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    mmmmmmochi

    DONEホラー/台牧

    ◇ 今回のレギュレーション
    1.文字数
    5000文字

    2.言わせる言葉
    「怖くなんてない」

    3.登場させる小物
    懐中電灯🔦

    4.仕草、行動
    驚いて尻餅をつく
    コール、コール、コール 電話が鳴る

     ウルフウッドの暮らしに影がさす時、それは必ず訪れる。



     ウルフウッドがひとりの時を見計らうように電話が鳴る。
     聞きなれたコール音がたわんだように、多方向から強烈な圧力をかけ無理やり歪ませたように聞こえたらそれが合図だ。
     鳴り響く歪なコール音は今すぐ逃げ出したいような、逆に音の元に走りたくなるような焦燥感をウルフウッドに与えた。
     始めは無視しようと頑張るのだが、どうにも我慢できなくて受話器を取る。
     そんなことの繰り返しだ。
     この電話について誰かに話したことがない。話したかった相手とは電話を取った後、必ず会えなくなるためだ。
     

     ウルフウッドはしがないサラリーマンだ。主に大きな工場や病院向けの薬品を取り扱っている、いわゆるBtoBの企業である。それなりのシェアを占めているため業界の人であれば社名を知っている人も多いだろう。それ以外にも、これは社にとってみれば大変不本意なことであろうがブラック企業ということでも有名であった。
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    さじろうろん

    DONEホラー

    ◇ 今回のレギュレーション
    1.文字数
    5000文字(できなかったごめん)

    2.言わせる言葉
    「怖くなんてない」

    3.登場させる小物
    懐中電灯🔦

    4.仕草、行動
    驚いて尻餅をつく
    ホラー 台葬現パロ 葬小学生なので注意⚠️…………

     近所の寺で鬼ごっこをしていた日のことだった。
     集まる子どもたちの顔ぶれはいつもと同じで、放課後から夕方過ぎの鐘が鳴るまでの間、彼らは気兼ねなく戯れている。
     鐘が鳴ると、子どもたちは一人、また一人と帰宅していく。
     引っ越してきたばかりのニコはそれが少し不満であり、寂しくあった。境内の砂利の中にぽつんと立つ大きな石にまたがって一人空を見上げていた。
     ニコの両親は帰りが遅いから鐘が鳴った時刻に帰宅してもまだ家の中はがらんどうだ。まだ慣れない新しい我が家は子どもには少々息詰まるところがあった。
     自宅が顕著なのかもしれないけれど、この国の家というのはどうにも部屋がひとつひとつ狭くて壁と天井が近く感じる。木で出来ているからだろうか、時折人がいないのにぎしりとどこかでなにかが軋むのも気味が悪い。一人きりでなければ気にはならないのだけど、両親が帰ってくるまでの小一時間がニコにはここのところあまり好きな時間ではなくなっていた。
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    raixxx_3am

    DOODLEDF8話エンディング後の個人的な妄想というか願望。あの後は貴澄くんがみんなの元へ一緒に案内してくれたことで打ち解けられたんじゃないかなぁと。正直あんなかかわり方になってしまったら罪悪感と気まずさで相当ぎくしゃくするだろうし、そんな中で水泳とは直接かかわりあいのない貴澄くんが人懐っこい笑顔で話しかけてくれることが日和くんにとっては随分と救いになったんじゃないかなと思っています。
    ゆうがたフレンド「遠野くんってさ、郁弥と知り合ったのはいつからなの?」
     くるくるとよく動くまばゆく光り輝く瞳はじいっとこちらを捉えながら、興味深げにそう投げかけてくる。
     大丈夫、〝ほんとう〟のことを尋ねられてるわけじゃないことくらいはわかりきっているから――至極平静なふうを装いながら、お得意の愛想笑い混じりに僕は答える。
    「中学のころだよ。アメリカに居た時に、同じチームで泳ぐことになって、それで」
    「へえ、そうなんだぁ」
     途端に、対峙する相手の瞳にはぱぁっと瞬くような鮮やかで優しい光が灯される。
    「遠野くんも水泳留学してたんだね、さすがだよね」
    「いや、僕は両親の仕事の都合でアメリカに行くことになっただけで。それで――」
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