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    Psich_y

    SPUR ME尻を叩かせてください。
    10/27オンリー発行予定


    今世は比較的「普通」に暮らせているある子供が、喋る古代遺物と出逢って運命を知る話。

    ※アベンシオ(広義)
    ※無知転生カカワ×自分をシオだと主張する対概念級古代兵器な火
    ※現代風未来+武器精霊化パロのようなもの
    ※スク→シオの匂いがする
    「知らない天井だ……」
     カカワーシャがこうして覚えのない天井の下で目覚めるのは、二回目だった。
     慣れた様子で上体を起こし、周囲を見回す。
     不思議な紋様の描かれた白い石の壁。少し湿ったような空気。左右対称に立つ、古めかしい装飾の掘られた柱たちが示す先には、閉じた石の扉がある。何らかの呪術的な紋様が施された――それは植物文様か、巨大な鳥の顔のように見えた――扉の奥からは青紫色の光が溢れていて。聳え立つそれらは、まるで美術の教科書に出てくる、古代遺跡の見本のように見えた。当然記憶はない。記憶はないが、心当たりはある。
     かたん。慎重に動かした手が、固いものに当たった。見れば、カカワーシャが寝ていたところのすぐ傍に、透明なキューブが転がっていた。中で、扉の向こうから漏れているのと同じ、青紫色の炎が、眠っているように、緩やかに揺れている。
    5840

    pimmpimmuuu

    DONE2024.8.16-18
    渡米後沢深WEBオンリーの展示SSです!

    X(旧Twitter)沢深ワンドロライ様からお題をお借りしてます
    【電車】【ひきとめる言葉】

    大学生の沢深🇺🇸🇯🇵

    若さゆえ軽率にいろいろ口にしちゃう沢
    どっしり構えてるようで実は不器用な深

    青年から大人にむかう時期のふたりの小話です
    糖度低め、サラッと読めます

    ※セリフありモブくんたち♂がでてきますが無害です
    そらいろ「いかないで、って言ってほしいピョン?俺に」

    いややばい
    なんだこの凍り付いた空気
    鋭くオレを射抜く瞳からは光が失せて、表情からは何一つ感情が読み取れない。

    「寂しい、って言えばいいピョン?」

    「俺が」

    やばいやばいやばい
    心臓は早鐘を打ち、視線は泳ぎ、握りこんだ両手には爆速で手汗が滲む。

    分かるのはただ一つ
    深津さんの地雷をオレが盛大に踏み抜いたらしいことだけ。


    ここは深津さんが住むアパート
    アメリカから一時帰国したオレは週末土日の二泊の予定でお世話になっている。
    本当はあっちに戻るまでずっと一緒にいたかったけど、学生である以上、帰国したからにはきちんと親御さんに顔をみせにいけと譲らなかったのは深津さん。

    『奨学金がもらえても向こうでの生活費だって馬鹿にならんピョン。それを出してるのは誰だか考えたことあるか?学生で、バスケさせてもらってる分際で親不孝働くなんて百年早いピョン』
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