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    知ってる

    mazetamagohan

    DOODLEフィガロ誕生日おめでとう~~~~~!!!の気持ちで書いたフィ晶♀未満フィ+晶以上みたいな短いお話。
    BDカドスト、ホムボのネタバレあり〼

    BDカドストは誕生日前日(日付変わった瞬間お祝いしよう的なやつ)で、BDカードホムボが誕生日当日だったらなっていう妄想の元に成り立ってます。
    故郷の話を知ってる晶さんはもちろんだけど、あの感じだとレノさんもうっすらなにか察してそうじゃないですか???
    幸せを願う日「はい、どうぞ」
    「ありがとうございます」
     座り慣れないベッドに腰掛けて、フィガロから湯気の立つカップを受け取る。何度か吹き冷ましてから口をつけると、混ざり合うミルクの甘さとコーヒーの苦みが口の中に柔らかく広がった。
    「おいしいです」
    「それは良かった」
     にこりと笑ったフィガロは、机の上に残されたナイトパーティの名残りを片付けている。そしてその指先が、机の隅に置かれたプレゼント――南の魔法使いたちと晶で作った絵本の表紙を優しく撫でた。
    (気に入ってもらえて良かった)
     コーヒーをこくりと一口飲み、絵本に注がれる優しい眼差しに胸の奥が暖かくなった。
     故郷を失った鹿の話。以前パジャマパーティでフィガロが教えてくれたのだと南の魔法使いから伝え聞いた時、晶はそれがただの作り話ではないとすぐに気付いた。あれは、ある人物が実際に体験した、想像しただけで胸が苦しくなるような悲しい過去の話だ。
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    bktous

    MOURNING漫画にできないけどぼんやり考えてたの小説もどきにでもしようかなって。
    転生ってむずくないすか?環境や経験が違うとやっぱり同じにはなれないと思ってしまうけど、でも知ってるってどういうものなのかなって考えた話

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    ▼読む前の注意点

    ●脹虎ではない
    ●イタドリが結婚して子供もいる
    ●転生した脹相(仮)にもちゃんとした家族がいる
    ●絡みも一切ない本人達と思って読まない方が良い


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    転生した話きっかけは些細なことで

    授業の小テストをカンニングしようとした罰に友達と一緒に理科準備室の棚の掃除を手伝わされてホルマリン漬けの持ち心地に覚えがあるような?

    なんだっけこれ

    小指のささくれみたいになんとなく気になって
    その「?」が知りたくて紐をたぐりよせるように考えた

    家に帰ってスマホで動画をダラダラ見て過ごしたらささくれのことはすっかり忘れて
    季節ハズレのアルゴリズムで流れてきたハロウィン料理でウインナーでできた指のパスタを見てもとくに何の感情も無く
    日が経つ

    「ただいまー」
    大福を食べてる母さんがテレビに目を向けたままおかえりと声を返してくる
    「何食いよん」
    「山本のお婆ちゃんがくれたの」
    あんたも食べる?
    そう言って机の上の箱をこちら側に寄せてきた
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