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    一気に

    yukino_numa

    DONEルイくんとルイ維持マンションに住む女の子達の話。どちらかといえばほのぼの。ネタバレありのため全話読了後に読むことをおすすめします。彼女達がルイくんに癒されていたように、ルイくんもまた彼女達に心を助けられている部分があったのかな、と思い始めたら止まらなくて一気に描き上げました。ルイくんと彼女達に幸あれ!
     カプ要素はないですが、ルイくんからコーちゃんへのクソデカ感情の描写あります。
    聖域#1

    「私はこれからルイ様なしで生きていかなきゃいけないんですね…」

     何がしかの事情…主に金回りが悪くなったことが理由でこのマンションを出ていく女共は大体総じて同じセリフを吐く。そんなことを言いつつ、お前らは明日からもしたたかに生きていくくせに。今目の前でさめざめと涙を流すこの女はまだ稼ぎが期待できそうだったので一応「金ができたらまた店に来い」と伝えておく。本当にまた店に来る者、もう二度と姿を現さない者、またこのマンションに返り咲く者、それは様々だ。また会うか会わないか、金を落とすか落とさないかの判断一つに俺の命運が少しずつ委ねられているかと思うと、ホストと客の関係性というのは奇妙なものだと改めて思う。
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    ounira

    REHABILI○○年ぶりの小説投稿で震えています。
    出張帰りの新幹線でなんとなくスマホで書き始めたのですが、気がつけば一気に終わりまで書きました。
    壬生、鳴瀧館長、龍麻、如月の4人が出てくるストーリーです。
    (カップリングは無さそうな感じですが、書いた人は普段、鳴主が大好きです)
    時間軸はラスボスを斃した以降かなと思いますが不定です。
    誤字脱字はご容赦を。
    新しいシューズ 拳武館館長・鳴瀧冬吾は、今日起きた出来事の報告を淡々と終えた弟子・壬生紅葉の足元が気になっていた。
    「それは…一体どうしたのかね?自分で買ったものか?紅葉」
    弟子の壬生が履いているのは真新しい靴だが、一種、異様な気を放っていた。どうやら普通に流通しているようなスパイクシューズではなさそうだった。
    「この靴…ですか?」
    壬生は目線を落とした。
    「これは…龍麻に貰いました。」
    「ほう…?龍麻君…。…貰ったとはどういう事かね?」

     そう尋ねられ壬生はドキリとした。
    どういう事かねと尋ねられると、一体どういう意図の質問で、どう答えるのが最良なのか、一瞬言葉に詰まってしまうからだ。
    この館長・鳴瀧には相手に有無を言わせない静かな圧力があり、声には聞いた相手を従わせる力がこもっていた。
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