Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    木兎

    yakiAJI_black

    DONE誕生日関係無い話しだけど、赤葦くんの成長物語なら祝になるだろ!!
    という、無茶な思いから書き出した、赤葦くんと捏造の先輩セッターのお話。
    赤葦くんが2年で正セッターやってるって、3年のセッターより上手いってこと?とか、木兎さんと赤葦くんキャラ違い過ぎて間を取り持った人がいないと、木兎さんはともかく赤葦くんが大変じゃない?ということから、3年のセッターを捏造しました。
    2人のスター バレーは好きだけど、俺の人生はバレーが全てじゃない。でも、バレーが全ての人もいるんだな、と思った。

    「なぁ、赤葦、星野さんって進学科に今年転科したんだって」
    「転科って、最初から進学科に入るより難しいって噂じゃん」
     仮入部を経て、バレー部へ正式入部となった赤葦は同級生とともにネットを準備していた。話題は、同じセッターの2年生、星野のことだった。星野は1年生の教育係を任されている2年生で、レギュラーではないが監督が「2年で一番、信頼している部員」と説明した。加えて、その理由が「木兎も手懐けた猛者だから」だそうだ。監督の隣にいた木兎が「モサって何?」というと主将が「星野、後で木兎に説明しといて」と任され、そこに「はい」と返事していたことで、周りの2、3年生は笑った。
    12505

    カエル

    MOURNING兎赤版ワンドロワンライ
    お題:ペット 21.09.04

    付き合ってない、アラフォーな二人。木兎さんが少し早く現役引退してて……と言う悲壮感は0のお話です。
    2LDK庭付き、駐車場有り、ペット可 太陽みたいなその人が俺達の前から姿を消して、もう彼此六年が経っていた。姿を消して数か月後から時折、思い出したように気ままに、気紛れに届くようになった彼からのポストカードはとうの昔に両手足の指でも足りない数になった。
     旅先で買ったのだろうそれは、その国々の街並みや人々の営み、風景などの写真で、必ず現地の言葉の挨拶と「赤葦におすそ分け!」と言う一言が添えられていた。彼の声が聞こえると共に異国の風までそよいでくるような、そのポストカードは細やかな俺の楽しみとなっていた。
     木兎さんはきっと今日も、地球の何処かで誰かの心を照らしてる。





     誰よりも楽しく、弾けるようにコートの中を駆けて、羽ばたいた木兎さんは惜しまれつつも三十二歳で引退した。足の怪我が原因だった。日常生活や軽い運動ならば問題ないとの事だったが、日の丸を背負って世界の最前線で戦うのはもう、無理だった。化け物世代モンスタージェネレーションと呼ばれた世代の中では誰よりも早い戦線離脱となった。
    8119