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    活字

    澵井の創作物

    DONEよっしさん。様(@yossiiies)のポイピク画像を題材に執筆しました。義手の話題にまでは入れませんでした…活字への体力……_(:3 」∠)_
    発作的に書いたのでだいぶ乱筆ですが良ければ読んでください!
    未来が見えるワタクシの話目の前を歩く会社員、定期を落とす。多分10秒後。拾って渡してあげよう。
    エスカレーターに乗る。私の後ろの人、くしゃみをする。8秒後くらいかな。あまり良くないけれど、歩いて登るか。
    目の前にいる女性、線路に身を投げる。多分明日。
    でも私は止めない。それは善行ではないから。

    私は未来が見える。物心ついた時には既にそうだった。数秒先に起こる些細なことから数週間先に起こる大きな出来事まで未来に起こることがわかるのだ。しかし全ての未来が見えるわけでもないし、数分・数秒のズレは起こる。それでも大体の時間と起こりうる事は把握できる。対象物によって見え方が異なり、映像作品や本の展開など無機物の現象や架空の現象よりも、生物が関わるよりリアルな現象の方がよく見える。前者の未来は非常にぼんやりとしか見えないし、自分がその作品を見るのをやめれば作品の未来は来ないので結局「物語の展開を考察するのが上手い人」程度のレベルだ。ネタバレアンチの私にとっては不幸中の幸い、と言ったところだ。私のこの能力を知って羨ましいと感じる人も世の中にはいるかもしれないが、当の私はこの力をあまり良くは思っていない。寧ろ、嫌いなのだ。現実の未来が見えるということは、それが良いことであれ悪いことであれ、避けては通れないということをその出来事に直面する前から予告されるということだ。それは時に絶望的で残酷なものである。そして、長年この力と共に生きてきた中でわかったことは、大きな出来事になればなるほど、回避することは絶対にできない…否、「してはならない」ということだ。
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    ぱにこ

    DONE「狂気山脈再び」のセッションから約二年ですね。セッションの内容を活字で読みたい…!と考え、自給自足してしまいました。未完成ではありますが、ひとまず。
    そのままの内容+α‬で独自解釈を含んでいる部分もあります。(ダイスの成功失敗も配慮して内容考えてるところもあるのでぜひ配信と一楽しんでもら嬉しいです)
    何か問題があれば消しますので教えてください🙇🏻‍♀️
    みんな最高~!!フゥー!!カロパは終わら
    狂気ノ片鱗―もう登山なんかやめてよ!

    大丈夫だって。あれは僕のちょっとした不注意だから…明日からは予定通り、××に登るよ。

    ――っ…!そんなこと言って!!本当に…死んじゃったら…!!どうすんの…?!

    だから大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。

    ―……帰ってきてよ、睦月…!!絶対だからね…!

    ごめん、泣かないで、ごめんね…






    「!!!!!」


    また、同じ夢を見た。
    「ごめん、僕絶対帰るから。君のとこに」
    枕元には、昨日届いた封筒が変わらず置いてある。
    『第二次狂気山脈登山隊 採用通知』

    封筒には、そう印字してあった。






    1. 出会い

    「皆、集まってくれてありがとう」

    立ち上がったのは、最も老齢の男だった。老齢とは言っても、ウェアを着ている上からでもがっちりとした筋肉が見て取れる。耳障りの良い、落ち着いた声だ。
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