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    らいか⛩

    @raikasandesuyo

    25↑腐のもの大好き
    今はK暁の二次創作ばかりの書いてますが新人(?)……。
    2022年に書き始めたばかりなので至らない所が沢山ありますがご了承下さい…。

    リアクションや応援絵文字ありがとうございます。いつも励みにさせて頂いております

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    らいか⛩

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    お狐パロK暁です
    今回はKK視点です
    番外編が書けるぐらいまでは一気に投稿頑張りたいです…

    #K暁

    しらねぇと絵梨佳に返してから狐2人の様子が変だと感じたのは男の狐が挨拶をしてからだった。
    「ようこそおいでくださいました。穢れを祓っていただく間よろしくお願いします。僕は暁人、そしてこちらは妹の麻里です。」
    2人してお辞儀をして妹の方が警戒を顕にした表情をしてKKを見ていたからだ。だがすぐ兄の暁人が宥めたのか麻里は暁人の後ろに姿を隠した。
    先程KKを知ってるかのような素振りを見せながらも今は警戒心を顕にしてる麻里に思うところはあるがそれよりも気になることがあった。それは兄の暁人だ。
    暁人の服装は腹部を晒すようものでしかも晒されたそこには太極図の模様があり、尻尾は4本。
    その本数を見た瞬間KKは主人を守る下っ端の妖怪且つ影武者としての役割を担っているのだと予想する。だがその予想が間違いだったのだと嫌でも気付くことになる。
    案内役に指名された神主の方を見て再び暁人の方へ目線を寄越すと目を見開く。そして自分の考えが誤っていたのだと暁人は本物の守り神であり今も尚穢れに苦しんでいるのだと一本減った尻尾を見て気付かされたのだ。
    「お前……元は幾つだ」
    暁人の尻尾を見ながら声を掛けると後ろに隠れていた妹が「兄に対して失礼ですよ!」と怒鳴り声を上げるもKKにとって今は不躾な態度に関して気にしてる余裕はなかった。暁人の尻尾が9本だった場合6本も失われてるとなると穢れがどれほど大きくなっているのか皆目見当がつかないからだ。
    暁人は麻里を宥めながら「9本です。僕は九尾の狐、ここの守り神を務めております」そう答えを聞くとKKは頭を抱えたくなった。まさか、そのまさかだ、不安要素が現実となって知ってしまったせいで時間に余裕がない事もハッキリとし、危険な状態だと神主に穢れの場所まで急ぐよう伝えた。
    その尋常じゃない焦りを見た神主は慌てて「こちらです」とKKを案内し始める。絵梨佳は「すぐ追いつくから」と伝え持っていた御神水をあの2人に渡しに行ったのを見て神主の後に続いた。
    KKはあの2人に関してまた失うわけにはいかねぇと焦燥感に駆られるもすぐに我に返り立ち止まり首を傾げた。
    そもそも守り神なるものと親しくなった記憶もなければこの2人にあった記憶もないのだ。
    だが何故だかこの2人に関して懐かしさを拭えなかった。この気持ちに気付くと共になぜかたまに子供の声が聞こえるようになった。その声は自分の子供の声ではなく懐かしく落ち着く声で穢れが悪さをしているのかと思い追いついて隣に来た絵梨佳に声が聞こえるか聞くも首を横に振り「聞こえない」と答える。
    つまりこの声はKKにしか聞こえない声でありまた何かを忘れている喪失感を感じた。
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    らいか⛩

    DONE25日はK暁デーのお題「犬or猫」です

    素敵なお題ありがとうございました!
    とても楽しかったです
    「お、いたいた、俺の話聞いてくれるか?」

    煙草を吸いながら隣に来た中年男は自分に目もくれず話し始めた。
    聞いてくれるか?と言っているが実際返事を聞く前に語り始めているのを見ると聞かないという選択肢はないようで男をジッと見つめる。

    「俺の恋人兼相棒がそこにいるんだが、あいつはやたらと犬や猫に好かれやがる。あの日も…おっと、あの日って言ってもわからんだろうが、簡単に言えば命懸けの共同作業をしたんだよ。で、あの日もあいつは犬を見たらドッグフードを与え猫を見たら撫でたり声をかけたりと俺が引くぐらいさ。つまり恋人さまは根が優しくてなぁ…そこにマレビトも妖怪も寄っちまう程で俺ぁ心配でたまんねぇ。今もマレビトに怯えて逃げてた犬やら猫がマレビトを祓ったお陰なのか戻って来て恋人さまを奪いやがる。正直面白くねぇな。あいつの良さと言えば聞こえはいいが、俺だって…あ、いや、なんでもねぇ。……話を戻すが、俺は犬や猫に好かれねぇ質でな、こっちには来やがらねぇ。俺にとっちゃ良いことだがな。おい、今苦手なんだろとか思っただろ?苦手じゃねぇよ、あいつらが俺を苦手なんだ。そんなに好きなら自分家で飼えばいいだろって言ってみたがたまに触るから良いんだとよ。本当に人並みの好きなのか?まぁ、そこはいい。別に議論するつもりもねぇしな。っと、俺は餌なんて持ってねぇよあっちいけ」
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    りんご

    DONEK暁デー、初デート。K←暁のようでK→〈超えられない壁〉←暁です。
    理想のデート像を黙って実行するおじと、訳も分からず振り回されるあっきーの話。
    過去それなりに色んな話を書いてきましたが、ぶっちぎりで砂糖吐きそうな話になったと思います。けけは所々横暴だしあっきーはちょっと暴走気味です。そんな二人の初めてなんて、絶対事件になるに決まってるじゃないですか(笑)
    閻魔帳のきれはしには(1)


    待ち合わせは、やっぱり駅前かなあ
    ベタなのは分かってるよ! でも後に来る僕が気になって、その後ろ姿がどこかそわそわしてるの、きっとかわいいなって思うんだろうな


    ◆◆◆◆◆


    『KK

    今日午前11時。渋谷駅北側に集合。』


    凝り固まった肩を回しながら、ネオンが薄まりゆく都会の路地を暁人はゆったりと歩いていた。長期の仕事が終わって漸くまともな寝食にありつけると思えば、心も穏やかになる。
    こんな職業なので、どうしても一日の行動が普通のそれとは大きくずれ込む時がある。今日はそういった日で、数日掛かりの依頼を何とか終わらせたときには、すっかり空が白み始めていたのだ。

    自分の名前をした空を背にしながら、暁人は連絡のためにスリープモードにしていたスマホを起動させた。そこに表示される、送り主と簡素な一文。暁人が首をひねるのも無理はない。めったに文字でのやり取りを行わない人物から突然こんなものが来たら、誰だって困惑するだろう。自分がいない間に向こうで何かあったのかもしれない。それにしても……メッセージ? 凪いでいた心情の波が僅かに揺れて―――まあいいか、と持ち直した。暁人が暁人たるゆえんは、この微妙な状況に対しての構えがやたら大きいことである。波乱万丈な生い立ちのせいで大概のことは受け流せるようになった結果だった。
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