Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ヴィレ

    38385

    PROGRESS「私は狩りが得意だ。立派な巣も準備できる」
    「う、ん……? はは、そうか」
    ゴロゴロゴロ……
    「細やかながらこのバブルオレンジは君へのプレゼントだ。受け取ってほしい」
    「(二十個はあるぞ、これ……)」
    ヌヴィリオ・メリュジーヌ視点。前後半の予定で前半はバター大好きマーナちゃん視点です。仕事一途で自分たちを大切にしてくれていたヌヴィレットの恋路を応援したいとマーナが奔走するお話。
    ウォーアイニー①【マーナの証言】


     仕事の合間にボーッと海を眺めるのが、マーナの密かな楽しみである。
     特段変わった事を考えている訳ではない。今日は何を食べようかとか、まだバターが残っていたかなとか、些細な日常の出来事をだ。
    「今日も良い天気だわ~。帰りにお茶でもしに行こうかな」
     ポテポテと、今日はスメールからの観光客が多いパレ・メルモニアを巡回しつつ、元気よく頭上で輝く真夏の太陽に目を細めた。雨季から乾季へと切り替わったこの季節のフォンテーヌは、とても心地が良い。小さな体で太陽の恵みを受け止めつつ、マーナは水の薫りを胸いっぱいに吸い込んだ。
     天気は最高、気分は良好、仕事も順調。
     あと三十分で今日のお勤めも無事に終わる。いつもの場所で夕暮れを眺めようかとパレ・メルモニアの裏手へ回ると、そこには先客の姿があった。
    12049

    kocyo_T

    MAIKING小説初心者なので、誤字脱字があったらDMとかでこそっと教えてください。(FF外以外からだと🧊される可能性あるのでフォロワーさんが相互さんで…)
    前にリヌ垢で吐いてた、名前を呼ばれるだけでヌヴィレットが何を求めているのかわかる公爵のシーンを妄想に妄想を重ねた結果。結末は決まってないではハピエン厨なのでハピエンにするかも知れないし、シリアスに行くかも知れない。そもそも書き終わるかがわからない。
    今だけは、あんたに与えられたこの立場が憎い「リオセスリ殿、」

    「リオセスリ殿…」

    「リオセスリ殿…!」

    「リオセスリ殿」

    あぁ…今だけはあんたに与えられたこの立場が憎い
    ________________________________

    大きな力、圧倒的な力がそこにいる。この国をこの文明を壊さんとする存在が目の前に。

    _________________________________


    (体が重い、息を吸うだけで苦しい、血を流しすぎた、フォンテーヌの市民は避難を完了したのか…?)
    「はぁ、はぁ、くそっ!左肩をやられたか」

    そう吐き出し、見下ろした今の身体はすでに傷だらけで所々に赤い血も流れている。

    (流石に左肩の処置も今は厳しいな)

    そう思い、右手で抑えながら悲鳴をあげる身体に淘汰し、なんとか歩き始める。
    1872