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    202010Copycat

    DOODLE擬人化BL 水 × 電気ケトル。
    なんでこんなもん書いたかは…お察しください。
    思いついたら書かずにはいられなかったんです。
    朝の朗らかな情景でこんな妄想をしてしまい恐縮ではありますが、書いててとても楽しかったのであまり反省はしてません。

    同好の士におかれましては、声を想像しながらお読み戴くと
    そこそこお愉しみ戴けるのではないかと思われます。
    擬人化BL 水 × 電気ケトル。新しい朝が来た。

    朝日が差す窓の隙間からは少しひんやりとした清々しい空気が流れてくる。
    おはよう、と挨拶を交わす家族が集まるダイニングテーブル端の壁際が電気ケトルの定位置だ。
    卵がじゅうじゅうと鳴るフライパンに蓋がされる頃、「コーヒーの準備して」という淡々とした高い声の指示に従って、いつものように、大きな手によってケトルの蓋が開かれ、水を注がれた――。

     ***

    「んんっ…冷た」

    身構える「ケトル」に、おかまいもなく注ぎ込まれる「水」が、爽やかな朝に似つかわしくない低音で囁く。

    「よぉ…今日もオマエん中で温めてくれよ…な…」

    満たされた質量に戸惑いながらも、ケトルがうなずく。

    「うん…水ってば、こんなに冷えちゃって…冬だもんね…すぐあっためてあげるよ…」
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