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    DONEX(Twitter)連載していた幽霊になった三の洋三、全年齢ver.です。
    エッチシーンも含めて読みたいよという方は https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21285956 こちらをご覧下さい。

    ※自殺表現がありますのでご注意ください。
    ※2006年ごろの設定で書いていますが既に国内プロリーグが発足し、三が所属している設定です。
    Goodbye, my love.中学生の頃、俺は無敵の存在だった。
    同級生は全員気軽に話せる友達で、教師や顧問といった身近な大人からの信頼も厚く、小学生の頃から続けているバスケでは負け知らずで、勉強だってそれなりにできる方。他人に言わせれば俺はイケメンに入る部類らしく、女の子にだってそれなりにモテた。それを自慢するつもりも鼻にかける気もなかったけど、心のどこかではずっと、自分はこの世界の主人公なんだと思ってた。
    チームメイトもライバル校も、バスケをやる奴はみんな友達。この世のどこかで戦争や災害が起こっていたって、自分の周りだけはずっと平和で、争いごとなんてきっと話し合いで解決する。苦手なこともやりたくないことも山程あるけど、ちょっと努力すればそれらは綺麗に報われる。俺はいつだって皆の中心に立っていて、泣いて怒って笑って、そうして今日も明日も俺の世界を回していく。
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    七篠(Nanashino)

    DONEBG/雪大
    ボストン再会後、遠距離恋愛中のふたり。
    二次BLですが、作中に具体的なセクシャル描写はありません。全年齢。
    既刊同人誌『アルカディア』の中のセリフがちょっとだけ出てきます(未読でもOK)

    クリスマス合わせに書いていたものです。
    遅刻すみません。
    ハッピーホリデイズハッピー ホリディズ

     ――新しい年が、あと数日でやってくる。
    「今年も、もう終わりか……」
     雪景色のボストンの夜のよく冷えた大気の中で、沢辺雪祈は白い呼吸をした。東京でバイト中に事故に遭ったのち、ある程度回復してから渡米したバークリー音楽大学で作曲の勉強をして、それから大と再会して。この土地に来てから既に三年すこし経った。
    (なんだか、あっという間のことだったな)
    と雪景色の中で彼はしばし感慨にふけた。来年は作曲科の卒業試験を受けて、更に勉学を深めるために大学院に進むか、それとも職業作曲家の道に行くのか、それとも……。少し先のことを雪祈はまだ決めかねていた。
     年の瀬でキラキラと華やかさを増す街に、今宵は雪がしんしんと降っている。ボストンにも強い寒波が来ているらしい。あたり一面に白い化粧を施された街中で転ばないよう、雪があまり積もっていない辺りの道を選びながら雪祈はてくてく歩いた。
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