月島
Sachi
DOODLE壮年鯉月それはそれで内心嬉しい月島なのでした💍✨
最近家計簿をつけるツキシマいいなって思っています☺️
🌙「三越…◯◯円…菓子◯◯銭…歯磨き…石鹸…」
音之進は新しいもの好きそうだからな〜
はくまい
PAST再掲『Rain』2021.5.216779字
https://privatter.net/p/11472314
・現代転生パロ・左右なし・全年齢向け
・ほぼそのままですが、若干の加筆修正があります。
月島軍曹、お誕生日おめでとうございます🎉🎂
.
Sachi
DOODLEクズリ之進と月島(鯉月)
https://poipiku.com/159168/11525019.html
偶々出会うパターンも好き🥰
何故か一緒に暮らす事になって
その内イヌシマさんと暮らしている鯉ピと出会う。
クズリは一夫多妻なのでクズリ之進はツキシマ族を
全員自分のものだと思っているフシがある。
(ただ純粋に好きなのはイヌシマさん)
2枚目
コイト族、ツキシマ族へすぐに求婚しがち。 4
hacca_min
DOODLEやぶこい3の展示です。(遅刻!!)やぶこい2で展示していた漫画と世界線は同じですが、読んでなくても大丈夫な内容です。
金塊争奪戦後、少しだけ前向きに、健康的になった月島が、お誕生日に鯉登とおしゃべりする漫画です。pass→y/n 6
こむら
DOODLE【やぶこい3展示漫画①】付き合ってる月鯉現パロです。月島の少年期が出てきますが、特に転生というわけではないです。
全12ページ。
パス解除しました。たくさん見てくださりありがとうございました! 12
yak
DONE2025年4月、やぶこい3展示、小ネタ。全年齢。房太郎視点。社会人月島と稲荷神に連なるモノである大学生鯉登の、ほんのりファンタジー現パロ月鯉、と出会う房太郎のある日。
泡にはならない 遠い国の童話では、人魚は泡となって消えるらしい。そうと知ったのは、まだ、俺に沢山の同胞も血のつながった家族もいた頃のことだ。別の国で『人魚』と呼ばれるモノたちが、俺たちと同じと類されるモノかどうかは知らないが、おとぎ話のようなことは俺たちにも彼らにも起こらないと、嘲るように笑った。
やがて時が過ぎて、同胞も家族も傍にはいなくなって随分が経ったある日。人魚姫の心境は理解できないが、誰かを愛したが故に己は泡となって消えてもいいと思える、そんなおとぎ話のような愛がどんなものか知りたいとは思う。謀らずも長い付き合いになった男に酒の上での与太話としてそう言った時、やつは興味なさげな声で「へえー、そう」とだけ相槌を打った。目は「房太郎、そんなもの、ないぜ」と言いたげだったが、口に出して言わなかったのは、俺を慮ってのことだったのか、興味がなさすぎてどうでもよかったのか、もっと別の何かだったのか、今も考えることがある。
2413やがて時が過ぎて、同胞も家族も傍にはいなくなって随分が経ったある日。人魚姫の心境は理解できないが、誰かを愛したが故に己は泡となって消えてもいいと思える、そんなおとぎ話のような愛がどんなものか知りたいとは思う。謀らずも長い付き合いになった男に酒の上での与太話としてそう言った時、やつは興味なさげな声で「へえー、そう」とだけ相槌を打った。目は「房太郎、そんなもの、ないぜ」と言いたげだったが、口に出して言わなかったのは、俺を慮ってのことだったのか、興味がなさすぎてどうでもよかったのか、もっと別の何かだったのか、今も考えることがある。
fujimura_k
PAST23年8月発行『未明の森/薄暮の海』現パロ月鯉月島がとある理由から未だ幼い音之進を誘拐してひと夏を一緒に過ごす話し。
後日談の本編である「未明の森」部分です。別記載の「薄暮の海」は本編の後にご覧ください。
未明の森覚えていて。 想い出して。
どうか、わたしをー
あの日々をー
空港の到着ロビーに大きく掲げられた時計の針は、間も無く午前十時を示そうとしていた。
事前に聞かされていた到着予定時刻は九時四五分。電光掲示板に遅延の案内は出ていない。定刻どおりに到着したのであれば、飛行機を降りた客たちが、手荷物を受取り、到着ロビーに出て来るのはもうそろそろだろうか。
学校という学校が夏休みに入ったこの時期、いつも混雑している空港はひと際賑やかだ。
家族か、恋人か、友人か。到着ロビーには、何処かから来る誰かを待っている人々がひしめきあっている。皆一様に落ち着かない様子で到着口を見守るその姿は、何処か滑稽だ。
尤も、傍から見れば、俺もそうした一人のように見えているのだろうが。それも、見ている人が居れば、の話だ。恐らくは、この場に居る誰しも、待ち構えている誰かのこと以外は何も気にしては居ないだろう。
52264どうか、わたしをー
あの日々をー
空港の到着ロビーに大きく掲げられた時計の針は、間も無く午前十時を示そうとしていた。
事前に聞かされていた到着予定時刻は九時四五分。電光掲示板に遅延の案内は出ていない。定刻どおりに到着したのであれば、飛行機を降りた客たちが、手荷物を受取り、到着ロビーに出て来るのはもうそろそろだろうか。
学校という学校が夏休みに入ったこの時期、いつも混雑している空港はひと際賑やかだ。
家族か、恋人か、友人か。到着ロビーには、何処かから来る誰かを待っている人々がひしめきあっている。皆一様に落ち着かない様子で到着口を見守るその姿は、何処か滑稽だ。
尤も、傍から見れば、俺もそうした一人のように見えているのだろうが。それも、見ている人が居れば、の話だ。恐らくは、この場に居る誰しも、待ち構えている誰かのこと以外は何も気にしては居ないだろう。
fujimura_k
DOODLE23年5月発行『泡沫寓話』独り者の月×人魚鯉村はずれで暮らす独り者の月島が人魚の鯉登と出逢い、互いに惹かれあうようになり…という寓話です。人魚のお話だけれどもちゃんとハッピーエンド。
泡沫寓話 昔々或るところに、ひとりの男が居りました。
男は港のある小さな村の片隅に、独りきりで暮らしておりました。
男は始めから独りでいたのではありません。男には父も母もありましたが、男が物心ついたころには既に母の姿はなく、酒ばかり煽っては幼い男に手を上げ続けていた父は、ある日ころりと息を引き取りました。
過ぎた酒の所為だったか、成長した男が父の暴力に対抗した所為であったか、真相は定かではありません。けれども、村の誰しもが、男の父の死の真相を付き止めようとはしませんでした。村の厄介者が減って、皆ホッとしたのです。『厄介者がひとり居なくなった』村の衆にはその事実だけで充分でした。
けれども、村の衆には男が新たな『厄介者』となりました。厄介者と同じ血を引く男は、己の父親を手にかけたのかもしれない男とも見られました。村の衆は男を居ないものとして扱うようになりました。男には『月島基』という名がありましたが、その日から、男の名を呼ぶ者はひとりも居なくなりました。斯くて、男は独りきりになり、淡々と、ただ、淡々と生きているというだけの日々を送るようになりました。
18198男は港のある小さな村の片隅に、独りきりで暮らしておりました。
男は始めから独りでいたのではありません。男には父も母もありましたが、男が物心ついたころには既に母の姿はなく、酒ばかり煽っては幼い男に手を上げ続けていた父は、ある日ころりと息を引き取りました。
過ぎた酒の所為だったか、成長した男が父の暴力に対抗した所為であったか、真相は定かではありません。けれども、村の誰しもが、男の父の死の真相を付き止めようとはしませんでした。村の厄介者が減って、皆ホッとしたのです。『厄介者がひとり居なくなった』村の衆にはその事実だけで充分でした。
けれども、村の衆には男が新たな『厄介者』となりました。厄介者と同じ血を引く男は、己の父親を手にかけたのかもしれない男とも見られました。村の衆は男を居ないものとして扱うようになりました。男には『月島基』という名がありましたが、その日から、男の名を呼ぶ者はひとりも居なくなりました。斯くて、男は独りきりになり、淡々と、ただ、淡々と生きているというだけの日々を送るようになりました。
fujimura_k
MOURNING現パロ月鯉 社会人月島×大学生鯉登真ん中Birthday切欠に書いたのがこの話だったな…と思い出したので期間限定再掲。
2021年12月初版2022年12月改定2版 お手に取って下さったみなさまありがとうございました。
Every day that lasts.#1.
「夏休みん間、月島んとこに居ってよか?」
言った瞬間、後悔した。
月島は、一三歳年上の恋人は、驚いた顔をして言葉に詰まった。初めて見る顔だ。驚きと、困惑が綯交ぜになったような。そんな表情は初めて見る。
あぁ、やっぱり。言わなければよかった。
恋人になれたからといって浮かれ過ぎた。そんな押し掛けるような事を言って、迷惑に思われたに違いない。嫌気がさしただろうか。
子供の相手をするのは面倒だ。恋人になどするべきじゃなかった。そう思われていたらどうしよう。思われていてもしようが無い。事実そうなのだから。
「…うちに、住む…ってことですか?」
不安と後悔で押し潰されそうになりかかったところで、漸く聞こえてきたのはそんな声だった。
14868「夏休みん間、月島んとこに居ってよか?」
言った瞬間、後悔した。
月島は、一三歳年上の恋人は、驚いた顔をして言葉に詰まった。初めて見る顔だ。驚きと、困惑が綯交ぜになったような。そんな表情は初めて見る。
あぁ、やっぱり。言わなければよかった。
恋人になれたからといって浮かれ過ぎた。そんな押し掛けるような事を言って、迷惑に思われたに違いない。嫌気がさしただろうか。
子供の相手をするのは面倒だ。恋人になどするべきじゃなかった。そう思われていたらどうしよう。思われていてもしようが無い。事実そうなのだから。
「…うちに、住む…ってことですか?」
不安と後悔で押し潰されそうになりかかったところで、漸く聞こえてきたのはそんな声だった。
fujimura_k
PAST2023年12月発行『喫茶ツキシマ・総集編』(番外編部分)月鯉転生現パロ。喫茶店マスターの月島と作家の鯉登の物語。総集編より番外編部分のみ。
喫茶ツキシマ 総集編(番外編)例えば
こんな穏やかな日々が
この先ずっと
ずっと
続いていくなんて
そんな事があるのでしょうか。
それを
願っても、いいのでしょうか。
***
図らずも『公衆の面前で』という派手なプロポーズをして以来、鯉登さんは殆ど俺の家で過ごすようになった。
前々から昼間は大抵店で過ごしてくれていたし、週の半分近くはうちに泊っては居たのだけれど、其れが週四日になり、五日になり、気付けば毎日毎晩鯉登さんがうちに居るのが当たり前のようになっている。
資料を取りに行くと言ってマンションに戻ることはあっても、鯉登さんは大抵夜にはうちに帰って来て、当然のように俺の隣で眠るようになった。
ごく稀に、鯉登さんのマンションで過ごすこともあるが、そういう時は店を閉めた後に俺が鯉登さんのマンションを訪ねて、そのまま泊っていくのが決まりごとのようになってしまった。一度、店を閉めるのが遅くなった時には、俺が訪ねて来なくて不安になったらしい鯉登さんから『未だ店を開けているのか』と連絡が来た事もある。
19591こんな穏やかな日々が
この先ずっと
ずっと
続いていくなんて
そんな事があるのでしょうか。
それを
願っても、いいのでしょうか。
***
図らずも『公衆の面前で』という派手なプロポーズをして以来、鯉登さんは殆ど俺の家で過ごすようになった。
前々から昼間は大抵店で過ごしてくれていたし、週の半分近くはうちに泊っては居たのだけれど、其れが週四日になり、五日になり、気付けば毎日毎晩鯉登さんがうちに居るのが当たり前のようになっている。
資料を取りに行くと言ってマンションに戻ることはあっても、鯉登さんは大抵夜にはうちに帰って来て、当然のように俺の隣で眠るようになった。
ごく稀に、鯉登さんのマンションで過ごすこともあるが、そういう時は店を閉めた後に俺が鯉登さんのマンションを訪ねて、そのまま泊っていくのが決まりごとのようになってしまった。一度、店を閉めるのが遅くなった時には、俺が訪ねて来なくて不安になったらしい鯉登さんから『未だ店を開けているのか』と連絡が来た事もある。
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MOURNING現パロ月鯉 珈琲専門店・店主・月島×画家・鯉登脱サラしてひとりで珈琲専門店を営んでいた月島が、画家である鯉登と出逢ってひかれあっていく話。
作中に軽度の門キラ、いごかえ、菊杉(未満)、杉→鯉な描写が御座います。ご注意ください。
珈琲 月#1 『珈琲 月』
そのちいさな店は、海の見える静かな街の寂れた商店街の外れに在る。
商店街は駅を中心に東西に延びており、駅のロータリーから続く入り口付近には古めかしいアーケードが施さていた。年季のいったアーケードは所々綻びて、修繕もされないまま商店街の途中で途切れているものだから一際寂れた雰囲気を醸している。
丁度、アーケードの途切れた先には海へと続く緩やかな坂があり、下って行くと海沿いの幹線道路へと繋がっている。坂の途中からは防波堤の向うに穏やかな海が見え、風が吹くと潮の香りが街まで届いた。
海から運ばれた潮の香りは微かに街に漂い、やがて或る一点で別の香りにかき消される。
潮の香りの途切れる場所で足を止めると、商店街の端にある『カドクラ額縁画材店』の看板が目に入るが、漂って来るのは油絵の具の匂いではない。潮の香にとって代わる香ばしく甘い香りは、その店の二階から漂って来るモノだ。
32292そのちいさな店は、海の見える静かな街の寂れた商店街の外れに在る。
商店街は駅を中心に東西に延びており、駅のロータリーから続く入り口付近には古めかしいアーケードが施さていた。年季のいったアーケードは所々綻びて、修繕もされないまま商店街の途中で途切れているものだから一際寂れた雰囲気を醸している。
丁度、アーケードの途切れた先には海へと続く緩やかな坂があり、下って行くと海沿いの幹線道路へと繋がっている。坂の途中からは防波堤の向うに穏やかな海が見え、風が吹くと潮の香りが街まで届いた。
海から運ばれた潮の香りは微かに街に漂い、やがて或る一点で別の香りにかき消される。
潮の香りの途切れる場所で足を止めると、商店街の端にある『カドクラ額縁画材店』の看板が目に入るが、漂って来るのは油絵の具の匂いではない。潮の香にとって代わる香ばしく甘い香りは、その店の二階から漂って来るモノだ。
fujimura_k
MOURNING2023年12月発行『喫茶ツキシマ・4』月鯉転生現パロ。喫茶店マスターの月島と作家の鯉登の物語4巻目。
兄が訪ねてくることになって鯉が落ち着かなくなったり、月が腹を括ったり、商店街の面々がそんな二人をやきもきしながら見守ったりしている4巻目です。24年8月5巻発行済み。
喫茶ツキシマ 4ただ
あなたと居たいのです
何も無い
平穏な日々を
変わらない
ありきたりな毎日を
穏やかに
望むのは
それだけ
ただ
それだけなのです
***
『一緒に、暮らしませんか』と、月島が漸くそう言ってくれたのは、私が『喫茶ツキシマ』の二階で過ごすのが殆ど当たり前のようになってからのことだった。
実際、ほぼ住んでいるようなモノだったから、そうした話をするのも今更なのだろうと思っていた。だから、此方から何を確かめることもせずにいたのだけれども、改めてそう言われてみると、妙に身構えてしまって『いいのか?』などと、随分と意地の悪い物言いをしてしまった。声にしたその言葉で、自分が月島からの言葉が無いことに拗ねていたのだとも気付かされたが、つまらない言い方をして月島を酷く恐縮させてしまったことは後で大いに反省した。
42361あなたと居たいのです
何も無い
平穏な日々を
変わらない
ありきたりな毎日を
穏やかに
望むのは
それだけ
ただ
それだけなのです
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『一緒に、暮らしませんか』と、月島が漸くそう言ってくれたのは、私が『喫茶ツキシマ』の二階で過ごすのが殆ど当たり前のようになってからのことだった。
実際、ほぼ住んでいるようなモノだったから、そうした話をするのも今更なのだろうと思っていた。だから、此方から何を確かめることもせずにいたのだけれども、改めてそう言われてみると、妙に身構えてしまって『いいのか?』などと、随分と意地の悪い物言いをしてしまった。声にしたその言葉で、自分が月島からの言葉が無いことに拗ねていたのだとも気付かされたが、つまらない言い方をして月島を酷く恐縮させてしまったことは後で大いに反省した。
fujimura_k
PAST2023年12月発行『喫茶ツキシマ・総集編』(文字数制限につき1~3部分まで)月鯉転生現パロ。記憶なしで転生し、喫茶店マスターの月島と記憶ありで転生し、作家の鯉登の物語。現在1~3+番外編を含む総集編と、続編の4、5発行済み。
喫茶ツキシマ 総集編(1~3)まだ
間に合うでしょうか
私は
また
生きていけるでしょうか
あなたと
共に
***
『佐渡へ、帰ろうと思うんだ。』
俺を呼び出した親父が最初に告げたのはその一言だった。
『いい加減歳だし、田舎の爺さんと婆さんの墓も親戚にまかせっぱなしだからな。そろそろ、ちゃんとしてやらなきゃと思ってな。』
続いた親父の言葉は尤もに思えた。そうなれば、長年、商店街の片隅で細々と営業を続けてきた喫茶店は畳むことになるだろう。それを寂しく思ったが、止めることはしなかった。そして俺は、その後その事を少しだけ後悔した。店を畳むと決めた両親が『常連さんに申し訳ないから、お前が店を継いでくれないか?』と言い出したからだ。今から十年程前の事だ。
83981間に合うでしょうか
私は
また
生きていけるでしょうか
あなたと
共に
***
『佐渡へ、帰ろうと思うんだ。』
俺を呼び出した親父が最初に告げたのはその一言だった。
『いい加減歳だし、田舎の爺さんと婆さんの墓も親戚にまかせっぱなしだからな。そろそろ、ちゃんとしてやらなきゃと思ってな。』
続いた親父の言葉は尤もに思えた。そうなれば、長年、商店街の片隅で細々と営業を続けてきた喫茶店は畳むことになるだろう。それを寂しく思ったが、止めることはしなかった。そして俺は、その後その事を少しだけ後悔した。店を畳むと決めた両親が『常連さんに申し訳ないから、お前が店を継いでくれないか?』と言い出したからだ。今から十年程前の事だ。
fujimura_k
MOURNING2022年10月発行 根性無しですみません 全文掲載現パロ月鯉 鯉登に迫られても逃げ続けてた根性無しヘタレ月島が年貢を納める話。(なんだその説明…)カッコいい月島はいません。
根性無しですみません毎度、馬鹿馬鹿しいお話を一席―
#1
帰ったら、大変な事になるのだろうな。とは、思っておりました。えぇ、えぇ、勿論承知しておりました。全て自分の不徳の致すところでありますからには、その覚悟は出来ておりました。いいえこれは語弊が御座います。出来ているのは覚悟が出来ていなかったが故の掛かる事態の顛末についての覚悟で御座います。確かにその覚悟は致しておりました。致しておりましたが然しここまでの事になるとは露程も思っておりませんでした。覚悟が足らなかったということで御座いましょうが、然しこれ程の事態になろうだなどと、一体如何して想像が及ぶでしょうか。其れも此れも全て自分の不徳の致すところに相違ないのですが。如何せん。この事態を如何収めるか。
24171#1
帰ったら、大変な事になるのだろうな。とは、思っておりました。えぇ、えぇ、勿論承知しておりました。全て自分の不徳の致すところでありますからには、その覚悟は出来ておりました。いいえこれは語弊が御座います。出来ているのは覚悟が出来ていなかったが故の掛かる事態の顛末についての覚悟で御座います。確かにその覚悟は致しておりました。致しておりましたが然しここまでの事になるとは露程も思っておりませんでした。覚悟が足らなかったということで御座いましょうが、然しこれ程の事態になろうだなどと、一体如何して想像が及ぶでしょうか。其れも此れも全て自分の不徳の致すところに相違ないのですが。如何せん。この事態を如何収めるか。
yyyyuuu_p
PROGRESS4/2-6 第八会軍曹会議①2025/05/03発行予定
鯉月新刊「bright」<ポイピク展示>
前世で両方両想いだった鯉登と月島が記憶のないままに付き合い始め
初セッ××中にお互い好きだったこと全てを思い出してしまう話 30
さほす
DONE鯉月「火中に飛びこむ(210から231までの間 改題)」
210話大泊での一件から231話で鯉登少尉が結論を出すまでの間を勝手に妄想
月島基の脆さや澱のような一面が表に出たことで読者の間でキャラ解釈が分かれはじめたように思っております
副題:月島基という男
CP要素は薄めです
解釈違いだったらすまんです 19
funo9ryunosuke
PAST2024年秋から2025年狩猟解禁までのアイコンをまとめたもの①海の生き物de第七師団2024
②2025巳年蛇使い月島with蛇de第七師団
③モンスターハンターワイルズ発売記念もんすたぁはんたぁのるしま 3
jodyheavn
MAIKING月島お誕生日おめでとうと言いたかったのだけど、誕生日にたどり着いていないよ!な前半です。めちゃくちゃ途中ですが、とりあえず上げます!すみません!
5年ぶりの桜まつり。例年開催時期よりも開花が早くなり、まつり期間中には葉桜となり始めていたのだが、今年はどうにかライトアップ中も花が残っているようだ。
通りがざわめく金曜の夜、鯉登にはそれに気づくこともなく重たい足どりで恋人の待つ家へとむかっている。
前世からの因縁の相手である月島と出会った瞬間、2人は再び恋に落ちた。その日その場所ですれ違うことが定めであったか、視線が合ったその時に全てが始まり、そしてその後の全てが決まった。
吸い寄せられるように手を取り合った2人は周りの目も気にせず往来で互いの名前を呼び、溢れる涙が頰を濡らした……
のがもう3年も前のこと。
その翌日には鯉登のマンションで朝チュンを迎える嵐のような展開でもって今世の2人の関係は幕を開けた。
2246通りがざわめく金曜の夜、鯉登にはそれに気づくこともなく重たい足どりで恋人の待つ家へとむかっている。
前世からの因縁の相手である月島と出会った瞬間、2人は再び恋に落ちた。その日その場所ですれ違うことが定めであったか、視線が合ったその時に全てが始まり、そしてその後の全てが決まった。
吸い寄せられるように手を取り合った2人は周りの目も気にせず往来で互いの名前を呼び、溢れる涙が頰を濡らした……
のがもう3年も前のこと。
その翌日には鯉登のマンションで朝チュンを迎える嵐のような展開でもって今世の2人の関係は幕を開けた。
yak
DONE2025年4月、やぶこい3展示、月誕お祝い小ネタ。全年齢。社会人月島と稲荷神に連なるモノである大学生鯉登の、ほんのりファンタジー現パロ月鯉のある日。
前夜祭 欲しい物と訊かれて真っ先に思い浮かんだのは、洗濯用洗剤だった。3倍入りと書いてある詰め替え用を買っても、気付くと残り僅かになっている。一年くらいは買いに行かなくていい量の洗濯用洗剤が欲しい。だが、俺にだってそれを口に出さない程度のデリカシーはある。日用品など挙げようものなら、鯉登さんの目が吊り上がることはほぼ間違いないだろう。誕生日プレゼントとして洗濯用洗剤一年分。最悪の提案ではないと思う、が、「そういうことではない」と怒られが発生してしまう可能性は非常に高い。俺だって、誕生プレゼントに欲しいものを尋ねて、鯉登さんから平然と「洗剤一年分」と言われたら「日用品の消えものがいいんですね」と暗く低い声で言ってしまうかもしれない。
3502suzumi_cuke
DONE20250401祝月島誕。大団円から15年後くらいの壮年?鯉月。誕生日とはあまり関係ない内容ですが…今年もお祝いできる喜び…。自分でいいんだろうか、と月が思うたびにお前がいいと鯉が言い聞かせて、ちょっとずつ肯定感を育てている最中です。
襖を開けると、畳に閣下が落ちていた。
――いや、この時はまだ閣下ではなかったか。
この頃の彼は、尉官から佐官へ進んだところで、率いる部下が増えたこと、立場の重みが増したことに、何やら思うことが多いようであった。
組んだ両手を枕にして、彼は仰向けに寝っ転がっていた。眠っているのかと思ったが、目はぱっちりと開いていて、天井をじっと見つめていた。
休みの日であるから、二人とも着流し姿である。鯉登はさらに上から羽織を纏っていた。羽織は質の良いもので、薄手だが温かかった。
月島が入ってきたことにも鯉登は何の反応も見せることなく、ただただ上を見ている。
「お茶にしませんか」
湯呑みが二つと干し果物の小皿が載った盆を持ち上げてみせながら、月島は声をかけた。
2819――いや、この時はまだ閣下ではなかったか。
この頃の彼は、尉官から佐官へ進んだところで、率いる部下が増えたこと、立場の重みが増したことに、何やら思うことが多いようであった。
組んだ両手を枕にして、彼は仰向けに寝っ転がっていた。眠っているのかと思ったが、目はぱっちりと開いていて、天井をじっと見つめていた。
休みの日であるから、二人とも着流し姿である。鯉登はさらに上から羽織を纏っていた。羽織は質の良いもので、薄手だが温かかった。
月島が入ってきたことにも鯉登は何の反応も見せることなく、ただただ上を見ている。
「お茶にしませんか」
湯呑みが二つと干し果物の小皿が載った盆を持ち上げてみせながら、月島は声をかけた。
yak
PAST2023年鯉誕、ちいコイ展示、その1。月鯉。原作軸。最終回から10年以上後、月島の軍属最後の日。pixivに展示しているhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19064686のエピローグにあたります(短編連作の本編はまだ終わっておりません)が、これだけで読めます。
ことほぎ 兵舎から正門へと向かう道は、よけられた雪の中にうっすらと新たな雪の白化粧をして延びている。月島は、軍靴で浅い雪を踏みしめながら門に向かって歩いていた。門の傍から塀に沿って両側に並んでいる木はキタコブシで、兵舎を新築した当初移植した桜の木が根付かなかった代わりに植えられたものと聞いたことがある。敷地内のキタコブシは、雪の嵩は減ってきたとはいえまだ寒さ厳しいこの時期に、大きく広く伸ばした枝に多くのつぼみをつけ始めている。つぼみは微かに紅色を帯びた白色で、暮れ始めた薄暗い空と白く重なる雪の中、ほのかに温かな色を灯す。幾つものつぼみを目に映しながら、これらが開く姿をもう自分は見ないのだと思うと、不可思議にも思える感慨が腹にまた一つ積もった。兵舎に置いてあった少ない私物を今担いでいる頭陀袋の中に詰めたときも、直属の部下に最後の申し送りをしたときも、毎日通った執務室を辞したときも、兵舎の玄関を出たときも。一つずつ、腹に感慨が積もっていって、それは今やじわじわと腹の内か胸の内かを温めるようだ。
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