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    怖い話

    zeng0214

    DOODLE怖い話風だけど怖くない話。催眠系です。ほとんどエロのみ。
    美形×平凡
    もしものボックスここら辺からほど近い国道沿いに、山を抜けるトンネルがあるんだけど、そのトンネルを出たすぐのところに、電話ボックスがあるんだよ。今どき電話ボックスなんて公共の場所でも少ないのに、その公衆電話はずっとそこに置いてある。なんでかって、撤去しようとすると何かが起こるらしい。「何か」がなんなのかは分からないけどな。とにかくその電話ボックス、昔から有名な「幽霊を呼び出す電話」なんだ。そのトンネル、昔から暴走族が使ってたんだけど、ほら、暴走族ってなんでか肝試し好きだろ?最初はもしかしたら、寂れた電話ボックスに曰くをつけてやろうなんてデマだったのかもしれないけど、噂になれば当然そうい奴らが寄ってくるじゃん。で、普通はまぁ、何割かがちょっと雰囲気に呑まれて、見栄もかねて広まってく、そういうもんだと思うけど、あの電話ボックスはガチなんだよ。面白がって呼び出しした奴、全員本当に幽霊と出会ったらしい。それがさ、同じ幽霊じゃないんだと。血まみれの男とか白い服来た女とか、走る老婆だとか、とにかく姿はみんな違う。呼び出してすぐに来る訳でもなくて、日を変えてとか、1週間たって忘れたような頃とかもあるらしい。でも呼び出したら絶対会えるんだってさ。共通してんのはひとつだけ。必ず「お電話いただきました」って言うんだって。
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    流浪 @阿七おいしい

    DONE遙か7 阿七 √ED後、旅途中やむなく山中で野宿することになった話。

    最初に出たCD「運命の絆」手に入れて、そういえば七緒ちゃんが火怖い話書いたことないなぁって思い立って勢いで書いてみた。
    料理IH派なら戦国結婚後は大変だろうな…。

    CD色々新しい発見もできたし、阿国さん版風雲の時空も歌い方一人だけクソ可愛くて和んだし、一旦満足です(*´ω`*)ホクホク

    2021.10.5
    山の一夜 ──しくじった…。
     日没も近く、木々を通して辺り一面長い影と夕焼けの橙に染まる山中、足許に落ちる乾いた枯れ枝を選んで拾い集めながら、阿国は嘆息した。
     ──これまでさんざ気を付けていたのに、仕方ないとはいえあれさえなけりゃ…。
     忌々しく枝葉の隙間から覗く、夏より短くなった秋の夕空を睨む。どこからか山に帰ってくる鴉の鳴き声が聞こえる。それで改めてまざまざと日没を知らされて、諦念半分、しかしいつまでも消えない口惜しさに鬱々としてしまう。
    「…まぁとにかく、早く戻らないとね。いつまでも一人待たせておくのは危険だ」
     空から視線を切って溜息をこぼすと、それで一旦後悔は横に置いて、一抱えほどの十分な量になった枯れ枝を小脇に抱え直すと、阿国は来た道にならない道を目的の場所に向けてまた引き返した。
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