月見
na2me84
DOODLE皆様オンラインイベントお疲れ様でした!十五夜アプデが来たので十五夜でお話を書いてみました。二人が餅つきに夢中でお月様を見てなかったので、お月見してもらおうと思って書きましたが、やはりあんまりお月見してないです。十五夜 ベランダの窓を開けると涼しい風が室内へと流れてくる。涼に誘われるように外へと出た。まだまだ日中は蒸し暑いけれど、夜は少し肌寒さを感じるようになってきていて、季節は確実に秋へと移り始めている。空には真ん丸な月。今夜は綺麗な満月だ。お月見団子も買ってくれば良かったな、とちょっと後悔する。見上げた月には餅つきする兎の影。他の国では蟹だったり、女性の姿だったりするらしい。ただの黒い影にも人は様々な思いを映すようだ。月面で餅つきする二匹の兎を想像して何だか僕たちみたいだな、と思う。そんなに可愛いらしいものじゃないのは自分でもよく分かっているけれど。室内でビールを呷る無精髭のおっさんを見ながら思わず口元が緩む。案外ウサギの耳も似合うかもしれない。
1994ogamiya
DONE『中秋の名月』付き合ってない比治沖のお月見漫画です
(本編中に中秋の名月がある謎時空)
初出は『きみと歩く世界』頒布時のペーパーでした(※まだあります)
これからお求めの方にもペーパーは同じものが付きますので、楽しみが減ってしまってすみません… 2
kamiki_sbr
DONE #むつひぜ版創作60分一本勝負お題「月見」
酔って甘える肥前くんを独り占めするむっちゃん。
新撰組を添えて。
お題「月見」 我らが主は戦時中であっても、いや戦時中だからこそ季節の行事を大切にしてくれる。
今日は主の世界の暦で中秋の名月なのだという。月の見える縁側に酒とつまみを用意しての宴席となった。
「陸奥守ィ、聞いてっかぁ~?」
「おん、聞いちょるよ~」
「ホントかぁ? ホントにきいいてっかぁ?」
「聞いちょる聞いちょる。おんしの元の主の話じゃろう?」
「そう! 土方さんはなあ、そりゃあ格好良かったんだ! 俺と同じ、浅黄の羽織を着てだなあ――」
和泉守は然程酒に強くはない。以前の何かの勝負の際に、次は飲み比べ勝負をすると約束していたので先ずはと新撰組の刀達が集まる一角にお邪魔していたのだが、和泉守は早々に酔いが回ってしまったらしい。
3068今日は主の世界の暦で中秋の名月なのだという。月の見える縁側に酒とつまみを用意しての宴席となった。
「陸奥守ィ、聞いてっかぁ~?」
「おん、聞いちょるよ~」
「ホントかぁ? ホントにきいいてっかぁ?」
「聞いちょる聞いちょる。おんしの元の主の話じゃろう?」
「そう! 土方さんはなあ、そりゃあ格好良かったんだ! 俺と同じ、浅黄の羽織を着てだなあ――」
和泉守は然程酒に強くはない。以前の何かの勝負の際に、次は飲み比べ勝負をすると約束していたので先ずはと新撰組の刀達が集まる一角にお邪魔していたのだが、和泉守は早々に酔いが回ってしまったらしい。
Umi1115Tkso
DOODLE #深夜の魔師弟お絵描き字書き60分一本勝負ワンドロ【研究/お月見】
知らぬが仏『明日ね、お月見なの!!ピッコロさんも来てくれる?』
昨日嬉しそうにはしゃいでいたパンが隣で小さく俯いてしょげるのを見て、ちらりとビーデルを見る。
「悟飯は」
「なんかね、さっき突然騒ぎながら部屋に篭っちゃったの。すぐ行くからとは言ってたんだけど」
修行場近くの小高い丘の上に遠足用のシートを引きながらビーデルは困ったように眉を下げた。
パンはぎゅっと俺のマントを掴んで、また寂しそうに足を揺らす。
金色に輝く満月はもうすでに頂点の半分程まで昇り、今まさに絶好のタイミングを迎えようとしているのにも関わらず、あの男は。
まったく、と半ば舌打ちのように呟いて、パンの頭をぐしゃりとかき混ぜた。
「待っていろ。俺が連れてきてやる」
1085昨日嬉しそうにはしゃいでいたパンが隣で小さく俯いてしょげるのを見て、ちらりとビーデルを見る。
「悟飯は」
「なんかね、さっき突然騒ぎながら部屋に篭っちゃったの。すぐ行くからとは言ってたんだけど」
修行場近くの小高い丘の上に遠足用のシートを引きながらビーデルは困ったように眉を下げた。
パンはぎゅっと俺のマントを掴んで、また寂しそうに足を揺らす。
金色に輝く満月はもうすでに頂点の半分程まで昇り、今まさに絶好のタイミングを迎えようとしているのにも関わらず、あの男は。
まったく、と半ば舌打ちのように呟いて、パンの頭をぐしゃりとかき混ぜた。
「待っていろ。俺が連れてきてやる」
紫@5572
DONE9/10は中秋の名月ということで、両想い南扶がお月見デートしてn番煎じな言葉遊びをする話……といいつつ、南扶なので結局言葉遊びはほとんどできませんでした。南扶なので。ふと思い立って続きのイチャイチャを書いてるとこなんですが、なんか花より団子みたいになってしまったので、お題の雰囲気を楽しむ用に当初分を載せときます。
イチャイチャ版は出来上がり次第支部へ上げる予定。 2
やし🌴
MENUGW:T webオンリー開催おめでとうございます。展示物2点 こちらからどうぞ↓
●本編軸2章終盤 暁×KK【前半】
※後半(R-18)は後日アップします
https://poipiku.com/996453/7472208.html
●同棲IF 暁×KK お月見せっくす【R-18】
※未成年の方の閲覧は厳禁です※
https://poipiku.com/996453/7472038.html
🍆{深淵の闇落ちキャベツ
SPOILERお月見2022!https://youtu.be/GOsHfE29Y-8
https://youtu.be/lU2CLlkNdQ4
https://youtu.be/J6ybrP2ozig
https://youtu.be/gpdaHtSuKC0
https://youtu.be/F9xy0PsqkgI 94
ルカ🍹
DONEワンライに挑戦し玉砕した成れの果ての産物その3。9月のお題「お月見」「残暑」をお借りしました。
7月、8月の続きですが、単体でも読める…と思います。
志保ちゃんがモブ恋人と別れた降→志の1ヶ月後のお話です。
当たり前にそばにいること 夏が終わる。
春の終わりよりも、秋の終わりよりも。そして冬の終わりよりも、何だか少し寂しく感じる。
今年の夏は、特にそうだ。
夏と一緒に、ひとつの恋が終わりを告げたのだ。
「エアコン、つけてるのか?」
この部屋を訪れ、開口一番に降谷は言った。
「ええ。今日、結構暑かったでしょ」
「昼は暑かったけど、今は結構涼しいぞ」
ぱらり、ぱらり。志保が手渡した書類をゆっくりと捲りながら、彼はぽつぽつと呟いた。
降谷零。公安の警察官である彼が手にしているのは、彼から協力依頼を受けていた薬物の成分解析結果だ。
事前にデータでの受け渡しは済んでいる。本日の用件は、正式な書類の提出のみだった。
「私、お昼にしか外に出ていないの」
2454春の終わりよりも、秋の終わりよりも。そして冬の終わりよりも、何だか少し寂しく感じる。
今年の夏は、特にそうだ。
夏と一緒に、ひとつの恋が終わりを告げたのだ。
「エアコン、つけてるのか?」
この部屋を訪れ、開口一番に降谷は言った。
「ええ。今日、結構暑かったでしょ」
「昼は暑かったけど、今は結構涼しいぞ」
ぱらり、ぱらり。志保が手渡した書類をゆっくりと捲りながら、彼はぽつぽつと呟いた。
降谷零。公安の警察官である彼が手にしているのは、彼から協力依頼を受けていた薬物の成分解析結果だ。
事前にデータでの受け渡しは済んでいる。本日の用件は、正式な書類の提出のみだった。
「私、お昼にしか外に出ていないの」
晴田🍺
DONE未婚の母となった志保の娘が降谷に会いに行く話※二人に十代の娘がいます。娘視点のお話。
使用お題:「お月見」「茫然自失」「ダイヤモンド」「残暑」
制作時間:計120分
9月のワンライワンドロに参加させていただきました。
大幅な時間超過のため、イベントタグのみお借りしました。
告白と邂逅(降志) 十四歳のとき、私は母に聞いた。
「お母さんは、どうして私を一人で産んで育てようと思ったの?」
中秋の名月の夜だった。受験勉強で疲れていた私を「お月見しない?」と、母は部屋から連れ出した。リビングの電気を消して、カーテンを大きく開け放つ。まぶしいほどの満月の光が部屋に差し込んで、ベランダに面したガラス戸の窓枠がくっきりとフローリングの床に映し出されていた。今まで何となく聞けなかったことも、今夜は聞ける気がした。
「気を悪くしないで聞いてね」
母はそう前置きをして語り始めた。
「避妊に失敗したの。それで、あなたができた」
いきなりの生々しい話に面食らう。それと同時に、母が本当の話をしても大丈夫だと判断してくれたことに背筋が伸びる。
3373「お母さんは、どうして私を一人で産んで育てようと思ったの?」
中秋の名月の夜だった。受験勉強で疲れていた私を「お月見しない?」と、母は部屋から連れ出した。リビングの電気を消して、カーテンを大きく開け放つ。まぶしいほどの満月の光が部屋に差し込んで、ベランダに面したガラス戸の窓枠がくっきりとフローリングの床に映し出されていた。今まで何となく聞けなかったことも、今夜は聞ける気がした。
「気を悪くしないで聞いてね」
母はそう前置きをして語り始めた。
「避妊に失敗したの。それで、あなたができた」
いきなりの生々しい話に面食らう。それと同時に、母が本当の話をしても大丈夫だと判断してくれたことに背筋が伸びる。
vi_mikiko
DOODLE降志ワンドロワンライ9月お題「お月見、茫然自失、残暑、ダイヤモンド」です!「月を見ていると、狂うよ」
男に声を掛けられたのは、十五夜の日だった。
一年で最も美しい、中秋の名月。私は満月に誘われるように、家を出て光の示す先を辿った。とある、ススキがたなびく草原に辿り着く。残暑の空気を感じながら足を進めると、草木の中心に位置するぽっかりと穴が開いたような空間に、石台が一つ鎮座していた。
その正体が月時計だと教えてくれたのは、いつの間にか隣に立っていた男だった。
日中は日時計として時を刻むこの盤面は、夜にはたちまち月時計となる。
中央に、指針が鎮座する。その陰が示す方向で、時刻が示される。
いつの間にか私はその月時計に通うのが習慣となっていて。決まって、男も側に立っていた。
「あなたは月が似合うわね」
1653男に声を掛けられたのは、十五夜の日だった。
一年で最も美しい、中秋の名月。私は満月に誘われるように、家を出て光の示す先を辿った。とある、ススキがたなびく草原に辿り着く。残暑の空気を感じながら足を進めると、草木の中心に位置するぽっかりと穴が開いたような空間に、石台が一つ鎮座していた。
その正体が月時計だと教えてくれたのは、いつの間にか隣に立っていた男だった。
日中は日時計として時を刻むこの盤面は、夜にはたちまち月時計となる。
中央に、指針が鎮座する。その陰が示す方向で、時刻が示される。
いつの間にか私はその月時計に通うのが習慣となっていて。決まって、男も側に立っていた。
「あなたは月が似合うわね」