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    手紙

    turb_shirotae

    DOODLEずあきちゃんの息子と、初めて手紙を書く世界最強の話
     拝啓、父様母様
     こうして手紙を書くのは初めてですね。とりあえず初めと終わりに拝啓と敬具ってつけておけばそれっぽくなるとカインのおじ様から聞きました。これであってるでしょうか?
     さて、俺が中央の国に来て一週間になります。アーサー様の紹介で入学したこの学校と言うものは面白いですね。同じ年頃の少年少女が同じ場所に集まって勉強するんです。北の国じゃ到底考えられないことで、びっくりしました。
     初めて同い年の人と会話したので、はじめは上手く話せませんでした。でも安心してください。今じゃ友達というものができました! この間はそいつと一緒にロブスターを食べました。こんな大きいの北の国じゃなかなか手に入らないといった話をしたら驚かれました。わざわざ北の国から俺の通ってる学校にくるやつはいないんですって。確かにアーサー様に言われなかったら学校に通うこともなかったでしょうし、カインのおじ様の家にお世話になることもなかったでしょう。不思議な縁ですね。これも父様が世界最強の魔法使いで、母様が賢者だったからでしょう。素敵な両親に恵まれて俺は幸せです。
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    梅雨@brille2525

    MAIKING【学園ヘブン&学園ヘブン2】
    彼が一枚の手紙を受け取ったことで始まった物語は、
    幕を下ろすことなく、また次の世代へと繋がっていく。

    ーー
    学園ヘブン22周年おめでとうございます。
    お祝いに何か書こうとしたものの、風呂敷広げたまま収集がつかなくなったので、思いついたのをそのまま書き出しました。こういう話をしたらいいなぁっていう想像なので薄い目で見ていただければと思います。
    始まりの鍵プロローグ
    長かった授業を終えてお昼を食べ終わったあと。
    どこで時間を過ごすかと学園内を歩いていた勇気。
    「あれって、ワカサマだ」
    見かけたのは一匹の子猫、この学園内にいる猫たちのボスだ。
    どこかへ向かう様子が気になって、思わず後を追う。
    校舎裏や海岸と色んなところを巡り、最後にたどり着いたのは
    寮の裏手。金網と建物の壁というわずかな隙間に入っていった。
    ここまで来たら行こうと、どうにか横歩きで潜り抜ける。
    「……え」
    先程まで校内に大勢の生徒がいたはずだったが、誰も外を歩いている人がいなくなってしまった。あの一瞬で時間が経過したのかと当たりを見渡していく。
    そして、大切なことにも気づいてしまった。
    「あれ、ワカサマもいない?!」
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