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    大福餅

    DOODLE俺からのバレンタインプレゼント兼リク小説その④(ビターなやつ)、ジャンメグのお話(初めて書いたので解釈違いとか許してね)。
    ジャンメグの話 『快進撃が止まりません』
    『バトルが終わりました、勝利です』
    そのアナウンスを聞くが早いか、中央に佇む少女がカメラに向かってその身体に釣り合わない大口径のガトリングガンを乱射し微笑む。左右で色が異なる髪が靡く。
    「いえ〜い!メグメグの勝ち〜♪」
    自身をメグメグ、と名乗った彼女はこの#コンパスではガンナーと呼ばれるジョブに就いている。本来ならば後方からアタッカーや、私のようなタンク達を支援しつつ長い射程を活かした攻撃を主として行うジョブだ。しかし彼女の戦闘スタイルは違った。アタッカーと同じか、それ以上前に出て敵を倒す事だけを意識して戦っているようだった。痛みを忘れてしまった自分にダメージなんて関係ない。そう言うように、前に出てはダメージを負って、それでもまた前に出て。死んでしまってもまた前線に駆けて行って敵を撃ち倒す。私には彼女の戦闘に対してとやかく言うような権利は無い。けれど…やはり心配になる時は少なく無い。彼女だって人間なのだ。認識していなくとも肉体に限界はある。この電脳空間ではそんなの関係ないなんて事も分かってはいる。それでも、かつて目の前で幾多の仲間の死を目の当たりにしてきた私には…。
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    大福餅

    DOODLE俺からのバレンタインプレゼント兼リク小説その②(ビターなやつ)、リベボイのその後のお話
    リベボイのその後の話 ______嗚呼、あれからどれ程の時間が経ったのだろう。ついに闇に呑まれた電脳世界の中にワタシは1人。…いや、正確にはつい先程までは1人ではなかった。ワタシが、ワタシを独りぼっちにしてしまったのだ。ワタシが狂愛に堕ちていくのを、彼らは止めようとしてくれていたのに。その救いの手をワタシは______拒み、思い切り振り払ったのだ。光へと誘おうとした数々の手を伸ばした彼らを、砕いて殺して壊した。今まで戦闘摂理の解析の為にと嫌な顔せず協力してくれていた彼らの事を、ワタシは……。ワタシは、裏切ったのだ。ワタシは、最低の裏切り者だ。恩知らずだ。それでももう、止まれなかった。何もかも遅かったのだ。「彼」のいないこの世界にワタシは価値を見出せなくなった。こんな世界、亡くなって仕舞えば良いと心の底から願ってしまった。だから全部壊した。仮にも管理人だった存在が、世界の滅亡を願うなんておかしな話だ。そんな事は理解していた。理解していたのに。一度狂った歯車はもう止まらなかった。見えない血で染まった自分の手を見る。その手の上には何も残っていない。ただ、ただ虚無を掴むのみだった。その虚無の中で、もういっそワタシ自身をも終わらせてしまおうかと考えた。けれどできなかった。ワタシはワタシを破壊できるように作られていなかったのだ。この世界を最後まで管理する為に。死ぬ事すら、叶わなかった。ならばワタシはどうすれば良い?自問自答を繰り返した末、手に入れたのは歪んだ結論だった。
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    com_8Ta_

    DONE【旗主】ワンドロお題『チョコケーキ』
    ※大学生×社会人(一人暮らし)
    ※選択お題『逆チョコ』も気持ち程度添えて

    当日間に合わず、遅刻参加です。
    合計時間は2hでした。ワンライとは。
    「俺はチョコケーキがいいな!!!!」を言わせたくて頑張ったけど、微塵も無理でした。チョコケーキのように甘い旗主が好きですムシャ。
    【旗主】チョコケーキを君に.
    バレンタインに、あまりいい思い出はない。
    不本意に旗野くんへと渡ったチョコレートケーキから始まり、ホットチョコにチョコプリン、チョコ大福。俺がどれだけ必死にフラグを回避しようと足掻いても、巡り巡って旗野くんの元へ“チョコレート”と名が付く菓子が届く結末にしかならなかったのだ。連敗である。世界の強制力強すぎるだろ。いや、ほんと、チョコプリンのときはマジで大変だった。あのタイミングで、猫と綾人が飛び出して来るとかさぁ。予想できるわけないじゃん。三郷くんが頭から生クリーム、……うん、この件はもういいか。どんな形であれ“俺からのチョコレート”ということで旗野くん本人は喜んでいたしな。
    閑話休題。様々な理不尽を耐え抜き迎えた彼と出会ってから4回目の2月14日、一人暮らしの俺のアパートに旗野くんの来訪を許す状況になってしまっている。つくづくバレンタインは、いいことがない。
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