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    一人暮らし

    Sak_i

    PAST一人暮らしの良太郎が家なき子リュウを拾うお話。
    ネコ×ネコCPで、強いて言うならリュウがタチ。
    義兄×良要素がありますが、義兄は最低男につき。
    あと恋愛感情抜きで牙良・浦良・その他リュウ受表現があります。

    ※未完です。
    猫と宇宙船。 ル・ララ。星の子守唄。
        ―おうちへ帰ろう、いっしょに帰ろう。


    [猫と宇宙船。] Act 01


     小雨がしとしと降り続いている。
     夜明け前の曇り空、薄い霧が視界を惑わす。
     森で迷ったヘンゼルのように、道なき道を歩いていく。
     太陽が昇った瞬間に『今日』は始まる。だからまだ、今は、昨日と明日の境目の、異世界のような時間。
     みぃ、と か細い声がした。 公園に入ってみれば、屑籠の傍に置き去りの子猫。ダンボールの中で震える小さな命に、良太郎は巻いていたマフラーを掛け、傘を差した。

     冬を目前にして雨は冷たく、冷淡に体温を奪う。アパートに帰ってきて、靴を脱ぐ前にポストに入れられていた葉書を訝しく取り上げてみたけれど、行きつけの美容室のイベントを告知するDMだった。誰か知り合いからの葉書かと期待してしまった自分が虚しく、良太郎は葉書をリビングのテーブルの上におざなりに置くと、濡れた髪をタオルで拭いた。―知り合いなんて、あるはずがないのに。自分を育んだ町の人達は誰も、自分の居場所を知らないのに。
    20804

    アイム

    DOODLE鳩原先輩の失踪をきっかけに、もしかしたら次は犬飼先輩かもしれない……という疑心暗鬼に捕らわれたために二宮さんが一人暮らししているマンションに逃げ込むようになった辻ちゃんと、二宮さんにそれを聞かされ『二人でナニしてるんですか!?』と動揺せずにいられない犬飼先輩の犬飼side(犬辻)月に一度のペースで辻がうちに泊まりに来る。
    と二宮さんにカミングアウトされた時のおれの気持ちがわかるだろうか。

    衝撃のあまり頭は真っ白になり、どうしてそんな告白が飛び出たのかという直前までの話すら吹き飛んで忘れてしまうほどだった。
    そのくせ口だけは普段通りにぺらぺらとよく回る。矢継ぎ早に問い質さずにはいられなかった。

    毎月泊まってるんですか?
    そうだな。
    二宮さんが一人暮らししてるマンションの方ですよね?
    あぁ。
    どっどこで寝てるんですか、辻ちゃんは。
    辻が床でいいと言い張るから、家で使っていない布団を引き取ってある。
    二宮さんって太刀川さんとか泊めるの嫌がってませんでしたっけ。
    当然だ。太刀川と辻を一緒にするな。

    突っ込めば突っ込むほどに、嘘みたいな話は真実味を増してゆく。
    まさかあの辻ちゃんが二宮さんにそんな甘え方をするとは、と驚けばいいのか、それとも、あの二宮さんがそこまで辻ちゃんに優しかったなんて、と驚くべきなのか。
    動揺一つ抑え込めずに、引っくり返った声のまま尚のこと訊いてしまう。
    「いつから二人でそんなことしてるんですか。おれ初めて聞きましたよ、辻ちゃんが二宮さんとこ 3744

    @7_kankankan_100

    DONE20〜21歳くらいのどひふ。大学生独歩が安アパートに一人暮らし。
    えっちの後にコインランドリーに行く二人です。
    コインランドリーまでは歩いて五分。
    深夜十一時に独歩と一二三は洗濯物を抱えてそこに向かっていた。
    独歩は一二三に留守番しているように言ったのだが、一緒にいたいとずいぶん可愛いことを言われて仕方なく連れてきた。さっきまでセックスをしていた一二三は柔らかく甘い雰囲気が抜けきらず、本当はそんな彼を外に連れ出したくなかっのだけれど。
    そんな直後だったら部屋でピロートークでもしていればいいのに、なぜわざわざコインランドリーに行く必要があるのか。それは、潮を吹いた一二三の体液でぐっしょり濡れたカバーを洗濯しに行くためだった。独歩はシーツをかけた布団にさらにパッドタイプの敷布団カバーをかけているので、少し厚手のカバーが濡れるだけで済んだのは助かった。布団まで濡れてしまったら今日は寝る場所がなくなってしまう。
    「ひふみ」
    「んー?」
    「……漏らしたな」
    荷物を持つ独歩の片腕にぴったりと寄り添う一二三の返事はやっぱりまだ声音が甘い。
    「も、漏らしてない!出たの!……いや、俺っちマジでヤバいから待ってって言ったじゃん?なのに独歩がしつこいから」
    なにも揶揄ったわけではない。独歩はただ単純に潮吹きする 2946

    ゆう月

    TRAINING内容も続きも無いです。
    カラ松が家を出て一人暮らしを始めてから数年たった頃の独り言です。
    (ポイピク練習です。)
    2021/1/5
    オレたち兄弟の中に筆まめな奴がいるとは思わなかった。

    実家を出てからずっと、正月は時給が良いからと帰らないオレの元へ、一松は毎年年賀状を送ってくる。型通りの挨拶に、干支とは関係のない猫の絵と足跡。それがサインのつもりなのか、いつも名前は書いてない。猫の絵は流石にすごく可愛いのだが、白い紙に黒一色の、ある意味色気のない葉書は、想い人に出すにしては書き手の不器用さを表しているようで微笑ましい。

    そう、あいつはオレが家を出る数日前に、やっとオレに告白したんだ。オレに冷たく、いや暴力的に振る舞ったのは、実はオレの事を好きだった愛情の裏返しだったのだと。兄弟の枠に収まらないほどの、過ぎた愛情の裏返しだったのだと。そしてその日、オレは血の繋がった実の弟を抱いた。

    いくら「最後なのだから。」「一度でいいから。」と、泣いて懇願されたからと言って、普通ならそんな事出来るわけがない。やはり自覚がなかったとは言え、オレの方も一松のことを、ずっと好きだったのだと今なら分かる。分かってしまうと、安易に会いには行けなくなってしまつた。

    世界的に伝染病の流行った今年、いや去年か。新春のイベ 574