしかないと勘違いできそうなくらい、その場が静かなことを意外に思った気がする。
     ああ、火だ。火を、焚いていた。
     夜だ。そう、夜だった。いつだかの、遠い夜の出来事。
     影を揺らし空間に浮かび上がる細く長い指は、その下の骨の形を見るに女のものではない。手首の方へ視線は一度下り、肘の部分で折り返して肩へと向かう。その際に盾と交差する翼のエンブレムが過ぎった。
    10014