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    zeppei27

    PROGRESS鍵と錠の六話目冒頭だよ!
    せっかく距離が近くなったのに、またお仕事で離れてしまったクリーチャーが、何やら悶々とこれまでを振り返っているところです。
    鍵と錠 #6 小難しい理論だと思われがちな話も、案外簡単に飲み込めることがある。例えばかの有名な相対性理論は、門外漢には到底理解できないと敬遠する人間は多い。しかし、『素敵な女性と並んで座って過ごす2時間は1分のように感じられるかもしれないが、熱いストーブの上に座った1分間は2時間過ごしたかのように感じられるだろう。それが相対性というものだ』と日常的な言葉で説明されたらば、やや気持ちは和らぐ可能性が高い。要するに、遠い出来事も身近になれば多少はわかった気になりうるのだ。

     クリーチャー・ピアソンは、ルカ・バルサーにこの説明で相対性理論を解説されてもまるで理解できなかった朴念仁である。なんでもアインシュタイン自身が語った言葉らしいが、アインシュタインが誰だと言うのだろう?自分の人生にはまるで関係あるまい――そう思っていたのだが、今となってはクリーチャーは誰よりも相対性なるものを深く理解していた。確かに、時間の重みとでも言うべきものは対象によって随分と変わる。
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    a_neyaaSs

    MOURNING炎冷。捏造しかないです。
    私は炎冷に夢を見ているので……
    なんで『燈矢』と『焦凍』って名前はちょい凝ってるのに『冬美』と『夏雄』は安直(超失礼)なのかなって思っての妄想です。
    お互いに歩み寄ってほしい夫婦No.1。それが炎冷。
    あ、最後に付き合ってる轟出がいます。

    『冬美』…炎司が好きな季節。温泉宿での景色から
    『夏雄』…冷が好きな季節。炎司のように雄々しくと願って。
    だと私が悶える……。
    冬見の夏を 政略結婚。
     今どきの時代、そんな言葉など古臭いと人は言う。けれど、個性婚こそそんな“古臭い“言葉と同義の、何の価値も、感情もない――。

    「――季節が、」

     巡る頃にはきっと第一子が産声をあげるだろう。そういう契約と約束の元、誰かに『売られた』と後ろ指さされながら私はここにいる。
     他者になんと言われようとも、この道は私が選んで決めた。だってこの人は、縁談を持ち掛けていながら私に選択を与えたのだから。

    「……過ぎるな」
    「そう、ですね」

     何を話していいものか。不器用なこの人は、籍を入れても未だにこんな様子。世間じゃ実力を露わにする威厳たっぷりのヒーローでも、家の中ではこんなにも狼狽える。
     努力家で、家庭を顧みないのかと思えばそうでも無い。何だかんだ、帰路の途中で土産を用意してくれるのだから。
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